5月28日、花組『近松・恋の道行』青年館千秋楽。

この日の劇場には、全国ツアーを終えてきたばかりの花組全ツチーム高翔さん、蘭寿さん、壮さん、蘭ちゃんをはじめおそらく全員と、ムラ最終稽古を終えての貴重な移動日に宙組すっしーさん、あゆみさん、あおいちゃん、みっちゃん、すみ花ちゃんをはじめ、我らが88期!大ちゃん、れなちゃん、ちーちゃん、(OGだけど)アリスちゃんも!さらに下級生も多数(自分から見えた人だけ挙げると片手落ちになるから書きませんが)(とにかくたくさん!)駆けつけてくれました。

あれだけたくさんのジェンヌさんを客席で見たのは、さすがにはじめてです(笑)。今までのわたしの最高記録は、多分星組『龍星』青年館に来た、星全ツチーム(おそらく)全員。そのときの倍どころじゃないって感じ?
客席の金髪、茶髪率が半端なくて、あたり一帯が明るいったら!
あとOGさんがハンさま、タモさん(とアリス)。ハンさまはキャパにもいらしてくださってましたね。

客席にいる花組の皆さんが転校生のみーちゃんをあたたかく見守ってくださっているようで、また宙組の皆さんが転校していったみーちゃんを心配そうに見つめてくださっているようで、ありがたく嬉しかったです。
って、「いや別に愛音さん見にきただけですけどなにか」って話かもしれないけど(笑)、まあわたし的にはそんなどりぃむだからほっといてください(笑)。
うーん、少なくとも88期ぐらいはみーちゃんガン見してくれてたよね?(と信じてる←)

みりおんちゃんにとってはこれから行く組の皆が見にきているわけだから、すごおく緊張したんじゃないかと思います。
特にカテコでは、嫁入り先のおうち、そして観客の前で、娘を送り出すような近松チームの優しさ、そしてみりおんちゃん自身の涙を見せながらものしっかりとしたご挨拶、ほんとうに娘を嫁に出す家族と嫁入りする娘を見ているようでした。花組、あったかいなあ……。


カテコ1回目。
ご挨拶は基本的にCSを起こしましたが(今って便利よねー)、カット部分は記憶が頼りなのであくまでもニュアンス、言葉は正確ではありません。ご容赦ください。

まりんさんご挨拶。
「5月3日、ちょうど菖蒲の花が見ごろでした頃に宝塚バウホールにて初日の幕を開けました、この近松一座。
途中、端午の節句も向かえ、本日無事に全員揃って千秋楽の幕を下ろそうとしております。
お稽古の最初の頃は、台詞が関西弁を話す外国人のようになっておりましたものも(笑)、今では楽屋でも自然に関西弁で話しております。
それぞれが与えられた役を楽しみながら充実した毎日を送り、日々新鮮に舞台に立つことができましたのは、劇場の足をお運びくださいましたすべての皆さまのおかげと、出演者一同心より感謝いたしております。
一ヶ月間応援してくださいました皆さま、ほんとうにありがとうございました」

「それではここで、今回大変お力をお借りいたしました、専科のかたをご紹介させていただきます。
一つ屋五兵衛、汝鳥伶さん。
柏屋お香、光あけみさん。
そして近松門左衛門の、夏美ようさんです。
こちらの専科のかたがたに教えていただいたこと、作品や役が教えてくれたこと、そしてなによりも皆さまからいただいた愛を忘れず、今後も日々、精進してまいりたいと思っております」

「それではここで、花組の今後の予定をお知らせさせていただきます。
まず、さがを演じました実咲凛音が、今公演終了後、宙組へトップ娘役として組替えいたします」
みりおんちゃんに、客席から大きな拍手が贈られました。
みりおんちゃんは涙を堪えて一礼し、そして平さまを見つめてた(笑)。

「今回の公演で大きく成長いたしました実咲の今後の活躍を、わたくしたちも楽しみにしております」
お父さんーーー!まりんさんも、舞台の皆も、客席も、ほんとうにあたたかかったです。

「また、本日客席で見守ってくれております朝夏まなとも、同じく宙組へ組替えいたします」
ちょw客席のまぁくんてwwいや客席からもさすがに笑いが起こったけど(笑)、でも大きな拍手が贈られていました。

