「あんな奴のために、終わるわけにはいかないんだ!」

殺人容疑で拘束され留置所に入れられたローランド@カイちゃんは、ニック@蘭とむちゃんに向かってそう叫びます。
無罪判決のためなら、手段を選ばない。殺し屋グループを雇い、マヤ@れーれを誘拐させて、ニックが自分の弁護をせざるを得ないよう仕向ける。さらに念を入れて、アメリカで一番優秀な検事であるカルマ@えりちゃんを狙撃させてまで、無罪を手に入れようとする。

つか、ややこしくね?

そんなカネコネ(なのか?)があるなら、マルケス@こずちゃん殺害で自らの手を汚す必要ないんじゃね?

雇おうよ、殺し屋を。最初からさあ。
殺し屋って、そんなときのために存在するんじゃないの?
人の使い方、間違ってるって(笑)。

わざわざ尼僧コスまでして殺人のあげく、結局ロッタ@あおいちゃんに現場写真撮られてるし。ほら、面倒なことになってるじゃんか。
そこから人を雇うのって間抜けじゃない?しかも「絶対に殺すな」て(笑)。その依頼先は「殺し屋」(笑)。ネタか?

ローランドの元キャラであるゲームのオートロは、善人に見せかけておいて実は極悪人なんですね。彼は自分の手は汚していない。最初から殺し屋を雇って殺人を遂行させ、自分は高みの見物なんです。
ローランドは善人に見せかけておいて実は極悪人、に見せかけておいて実は善人……じゃないとは思うんだけど(笑)なんとなく良い人っぽく、さも「正義の殺人」みたいにしちゃってるから、物語と恋人のルーチェ@せいこちゃんが歪んじゃう。せいこちゃん大変~~。

ローランドパパ、別に「被害者」じゃないし。騙されて借金背負わされたわけじゃないでしょ。
自分で借りたお金は返そうよ。それ基本ですから。
有罪になってなお、そんな口先で世間の同情を買おうとして、ほんととんでもない奴なんですよ、ローランド。



でも、騙されてもいいんだよね。カイちゃんの涙に。

むしろ、騙されたいのよね(素)。

一緒に泣きたいのよね(もっと素)。

「弁護士さん、知っていますか。僕はこの街のはずれにある漁港で生まれたんですよ……」(←泣きスイッチON )(←ワタシのね)

ローランドーーーーーーっ!可哀想なローランドーーーーーーっっ!(ダダ泣き)

だってカイちゃんの口から出ると、その言葉が嘘じゃなくなるんだもん。
ローランドパパもローランドも全っ然悪くないもん。
カイちゃんイイ奴だもん。優しい子だもん。カイちゃん可哀想だもん。(既に「ローランド」ではない件)



……てゆーか「漁港」で生まれたのローランド?「漁村」じゃないんだ?



お魚さんかなっ?(いい笑顔)
この期に及んで楽アドリブを書いてみる。(をい)(要らんてば)(いいのっ)
てゆーほどアドリブは無かったッス。ニック@蘭とむちゃんは案外アドリブ入れられないというか、揚げそば(笑)ぐらい?エッジワース@ともちんも難しいでしょ。ロッタ@あおいちゃんに関しては毎日が自由人で、千秋楽だからどうって問題じゃないから(笑)。

鑑識係の敬礼のところは、前楽がロッタ「やって!」、マヤ@れーれの敬礼に「かわいいーーっ!」、で、ニック渾身の か わ い い 笑顔の敬礼をスルーでハケる、だったかな?(いろんなパターンがありすぎて、これが前楽だったか自信ない)
大楽はカメラで本当にあちこちでパシャパシャ撮影してたんだと思うんですが、ニックとマヤの敬礼もしっかりパシャ。
ニカっ!とカメラ目線のイイ笑顔で写真におさまったニックに、人差し指突き立てて「カメラ目線止めてよっ」。
カルマ@えりちゃんの真似は日々エスカレートしちゃうし、えりちゃん笑い堪えるの大変だったんじゃないかと(笑)。
ナツミというより若干オバチャン(大場カオル)入ってましたが(笑)、でも、あおいちゃんの自由さと、蘭とむちゃんとの同期ならではの息の合ったやり取りが、たまらなく楽しかった。
蘭とむちゃんが、とにかくあおいちゃん大好きなんだよね。アドリブにすごく嬉しそうに反応するの。

前回逆裁1で楽アドリブ担当だった空回り刑事ディック@みーちゃんでしたが、今回もやってくれました。
♪そおおさ捜査、事件の捜査♪でニック、マヤと再会し、1回引っ込んでからまた顔を覗かせ、デフォが「Good luckッス!」(親指立て)
これも「ファイト一発!ッス!」とか「Do your bestッス!」バージョンもありましたが、前楽。
「フレーーーーーーッス!フレーーーーーーッス!」(なぜか応援団風)(もちろん手も応援団振りつき)
それだけ言いに来て、サササと退場(笑)。
マヤちゃん「それだけ?」、ニック「え?」、マヤちゃん「なんか続くかと思った、『ニ・ッ・ク!』とかさあ」
うん、マヤちゃんが正しいかも。「フレー!フレー!」まできたら「ニ・ッ・ク!」だよね(笑)。

