突然ですが、私は珠洲春希が好きです。

珠洲さんをいちばんに応援しているファンのかたに対して、私なんかがこんなことを言ってもいいのかという思いもあり、でも私は珠洲春希が相当好きです。

『轟悠コンサート』、千秋楽お疲れさまでした。
コンサートを観た緑野さんから、速報をいただきました。
>すずはるき、2番手。かっこいー。
>「ジュンタン、なんでいないの?!」わたしとnanaタンは言う。
>すずがかっこいいのよ、すずファンは観なきゃ〜〜。

はあ〜。まぢ凹んだ。
私も観たかったですよ。
や、『珠洲春希コンサート』なら、間違いなくバウに行ってますって。
あくまでも轟さんのコンサート、珠洲さんがそんなにオイシいとは思わなかったんだもん。轟さんは東京で観られるもん。

えーと、珠洲つながりで、書けていなかった宙ハロダン話を今さら(笑)。
突然ですが、kineさんも珠洲春希が相当好きです。

宙組『ハロー!ダンシング』の出演者が発表になったとき、ふたりで色めき立ちましたの。

「なにこれ、すず?すずはるき主演?!」
「つか、すずはるきオン・ステージ?!」
「観る〜〜〜〜〜〜っ!!」(二重唱)

星組はあかし、雪組はせしるが真ん中でしたよね?
宙組のメンバーを見る限り、これはすずはるきオン・ステージになる可能性が高いだろうと。
中でいわゆる路線系は、大ちゃんになるかな。
芯を大ちゃんに任せるか、いや、ここは珠洲さんだろうと踏んだわけで。

結局kineさんは諸般の事情があってチケットを直前に手放さざるをえなくなり、私ひとりでムラに乗り込みました。
ええ。すずはるきオン・ステージを観に。

でもね、珠洲さんがある程度オイシいとは思ってはいたものの、つかそう思って遠征したものの、まさかあんなにオイシいとは……!

まさに「切っても切っても珠洲春希」状態!
出る場面出る場面、ゼロ番!

すずーーーーーー!!
すずーーーーーー!!

Kineさん、なんでいないの?!

まず、最初の場面が男役娘役とも黒タキにソフト帽。
……だっ、誰が男役か分かんないぞっ、と。

宙組の下級生は、いろいろ大変なんだよなあ。
やっぱね、初舞台踏んでからずっと背景、みたいになっちゃってた部分あると思うんですよ。
男役だろうがなんだろうがまだまだオンナノコに見えると言っても、申し訳ないが過言ではないと思った。
研1、研2とか、それで当たり前なんだけど。
もうちょっと上の学年のハロダンメンバーでも、まだまだの感がある。

あるひとりを除いて。

その中に、ひとり異彩を放つ。
男が、いた。

すずーーーーーー!!
すずーーーーーー!!

彼は、ちょっと邪悪な、あたしの大好きなあの顔で踊っていた。

すずーーーーーー!!
すずーーーーーー!!

決して派手じゃない、かもしれない。
でも確実に男役としての仕事をしてくれていて、そして確固たる珠洲春希のカタチを持っていて、しかも明確に。

かっこいいいっっ!

血管切れるかと思ったよう。
来てよかった。この場面だけでもそう思えるぐらい。

たとえ主題歌に盛大にモニョろーが、構成にビクリーツ(まだ使ってる)しようが、来てよかった。

なのにそこから先も「切っても切っても珠洲春希」。
いったい、なんのサービスなんだ?あたしに対する(違)。

なににいちばん震えたかって、「我が愛しのブエノスアイレス」ですよ。
これは私が大リスペクトする湖月わたるのナンバーなわけですよ、私に言わせれば(言い張る)。

珠洲春希が、わたるポジ!!!

しかも、すっげくすっげくかっこいいいっっ!