「皆さま、宙組にまいりましても、花組育ちの朝夏まなと、そして実咲凛音を、どうぞよろしくお願い申し上げます」
みりおんちゃんは涙ぐみながら、頭を下げていました。客席のまぁくんはわたしからは見えなかったけど、どんな感じだったのかな。

このあとCSではカットが入ってますが、次回7月花組大劇場公演『サン=テグジュペリ/CONGA(コンガ)!!』、そしてこの公演に引き続き汝鳥さんがご出演されることが紹介されています。
(汝鳥さんとみーちゃんだけは引き続き続き、になるわけですが)(笑)
「この公演が東京にまいりますのは、9月でございます。4ヶ月間もお会いできないのは淋しいので(笑)宝塚大劇場にてお越しをお待ち申し上げております」
こんな感じのことを言って客席の笑いを取ってましたよ、まりんさん(笑)。

「それでは、えらいお待たせいたしました(笑)。
関西弁の中で生まれ育った一つ屋嘉平次、愛音羽麗が皆さまにご挨拶申し上げます」
ここだけは突然、関西弁のまりんさん(笑)。まりんさんもご出身は大阪みたいですね。

みわさんご挨拶。
「本日は……」
ここで客席から掛け声が入ったんですよね。
「ありがとうございます(笑)。
本日は、花組東京特別公演『近松・恋の道行』の千秋楽にお越しいただきまして、まことにありがとうございます。
この公演が無事に終わったという達成感と、愛しい公演が終わってしまったという淋しさが入り混じっておりますが、4月の頭からお稽古がはじまりまして約2ヶ月間、この作品のことだけに集中し、それぞれが役と向き合い必死に生きてまいりました」

このあともCSでカット入ってますが、みわさんから近松一座全員の紹介がありました。
「ここで、わたしの大切な近松一座を紹介させていただきたいと思います!」
それぞれの役にみわさんからの一言を添えて、出演者全員の名前が紹介されたんですよね。その言葉があたたかくて、みわさんがこの近松一座を愛している、深い心が感じられました。

たとえばですが、
「すっとした顔が人形そのもの、柚香光ちゃん!」
「ありとあらゆる立ち回りに参加していた(笑)航琉ひびきちゃん!」
「まさかの女形、あやめ丈(笑)、そして番頭などいろいろな役を演じました、天真みちるちゃん!」
この3人はほんとうに…まんまだな(笑)。あ、みわさんの言葉自体は正確じゃないです、あくまでもこんな感じね。
タソだけじゃないけど……最多がねこちゃんの7役だそうですが、ふみかちゃんとからいちゃんとかいぶちゃんとかスイちゃんとかただでさえ目立つ人たちが目立つとこでこれでもかと何役も演ってるのが、かなりツボでした(笑)。
ちなみにひょっとこは、かれーちゃんです^^

組替えチームの紹介は、
「今回から花組に組替えとなりました、普段はニコニコかわいい、お芝居ではせつないきはを演じました、華雅りりかちゃん!」
りりかちゃんのきはが大好きでした。一般的にはイマドキの女子!ってイメージがあって、実際はそうなのかもしれないし(それは分からないので)、でも天使のはしごもそうだったけど、こういった役どころのりりかちゃんの、抑えた感情の中から醸し出される女性らしさやかわいさが、わたしすごく好きみたいです。
バウの初日は、お化粧がもお!とんでもないことになっていまして(失礼><)、きはがどうとかまで頭回らなかったんですけどね(笑)。綺麗になったと思います。

「今回から花組に組替え……とは思えないほどの(笑)存在感で鯉助を演じました、春風弥里ちゃん!」
あれ?「春風弥里さん」だったかもしれない?(なんせ「花組に30年…」)(みわさんより上級生疑惑)
みーちゃんが花組近松チームにすんなり溶け込めたのも、みわさんの愛あってこそのことだと思っています。
ほんとうに優しくあたたかく気を遣ってくださっているのが、メディアからやお茶会などでも伝わってきました。とてもありがたくしあわせでした。