で、大楽は空回りじゃなくて、ほんとに回っちゃいましたから。
「トリプルーーーーーー!(シェネ3回転)(気合い入りすぎで最後ブレてた)(春風さん、本当はダンサーですのよ)Good luck!(親指立てポーズ)……ッス!」
で、あーた。「ス」で人文字の「ス」、ですから。両腕をピンと伸ばし、両足を前後に開いて、身体を張って「ス」を作る。ちょっとそこの空回り刑事さんてばっ!
ニックじゃなくても♪……もはや場違い~~♪みたいな(苦笑)。
しかし、ニックはそう歌ったあと、しっかりマヤちゃんと2人「ス!」と人文字をやってくれたのでした。
でも、ニックとマヤちゃんの「ス」は、左右反転してたんだけど(笑)。

書いてなかったので、バウ楽の空回り刑事さんもいっときます。
壁から顔を覗かせ「待ってたッスか?」
シラ~っとしてるニックに「照れるなって!」
そして「Special! Good luckッス!」、って何がスペシャルなのかよく分かんないんですが(笑)、そんな空回り刑事さんがちょーかわゆッス!

ディックはエッジワース好き好き大スキー……な筈なんですが、今回の2だとそれは脚本上では殆ど書かれてないんですね。
つか、会わないんだもんこの2人。最初のディックが証言する場面の検事はカルマだし、エッジワースが法廷に立つときは、ディックはマヤちゃん救出中。
それで最後に取って付けたように「エッジワース検事!やっぱりあなたの立つ法廷はステキッス!」があるのはどうなんだって気がするのね、ノコミツ派としては。唐突すぎるって。
その辺の物足りなさは、ちょっとした部分のエッジワースとディックの小芝居で脳内を埋めて、ラストに繋げるしかないんだけど。
そして前楽一幕ラストでは、しっぽ振ってすり寄ってくるディックを、いつも邪険に扱うエッジワースが、遂に記念撮影に応じてくれたという。やったー!これはバウ楽でもやってくれたんですが。
さらに大楽。最後の法廷での記念撮影のときに、エッジワースの方からガシっと強く、ディックの肩を抱き寄せてくれたんですね。
これにはもおおおおおおっっ!ノコちゃんの愛が成就したその瞬間!ともちんありがとうありがとうありがとう。泣くじゃんか~(をい)。

マヤちゃん救出から戻ったディックは楽前日から既に大層な大怪我になっちゃったんですが(笑)、前楽もデフォの額の他に右手も包帯ぐるぐる巻き、絆創膏は鼻の頭、大楽はどーゆーわけか首もムチ打ち状態だった(笑)。どれだけボコられたんだ?

もうひとつ。ご卒業のゆなちゃん。
海辺のデートで、彼氏からペンダントをプレゼントされてました。
ステキな、ステキな楽アドリブ。

ゆなちゃん、ご卒業おめでとうございます。
逆転裁判2には、二種類の「薬」が出てきます。
被害者が飲まされた「毒薬」ハート・ストップ。
被害者が飲んでいた「心臓の万能薬」ハート・フル。

これはどちらもカプセル状で、心臓の持病のために被害者が毎日お昼に飲んでいた万能薬ハート・フルは、食後30分後に作用し眠たくなるんだそうです。
だからと言って世界中のありとあらゆるカプセルが30分で溶けて作用する(30分経たないと作用しない)とはどうしても思えないんですが(笑)、裁判はこのニックの無理やりな推理を「真実」として進められていきます。

30分経たないと薬が作用しない以上、殺害現場写真の時計から考えて、毒薬を飲んだことが直接の死因ではない。
被害者の死因は心臓発作。その発作ときに「心臓の薬」を奪う、「殺意を持って救命手段を奪う」ことが犯人のとった殺害方法である。ニックは、こう答えを導き出すのです。

で、「心臓の薬」って何?
舞台上にあきらかに出てくる「薬」は、ハート・フルとハート・ストップです。
この「心臓の薬」を、「心臓の万能薬」ハート・フルと考えてみましょう。薬が二択で、なら、どう考えたってハート・フル。そう解釈するのが自然だと思いませんか。

マルケス・ペインさん大変だぞをい。
心臓発作が起こる度に、30分間のた打ち回らなきゃないんですから。だって薬は30分経たないと効かないんだもん。
マルケスさんとルーチェ一家が食事に行ったときの写真を思い出してみてください。片手で心臓を掻きむしり、もう片手を宙に伸ばして苦しみに顔を歪めるマルケスさん。これが30分間ッスよ。

毎回ああなっちゃうんだ。

どれだけ修羅場な食事会(笑)。

うーん、ハート・フルとは別に、マルケスさんは即効性のある心臓の薬を、ペンダントに入れて常備していたんですか?

分かりづれーんだよっ!