や、だから決して派手じゃない、かもしれない。
だけどかっこいいんだもん。
男役としてきっちり黒燕尾を着こなし、踊るその指先までかっこいい。

なにか悪事を犯しちゃったんだよね……それで裏社会を流離っているに違いないね、この男。
顔に差す翳、虚空を見つめる眼差し。
人を殺ってはいない、そこまではできない奴だ。
ただ、もう故郷には帰れないさ。
そう、二度と……。

そんな(どんな?)、とっても珠洲春希なかっこよさ!!

歌も上手いんですよね、珠洲さん。
同期のタマちゃん、あと瓦版売ってるじんじんとかね、歌手ポジの上級生がいる宙組では本公演で歌ソロを担うことはまずないけど。
彼の売りは、まずダンスだし。

そんな珠洲さんの「我が愛しのブエノスアイレス」。
ピンで歌ってるんですよ!

しかも、かっこいいいっっんだって!
震えるって!

さすがに「少年」はどうかと思いましたけど、だいたい半ズボンにキャスケットの珠洲春希っていったいどんな罰ゲームかとも思いましたけど、でも後半その場面の頃にはどんな珠洲さんでも受け入れちゃうぞって、だから思いましたけどっ。

やたら邪悪な少年で、場面コンセプトと彼の色がかけ離れている感が無きにしも非ず……ちっ、あれは演出が悪いんだいっ!

半ズボンの珠洲春希、歌うは「ハトの歌」。
だから「ハトの歌」。
少年。ハト。平和。希望。珠洲春希。クルックー。
えええっ?!こんなの罰ゲーム以外ナニモノでもないだろがっ!(大暴れ)
草野っ、出てこいっ。

でもね、フィナーレで、白い衣装を着て楽しそうに踊る珠洲さんを見て、私は泣いてしまったんだよ。

だって、彼が邪悪に見えなかった。素直な、真っ白な顔に見えた。
「ハトの歌」より、よほど子どもみたいな顔してたから。

私が観た公演は、前楽にあたる。
ダンスが好きで、長で真ん中で、楽しくて、でも多分すっごい大変な思いもいっぱいいっぱいして。
そのゴールが見えてきた安堵感もあったのだろうか。
大変ですっごい大変で、それでもダンス好きで、やっぱり大好きで、きっと踊っているそのことがしあわせで。
彼にとって、そのことがとてつもなくしあわせで。

子どもみたいに素直な顔で笑う珠洲春希は、ほんとうにしあわせそうだった。

いや、それは単なる私の思い込みに過ぎないのかもしれないが。

しかし、白い衣装で踊る、白い珠洲春希は。

とても美しかった。

泣けちゃうぐらい、美しかった。

もうひとつ。

もしハロダンがあと1年後だったら、彼の役割は長だけになってしまうかもしれない。
今この時期でも、若手がもう少ししっかりしていたら、彼の役割は長だけだったかもしれない。
彼は、いわゆる路線と呼ばれる人ではないのだろうから。

でも確実に男役としての仕事をしてくれていて、そして確固たる珠洲春希のカタチを持っていて、しかも明確に。

かっこいいいっっ!

そんな彼が真ん中に立つチャンスを与えられ、そして真ん中の役目をまっとうした。
その公演を観ることができた。

泣けちゃうぐらい、嬉しかった。

珠洲さんをいちばんに応援しているファンのかたに対して、私なんかがこんなことを言ってもいいのかという思いもあり、書きにくくもあり……でも宙ハロダン、ほんとうに行ってよかった。

このまま男役のカタチを正しく積み重ねて、どんどんステキな上級生になっていくであろう珠洲さん。
ずっとずっと見ていたいです。

余談。
下級生たちを、いちいち「海援隊士」「薩摩藩士」「刺客」「腰元」と判別する(できる?)自分が恐いと思った(素)。
あと、私はどーもコオマイ@海援隊士に目がいくんだけど、自分が星組でチェックを怠らないカマちゃんに、顔も芸風もそれとなく似ていることに気がついた(笑)。

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