さらに、みわさんご自身のお役の自己紹介(笑)、ここからまたCSより。
「嘉平次はさがと出会い、真の愛を知り、そしてほんとうの生きる意味を見出しました。
わたくし自身も、この公演中たくさんのかたがたの愛を感じ、そして舞台に真の心で嘉平次を演じることができました。ほんとうにありがとうございました。
このような素敵な作品を描いてくださいました演出の植田景子先生、日々陰ながらに支えてくださいましたスタッフのかたがた、そしていつもあたたかいお心で応援してくださいましたお客さま、すべてのかたがたに感謝の気持ちでいっぱいでございます。
本日はほんとうにありがとうございました」


カテコ2回目。
みわさんご挨拶。
「今日は昨日、全国ツアーを終えられたばかりの、全国ツアー花組のメンバーが大阪からはるばるやってまいりました。ほんとうにありがとうございます。
そして、これから東京公演を迎えられます宙組の皆さんも、たくさん観にきてくださいました。ほんとうにありがとうございます」
客席にぶんぶん手を振るみわさん、そしてみつるくん(笑)。
「宙組」が紹介されたとき、みーちゃんも(ちっちゃめに)手振ってた(笑)。かわゆ。顔が「みーちゃん」になってるの、でも頭は青天。ちょっと恐い←

「そして、わたしの尊敬して愛してやまない大先輩、城火呂絵さん、愛華みれさんも観にきてくださいました。ありがとうございます。

今日でこの近松一座は解散ですが、さらに全国を旅し大きくなった全国ツアーの皆さんと、そして江戸時代を旅してきたわたくしたちがひとつになって、またさらに大きく成長した花組を皆さまにお届けしたいと思います。
夏は宝塚へ、秋は東京で、皆さまにお会いできるのをお待ちしております。
本日はほんとうにありがとうございました」


カテコ3回目。ここからスタンディング。だったかな?
CSではカットされてますが、みわさんの「さがから一言!」の声で、みりおんちゃんがご挨拶しています。

みりおんちゃんご挨拶。正確じゃないです。
「花組で3年間すごさせていただいて、たくさんのかたに支えていただき、助けていただき、1人ではやってこられなかったと思います。感謝の気持ちでいっぱいです。
宙組にまいりましても精一杯やっていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします」
みりおんちゃん、泣いてましたね。でも、その涙を堪えながらの、しっかりとしたご挨拶でした。

バウ初日から考えても、ほんとうに成長した(なにその上から)と思う。綺麗になったし、なによりも情感溢れるいい女に、どんどんなっていったと思っています。

みりおんちゃん、宙組をどうかよろしくお願いいたします。


カテコ4回目。
みわさんご挨拶。
「この作品がいつまでも皆さんの心に残る公演となりますように、菖蒲の花を見てはこの公演のことを思い出していただけたら嬉しいな、と思います。
本日はほんとうにありがとうございました」


CSはそこで終わっていますが、5回目のカテコが入り、緞帳前にみわさんが出てきてくださいました。

「ほんとうにありがとうございます!ほんとうに皆さんのあたたかい拍手が心の支えです!
皆さまと今日この時間を過ごすことができましたのが、最高のしあわせです!
言葉が溢れすぎてなにを言ってるのか分からないんですけど(笑)、これからも花組を、そして宙組を、そして宝塚をよろしくお願いいたします!
本日はほんとうにありがとうございました!」

これも言葉は正確じゃないです。でも、みわさんがしあわせそうな顔でたくさん感謝の言葉を口にされていたこと、花組だけじゃなく宙組の宣伝も(笑)してくださったことはたしかです。


良い千秋楽でした。
良い公演でした。

近松一座に、江戸時代へ連れていってもらったわたしの旅も、終わりました。


しかし、引き摺るなあ、この作品(苦笑)。いや、鯉助が、なのかな。
良くも悪くも、引き摺ります。なんでわたしが「生きることも、死ぬこともできない…」って煮詰まらなきゃないの?(苦笑)

それもまたしあわせ、なのかもしれません。役というものにそこまで考えさせられる、そのしあわせ。にしても、煮詰まっちゃうわー。自分の弱さを嫌というほど合わせ鏡で見せつけられて、尚且つ今もまだその残像が消えないのです……。


なにが口惜しいって、こいすけの中の人は結構いまごろケロっとしてそうなところです。いや知らんけど←
なんせ相手は役者、だからね(笑)。

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