逆裁のトリックがちゃちなのは、本家ゲームからしてそうなんだからしゃあないという声もありました。
でもね、ゲームのトリックはありえねーけど(笑)、決してちゃちくはないと思うのよ。作りこまれた物語の感がある。
鈴木くんのトリックはちゃちすぎ。穴だらけで、どの角度からも「異議あり!」だぞ。


蘭とむちゃんなんですよ。

ちゃちなトリックを「真実」にし、物語を成立させているのは。

蘭寿とむの人差し指が、真っ直ぐに虚構に突き刺さる。

そのとき、世界のすべてが「真実」に変わるのです。


蘭寿とむに、異議なし!
いやコンタクトを握り締めてた(多分)カイちゃん(前日欄参照)とは別のお話です。

「ローランドさん。僕と初めて会った海辺でのことです。あなたは帰宅後、慌てた筈です。それもその筈、持っていた筈のペンダントがなくなっていたのですから。
あなたは僕の前から去るとき落としてしまったのです、このペンダントを」

ニック@蘭とむちゃんの言葉に、青ざめるローランド@カイちゃん。

その海辺でローランドはスーツの上着を右腕に掛けてますが、ニックの「前から去るとき落としてしま」うために、ペンダントを右手に仕込んでるんですね。
上着を持つ掌がグーなの(笑)。
毎回、ついつい見てしまってました。掌を完全に隠してしまうと、上着の持ち方として不自然なんでしょうか?きっちりグーが見える。
ローランドの手はドラえもん(笑)。

「当然、僕は恋人であるルーチェに預けた。彼女は先日の公判の後、彼に返すつもりだった。だが、2人は会うことは出来なかった。
彼はその公判で、被告人として拘束されたのですから」

ルーチェ@せいこちゃんにさえ会えなかったローランドですが、そんな拘束の身で瞬時に殺し屋ルード・ベス@こおまいと手下6人を雇い、カルマ@えりちゃん狙撃とマヤ@れーれ誘拐を依頼。
いったいどんな巨大な裏組織を持ってるんだか、恐ろしいんですけど。

「これがプレゼント……」
カルマ狙撃の報に愕然とするニックに被告人席でニヤニヤ笑ってるし、「誠実そうな人」の顔の裏側で、ローランドっオマイどんだけ。

「生前、マルケスさんは私たちを食事に招待してくれました。ローランドもこの席にいたので、彼が教会に現れてもマルケスさんは驚かなかった筈です」
いやルーチェ、いくらなんでもマルケスさん驚くだろ、 尼 僧 姿 のローランドが現れたら。どんなプレイやねん?

「もし、マルケス・ペイン@こずちゃんの心臓発作が起こらなかったら、ローランドはどうするつもりだったの?」とか「アレイア先生@ケミさんが飲ませてしまった毒薬ハート・ストップは、いったい何処にあったの?」とか、初見の友人たちからよく聞かれたんですよね。答えは簡単です(byニック)。
ローランドは最初からマルケス氏を殺害するつもりで、身を隠すために尼僧の服を着て、毒薬を持って教会に侵入したんです。ローランドもといカイちゃん談。
偶然、心臓発作が起こらなかったら、無理やり毒薬を飲ませて足蹴にしただけのことです。
で、偶然、心臓発作が起こったからって、毒薬の瓶を現場に置いてきちゃうなんてローランド甘すぎなんだけどね。

とにかく「殺意を持って救命手段を奪う」以前に、殺意バリバリの悪人ッスから。

なのに。
「弁護士さん、知っていますか。僕はこの街のはずれにある漁港で生まれたんですよ……」

これで「鮮やかな逆転劇」ですもん。劇場にはすすり泣きが拡がり、すっかり「可哀想なローランド……」(←劇場ぢゅうお目目はあと)
カイちゃんズルいわ(笑)。キャラの勝利。

で、この漁港って、もちろん茨城県のはずれにあるんですよね?(素)(だからカルフォルニアです)(カイちゃんキャラ勝ち)


最後に揚げ足。
蘭とむちゃんの畳み掛ける見事な台詞回しに騙されかけちゃいますが、それでも「帰宅後、慌てた筈です。それもその筈、持っていた筈のペンダントが」って、こんな筈、筈、連打させんでもさあ鈴木くん。気になってしゃあなかったッスよ。
や、笑いゴトじゃないんですが。

ACT前楽でローランド@カイちゃんのコンタクトが落ちました。右目だったかな。
私、バウでも右目のコンタクト落ちた日観てるんです。あの、自分の過去を吐露する涙の熱演シーンで、です。
カイちゃんは目の下にコンタクト引っ付けたまま、熱演を続けておりました。ニック@蘭とむちゃんに「あなたはルーチェの夢さえも奪ってしまった」と言われ、「ルーチェ!」とパっと彼女の方を向いて、次に正面に向き直ったときには。

コンタクト消えてた。

ああああああ。

ACTに来てからも「今日もカイちゃんコンタクト落としてた」と友人に聞いた日がありまして、「また?(笑)」と。いやほんと笑いゴトじゃないんですが。

で、前楽もやっちまったッス。
やっぱ目の下にコンタクト引っ付けててね。
でも、さすが3回目(推定)ともなれば慣れたもので(え?)、後半の激情告白にいたる直前にサっと手に取って、多分そのあとずっと握り締めてたっぽいんですが(笑)。
右手、ドラえもんだったもん。

しかし。
カイちゃんは、ここで終わらなかったのですよ。
「終わるわけにはいかないんだ!」……いやコンタクトは終わらせとこうよカイちゃん(笑)。

大楽では、残る片方のコンタクトが落ちた(をい)。
やっぱ目の下にコンタクト引っ付けててね。
でも、さすが4回目(推定)ともなれば慣れたもので(え?)、落ちてすぐ指で摘んで、そっこー証言台の上に置いたからね(笑)。
あの左目は、無事回収されたのではないかと思われます。

カイちゃんの視力までは存じませんが、おそらくコンタクト無しでは舞台に立てないレベルなのではないかと。
今迄は、それでも支障なかったんだと思う。

今回、はじめてに近いぐらいの長台詞をもらい、毎回泣きながら熱演してみたら、大量の涙でコンタクトが流れ出すという事態に遭遇しちゃったんじゃないかなあ。
それに対応できないまま、最後は遂に1日で両目のコンタクトを落としてしまったカイちゃん。

カイちゃんがそこまでキモチ入れられる役に出会えてよかったって思うし、だいたいね、カイちゃんの熱演には騙されるんですよ。

騙される(笑)。

だって、ローランド実はサイテーだぞ。
あの熱演で「良い人……」と、こっちも泣かされてしまう、けど。よく考えてみよう。
貧乏を売り?に同情かってますが、あの人数の殺し屋グループを雇い、誘拐の依頼までしちゃう「金」はどこから?
貧乏人は思うように勉学にも励めないらしいけど、じゃあ弁護士を目指しているあなたの恋人ルーチェ@せいこちゃんの立ち位置は?
その他諸々、マルケス・ペイン@こずちゃんより、余程ウワテの悪党と言わざるをえない。

まあ脚本のアラはどーでもいいッスね。

ローランドの魅力は、即ちカイちゃんの魅力なのだから。

私もローランドに出会えてよかったと、心から思います。


で、カイちゃんのコンタクトは1Dayなんだろうか?そうじゃなきゃ洒落にならんと真顔で心配してみたりする。
逆裁2ACT15時公演、みっちゃん、ちーちゃん、糸ちゃんのDSチーム、モエノ・クリステル(笑)ご観劇でした。DSチームは並びで、らびちゃんはお席離れていたようですが。

私は宙組の、いやタカラヅカの陰のオサレトプ様はちーちゃんだと信じて疑わないのですが、陰トプ様てばこの日も不思議なジャケット?つかカーディガン?をお召しでいらっさいました。
ショートコートぐらいの丈のニットジャケットてゆーか、やっぱカーディガンだよねアレは?長カーディガン(笑)とでもいうよーな?

ちーちゃんのお好きなタイプのお洋服なのか、似たようなデザインのものをお召しなのは(しかも何種類かバリエーションをお持ちのはず)、以前から何度も見かけたことがあります。
が、あれは多分、この秋の新作だ!(笑)過去に見たことないカラーだった、と思う。
新作の筈なのに、毎年着てる奴の色違い……にしか見えません(笑)。

世間でいうところのオサレトプ様は、ふつーにお洒落なピンクのかわいいカーディガン(やっぱカーディガンなのか?笑)をお召しでいらっさいました。

さて、開演。
ディック刑事@みーちゃんのナンバーで、1人パン!パン!と手拍子入れるちーちゃん萌え。
や、あのナンバーは手拍子仕様ではない……よね?(笑)でも入れちゃうもんっ、だって同期が歌ってるんだもんっ。
ちーちゃんかあわいいィィィ!同期愛ーーー!

なぜか裁判長@ちやちゃんが 出 て き た だ け で爆笑する、みっちゃん、ちーちゃん、糸ちゃんご一行様。
さらに裁判長の「カルフォルニアは暑いですなあ」の台詞で笑死する、みっちゃん、ちーちゃん、糸ちゃんご一行様。

ニック@蘭とむちゃんの客席降りに、満面の笑みで死ぬほど食いついてるみっちゃん萌え。もしもーしホクショーさん、それどう見ても完璧に身体前のめりになってますから。1蘭寿ファンか?(笑)
そして客席の手拍子が始まらないうちに、ここでも1人パン!パン!と手拍子入れるちーちゃん萌え。それに追随してパン!パン!と手拍子入れるみっちゃん萌え。
いやここはニック客席登場で拍手入り、手拍子は少し待って、そのあと前奏に戻ってから入れる、いちおーそーゆーことになってるんですねファンテキには(笑)。
なんなんだこのかわいい生きものたちはっ!!

この日の異議あり!お手本は裁判長とディック刑事で、裁判長バージョンの「異議あり!ゴン!(で木槌を叩くポーズ)」。
ちやちゃんとみーちゃんがお手本を見せて、いつものように蘭とむちゃんが「皆さんもやるんですよ!『ゴン!』もね」と言ったら、客席で「ごにょごにょごにょ……ゴン!」とシミュレーションをはじめるみっちゃん萌え。いや小声だしもちろんそう聞こえはしなかったんだけど、「ゴン!」だけは、かなりはっきり周りに響いてました(笑)。
それを舞台の蘭とむちゃんから「みっちゃん、そこで練習しないように!」って突っ込まれてるし(笑)。
「今日は北翔海莉さんと蓮水ゆうやさんが来てくれています」、蘭とむちゃんの紹介でスポットが煌々とみっちゃんを照らしだし、「いやあああん、私はいいですぅ」と恥ずかしがって両手で顔を隠すみっちゃん萌え。
そんなみっちゃんに、蘭とむちゃんから「みっちゃん、DS頑張って!」と、温かい声が掛けられてました。

で、お手本を見せてくれた筈のみーちゃんなんですが、「ゴン!」ってところで間違えて「ドン!」って言ったでしょ?聞き逃さなかったもんね(笑)。

舞台のほうも皆テンション高く、ええもん観させていただきました。
逆裁2ACT18時半公演、まさみちゃん、えりこちゃん、いづみちゃん、じゅんちゃん、同期でご観劇です。
あと後方に星組下級生がたくさんいる模様。
星組さんはマスクで顔を覆われていたので殆ど判別がつかなかったのですが、みやるりちゃんだけはマスクから出た目だけで、すぐ分かりました(笑)。ほんとデカいな、みやるりちゃんのキラキラお目目。

舞台のテンション異様に(笑)高いッス。

2幕いってきます!
「待った!」

そのとき、ルーチェの野太い声が法廷内に響き渡った……。
………。

??????


ネタバレ注意。





誘拐されたマヤ@れーれの命と引きかえに、ローランド@カイちゃんの弁護を引き受けるニック@蘭とむちゃん。
今の自分がやるべきことは、マヤちゃんを救う、ただそれだけ……だが、それは真実の追究という彼の信念から外れた行為である。何故なら、ローランドは……。

苦渋の表情を浮かべるニック。今、彼は無罪判決を勝ちとろうとしている。真実ではない、偽りの無罪を。

「待った!」

そのとき、一人の女性の声が法廷内に響き渡った。入ってきたのはルーチェ@せいこちゃん。被告人ローランドの恋人である。
彼女は真実の追究のために、ここで証言をさせてくださいと申し出るのだ。



さて、赤坂ACT初日。

苦渋の表情を浮かべるニック。今、彼は無罪判決を勝ちとろうとしている。真実ではない、偽りの無罪を。

苦渋の表情を浮かべた蘭とむちゃんは……苦渋の表情を……苦渋すぎちゃって……顔面悶えて悶えて悶えまくって……思わず、ですね。

「待った!」(バーン!と派手に机叩きつき)

ええええええ???!!

一瞬、せいこちゃんてば何処から声出してるのかと思ったさ。野太いオサーン声が法廷内に響き渡ったんだもん(笑)。や、いくら元男役だから……って、違う違うっ。

蘭とむちゃんがついついニックの心の叫びを、声で叫んじゃったという。

こっちも相当驚いたけど、いちばん驚いたのはせいこちゃんだったと思うわ。
出番待ってたら、ニックに「待った!」って自分の台詞を先に言われちゃって(笑)。こっ、これで入ってくんかいっ?!みたいな。

でも、さすが役者ですね。
ニックの「待った!」で、なにごともなかったかのように、深い哀しみの中に強い決意を秘めたいつもの顔で登場したルーチェ。
ニックも、ルーチェの姿に驚いたようにハっと顔を上げて。まさか、きっかけ台詞の「待った!」を自分が言っただなんて、おくびにも出してはおりませんでした。
実際、初見の方は気づかれなかった人も多かったようです。

いや私は気づいたけど(笑)。
ええ、滞りなく芝居は進んでいったのでした。


客席降りの変更ですが、エッジワース@ともちんの客席後方扉出→上手縦通路→本舞台は、客席下手前扉出→横通路→本舞台に。
ニックの客席後方扉出→下手縦通路から最前を通って上手縦通路半ば→本舞台は、客席下手前扉出→下手通路から最前→上手縦通路手前→本舞台に。ラストの本舞台から客席降り→下手縦通路→客席後方扉退場は、すべて本舞台上で幕になってました。
バウのままだと、途中の客席降りまでは仕方ないとしても、ACTの2階席じゃラストのニック退場さえまったく見えなくなっちゃいますもんね。


初日にあらたな新型インフルエンザによる休演者が出てしまいました。桜音れいちゃん。バウで休演した春瀬央季くんの同期です。
春瀬くんは東京公演初日から復帰しておりまして、海辺の恋人たち、陪審員、コロスのダンサー、と元の場所で元気な顔を見せてくれています。
ただ、フィナーレのご挨拶が、元々二人は並びなんですよね。春瀬くんが元気に帰ってきたと思ったら、今度はゆみちゃんが欠けたご挨拶になってしまって、淋しい限りです。

ゆみちゃんの1日も早いご快復をお祈りすると同時に、本当にこれ以上の拡がりがないことを強く祈っています。
今回の逆転裁判2で、重要な役どころを任されているカイちゃん。
みーちゃんなんかディック・ガムシュー=イトノコっていう固定キャラ上の制約が、どうしてもあるでしょ。
カイちゃんのローランド・スミスはゲームのオートロ基本なんですが、心根は善良な人間にキャラ変えてあって(それはもうオートロではなく、ほぼオリキャラなのだが)、また、カイちゃん自身の朴訥な持ち味が相乗効果を生み、結果すごくオイシくなってるんですよね。
セカンド・ライフのカイちゃんも、すわ二番手?という扱いの良さだったし、もしかしたら鈴木先生の好みの役者なのかもしれません。

前回薔薇雨では初の新公主演を射止め、このところ大躍進の感があるカイちゃん。
カイちゃんの活躍が嬉しくて、でもそんなカイちゃん見ているとどうしても頭を過る、ある事件があるのです。

そろそろ時効だということで、書いてしまおうと(笑)。

それはA/L中日公演のときでした。
4月の公演当時、カイちゃんは研5になったばかり。下級生の頃の大和さんに似た整った容姿と、客席へのアピールの激しさで組ファンにはそれなりに名を売っていたのですが、新公でももちろん本公でもそう大きな役が付くことがなく、当時はあくまでも組ファンレベルに知られているって人だったと思います。
このA/Lではジャコ刑事役で、それがはじめての目立つ役なぐらいだったかもしれません。

ある日、終演後に宙担仲間で名古屋名物味噌煮込みうどんを食べにいったんですよね。中日劇場に程近い、観光客もそれこそ観劇後の一般客もわさわさ集まるような、ベタなお店に。
そこに何故か、ちぎちゃんとたっちんとカイちゃんがいました(笑)。うちらの仲間内だけじゃなく、A/L観てから来たふつーのヅカファンもいっぱいいたのよ(笑)。

ちぎちゃんとたっちんは、その前の竜馬伝では新公主演コンビでしたし、そもそも下級生の頃から路線として育てられ大きい役を任されていて、当時からヅカファン全体に名前を知られていたような人たちです。
そんなちぎたっちんはサングラス無しで顔出しなのに、まだまだ無名の域だったカイちゃんは一人……。

サングラスをかけていました。

私たちはカイちゃんって分かるから、もうおかしくて(笑)。
「なんでカイちゃん一人だけサングラスしてるのお」
「タカラジェンヌの主張?笑」
「や、ちぎたっちんは顔バレしても、カイちゃんはサングラス外しても一般的には誰か分かられないだろうから、顔隠す必要ないんじゃ?」
「だから一生懸命『私もタカラジェンヌでえす!!』って言いたいんだよ」
や、カイちゃん、勝手にめちゃくちゃ言ってごめんなさい。

やがて、カイちゃんたちの席に味噌煮込みうどんが運ばれてきました。
と、ですね。カイちゃんは。

サングラスかけたまま、それを食べだしたのさ(爆)。

カイちゃん、暑いって!サングラス曇るって!外そうよ!(笑)
だいたいうどん食うときサングラスかけたままの人なんか い ま せ ん か ら !

今思えば、綺麗にメイクしてたちぎたっちんに対して、実はカイちゃん一人素っぴんだったとかね。なにかしらの事情があったのかもしれませんが、そんなこと分かんないもん。

いかにもザ・タカラジェンヌでございます!って金髪サングラスで、大汗を流しながらひたすら味噌煮込みうどんを食べるカイちゃんが、ただただ可愛かったんだよねえ。

そんなカイちゃんも、いまや組ファン以外にも名が売れた立派なスターさん。今回のローランド役で、ますます人気が上がる予感がします。

そして私は、一般のファンに「あれ誰?」と言われながら、サングラスかけたまま汗を掻き掻き味噌煮込みうどんを食べていたあのときのカイちゃんを、彼がどんな大スターになっても微笑とともに思い出すのだろうと思います。

シツコく、いつまでも。
初日に花組さんが大勢いらっしゃったのをはじめとして、博多座千秋楽以降は宙組の生徒さんがこれも大勢来てくれて、逆裁2バウ公演は客席も賑やかでした。
聞き伝えの分もありますので正確性の保障は無いのですが、分かる範囲で観劇日メモを自分用にあげておきます。

8月20日(木)14時半 まりん、壮さん、みわさん、まっつ、あまちゃき他下級生
23日(日)14時半 まさみちゃん
24日(月)14時半 右京さん、りまえちゃん、蘭はなちゃん
27日(木)11時 あゆみさん 14時半 イチくん、エビちゃん他下級生
28日(金)14時半 すっしー、大ちゃん、カチャ子、しずくちゃん他下級生
29日(土)14時半 あゆみさん、アリスちゃん、大ちゃん、れなちゃん、たらちゃん、さくらこちゃん
31日(月)11時 イチくん、あっきー、りくちゃん、モンチ他下級生
蘭寿とむと言えば赤面プレイ、赤面プレイと言えば蘭寿とむ。
これはもはやヅカファンとしては最低限の基礎知識の範疇であろう。

今回の逆裁2に於ける一番の見せ場は、その赤面プレイ全開の♪はあァァ~んはあァァ~んはあァァ~んはああああああァァァ~~~~ん♪で異議なし!(言い切った!)
本編ラスト。センターで一人、渾身の力を振り絞り、身を捩って熱唱される蘭寿さん。ライトは真っ赤っ赤。

そして歌詞は。

♪はあァァ~んはあァァ~んはあァァ~んはああああああァァァ~~~~ん♪

とにかくスゴイんだから。
蘭寿とむの蘭寿とむたるスター力、真ん中の人としての力業、それを見せつけてくれるのだ。
どんな脚本でも、最後にあれを持ってくれば成立しちゃうと思うのよ(素)。

さて、そんな逆裁2VISA貸切。
まさか貸切アドリブじゃないと思うんだけど(笑)、そんな♪はあんはあんはああん♪な蘭とむちゃんの。

ズボンのファスナーが開いていた。

や、3分の1ぐらいだったが、確実に開いていたのだ。
そして。

蘭とむちゃんが♪はあんはあんはああん♪と腰を揺らすたびに。

照明を受けて、キラキラと輝くのだ。だから開いたファスナーが。

♪はあァァ~んはあァァ~んはあァァ~んはああああああァァァ~~~~ん♪
キラキラキラリーン。
♪はあァんはあァんはあァんふふぅははあァンはははあァァンははァ~~ん♪
キラキラキラリーン。

凄まじいまでのコラボである。

そのときバウホール500万人の観客の視線は、おそらく集中しただろう。
蘭寿とむの股間に。

そのときバウホール500万人の観客の視線が、おそらく突き刺さったのを感じたのだろう。
蘭寿とむの股間は。

すると。

蘭とむちゃん、いつもなら前に伸ばすはずの手を。
そろそろと股間に(ズボンのファスナーの前に、ですね)持っていったんだってば!!

なにこの究極の赤面プレイ?!(震撼)

あの瞬間、その場にいた観客全員が蘭とむちゃん堕ちしたと思うのですよ。いやまぢで。
とうとうバウでも新型インフルエンザによる休演者が出ました。
最下、研2の春瀬くん。オサちゃんと麻子ちゃんを足しっぱなしで二で割らない(どりーず秘技・割らずに足しっぱなし)、一人オサアサ顔で注目を集めている人です。

今日の舞台ではダンス場面は代役が踊られていましたが、陪審員やご挨拶の春瀬くんの場所は欠員のままで、いつもとは違うその欠けた空間がとても淋しかったです。

春瀬くんの一日も早いご快復をお祈りいたします。
そして、これ以上の拡がりがありませんよう切に祈っています。
「激しい痛みを耐えながら、あの子を助けようと必死に戦ったッス!」

うーん、変だと思いませんか?え?変だと思う私がヘン?

激しい痛み を 耐えながら……???

私ねえ、初日はみーちゃんがトチったと思ったんですよ(みーちゃんごめんなさい)。
「てにをは」(程度のこと)を、役者がトチるのはアリでしょう。
だけどね。毎回だし。これ脚本じゃんって気づいた。
って、「てにをは」(みたいに大事なこと)を、脚本家がトチっちゃダメだろっ。

鈴木くんの脚本って細かいとこでなんかキモチワルイ。
ディック刑事の台詞を上に出したけど、ニックやロッタ・ハートや、どーもこんな不思議なてにをはが多いんですよ。

あれ?やっぱ私がヘンなの?これでも合ってるの?(なんかほんとに分かんなくなってきた)

大筋は、言ってしまえばもっとキモチワルイんだけど(笑)。逆裁って「イキオイ」だから、そっちの方は許せるんだよなあ。たとえありえなさすぎなトリックでも(笑)。

ただ、ルーチェが電波なのはまぢ勘弁っ。鈴木圭、せいこちゃんに謝れ!
本日14時半公演の「異議あり!」お手本は、ちやちゃんとみーちゃん。

「異議ありッス!」

上級生の裁判長にも「ッス」をお付き合いさせるディック・ガムシューくんてば。
これを受けて蘭とむちゃんが「皆さんもやりたいですか?え?『ッス!』付きで?(にやり)」
そして客席の皆で「異議ありッス!」(笑)
キレイに揃ったッス!ぱちぱちぱちぱち。
みーちゃん、もお大喜びッス!舞台上ででっかい歓喜のガッツポーズ、さらに「わーいわーい」ってぴょんぴょん飛び跳ねてましたが、最後に「調子に乗りすぎっ」みたいにあおいちゃんにパシっと叩かれてました(笑)。

休演日前のこの日は裏方さんもお疲れぎみだったのか、裁判長は何回もマイクトラブルに見舞われ声入らなかったり、さらにスライドの証拠写真が変わらず全然証拠になってなかったり(それでも「おおおおおおっ!」と驚く、いや驚かざるをえない法廷内)(えええ写真変わってないしィ)、なんだかんだとありました。
蘭とむちゃんもちょっとお疲れぎみだったのか、真犯人を追いつめるところで台詞を噛まれたのですね。
噛んだとたん言葉がごっちゃになってしまったらしく、「ペンダントがクスリでクスリをペンダントだっ」みたいな?あそこは一気に畳み掛けなきゃないのですが、台詞が同じところを回りだして、こっちがドキドキ。
それでも言葉を止めず攻め続けるニックは、えらいかっこよかったです。
そして、ビシっと決めたっ!

「そのときクスリがなければ、ペンダントは飲めないィィっっっ!!」

思いっきり言い切り(笑)。
や、ふつー何があってもペンダントは飲まんだろ(素)。
だけどなんかすっごい「決まった」のね。言い切られて納得しましたよ。
つか、ペンダントぐらい頑張れば飲み込めるんじゃね?と本気で信じたわ(ごっくん)。
そのあともガシガシ言葉出し続けて、きっちり元の台詞に戻したんですよね。
蘭とむちゃんすげー。むしろド迫力を感じましたぐらいの勢い。「スター力」なんですよこれもきっと。

ただ、この間エッジワースくんがすんごい心配そうな顔でニックくんを見つめてたのが、忘れられないッス(笑)。
逆裁ですっかりおなじみになった、出演者と客席全員でのカテコ「異議あり!」コーナー。
指名された出演者がお手本を見せるのも恒例となっております。今回2では初日の最下研2生5名のお手本からはじまり、順番に上級生へと回していっているようですが、で、本日14時半公演は。

「今日は最愛のレオナが来てくれています」
ニック@蘭とむちゃんの言葉に、ざわめく客席。
逆裁1ヒロイン、レオナ@まさみちゃんが観劇されていたのです。

「レオナ、立って」
ニックの言葉に、遠慮がちに立ち上がるレオナ。

「異議あり!」
はい、本日のお手本は舞台上のニック&客席のレオナ夢のコラボ(なのか?)だったのでした。

まさみちゃんは現役の頃のままに美しくてもおお!退場して行かれるときには、客席から大きな拍手が起こりましたよ。

終演後、楽屋口から出てこられたまさみちゃんは、裁判長と一緒だったそうです(笑)(なぜ笑?)


逆裁2の感想を書こうとするとまず間違いなくネタバレになるので、ちょっと保留しておきます。ってのは単なる言い訳で、感想放置は『強いぞ!』のデフォでしたっけ(え?)

ま、蘭寿さん赤面プレイ全開、身を捩って熱唱される♪はあァァ~んはあァァ~んはあァァ~んはああああああァァァ~~~~ん♪は伝説のスカイハイを軽ーーーく超えたと、それだけは先に言っておきますね(イイ笑顔)。
だいたい歌詞が「はあんはあん」だよ?蘭寿さんに「はあんはあん」だよ?なんのネタ?(素)

何処から突っ込んだらいいのやら、突っ込みドコロ満載すぎて頭抱えちゃう(え?)今回の2ですが、最後に来る蘭とむちゃんの♪はあ~んはあ~ん♪ですべてがブっ飛んで、許せてしまうのですよ。

「スター力」ってこーゆーことなんだと真顔で思います。ええ。
こちらバウ、『逆転裁判2 蘇る真実、再び…』初日でございます。

こあらったさんっ。

ま た まっつが来てまっつ。

花組まりん、壮さん、みわさん、まっつがセンターブロックに並んでます。
下級生もたくさんいます。あまちゃきは確認しました。
フィナーレが好きでした。

私はアリだと思うんだけど。
いかにも「タカラヅカ」で、本編無視な(笑)あのフィナーレ。
ああ、鈴木先生は、「タカラヅカ」がご自慢なんだなあと(笑)。「観て観て観てーーー!男役ってかっこいいでしょ!娘役ってキレイでしょ!タカラヅカってステキでしょーーー!」と超ご自慢顔の鈴木先生が、目に浮かびましたもの。
で、私も「タカラヅカ」がご自慢だからね。

つか、フィナーレの男役総踊りで、スっと腰を落として、目線を下げてポーズをとるみーちゃんが好きでした。
あれはねえ。あれはねえええ。
もお、みーちゃんにしかできない腰なんですよっ!(訴!)
あれがある限り、フィナーレ全肯定しちゃおうではないですか!(えええ?)

ディック@みーちゃんはめっさかわいかったッス。なんか学年上がってから彼はどんどんかわいさを身につけてきたよーな気がするんですが。
こーゆーお役で明るさや弾けっぷり全開なみーちゃんを観られたことはほんとうに嬉しかったけど、如何せんご本人もナウオンで仰っていたように「裏も陰もまったくない」イトノコ氏(笑)。
それがフィナーレで、鮮やかな逆転劇を観せてくれるわけです。本編では封印されていた、みーちゃん本来の持つエロがダダ漏れ。
とにかく腰を落とすだけであれだけ色っぽいんだから(シツコイ)、男役春風弥里つー人のダンスはタダゴトではない。
なんつーんでしょーね、無駄な動きを一切しないの。必要最小限にとどめるところはとどめて、音すらなにも聞こえないカンジ。そこから溜めて一気にぶわって動きだすと、これがまたかっこいいんだけど。でも、その前置きであるスっと静かに腰を落とすとこが、いちばん美しいと思うのです(超個人的シュミ)。
や、実際問題として腰を落とすだけで音がするかどうかは別として、その一瞬にみーちゃんが纏う静謐な空気に、とにかく殺られてしまうのです。

しかし、ここで。
腰を落とすだけで確実に音がしてる人が、シンメに。
正確に言うと、音がしてそう、かな?や、私、間違いなく音聞いたよ?(たっ多分)
「カクカクカックン」
だだだ大ちゃん、あなたってば。

すげー役づくりだと思うわ(素)。
だって男役総踊りに於いても、ヤハリはやっぱりヤハリ。大ちゃんはあきらかに空気がヤハリ。その場を引っ掻き回すノーテンキなヤハリ。
幕が下りる最後の瞬間まで、その頭のてっぺんからつま先まで、フィナーレのダンスひとつにいたるまで、彼はお役になりきっているのですよ。
大ちゃん、全力でラリー役に取り組んでます。

ん?たしか『ダンシン』のスペインでも、大ちゃんカクカクしてたよーな?
あれ?そーいえば『パッション』のブラジルでも、大ちゃんカクカクしてたよーな?
あああっ、『パラプリ』新公スチュアート!エンディングのカクカクっぷりは……ヤハリの比ではなかったかも。

………………………………………。

そんな大ちゃんがいいのよ~~~!ってフラスキータも言ってましたわっ!(いつもそれで逃げます)(今日も書き逃げ)(走)

でも、ね(帰ってきました)。
お顔が美しくてスタイルがよくて、黙って立ってたらそれこそスっとした人なのに、ね。
カクカクカックンと一生懸命頑張っちゃう、その美しいお顔に反比例した噴煙撒き散らすさまが、大ちゃんの大ちゃんたる魅力なのです。
これもある種の逆転かも、ね。
ゲームが原作のこの作品は、あきらかにヅカファンではない層……ゲーム関係者やゲームファンらしき人たちの姿が、劇場で多く見かけられました。

「ナルホドくん、かっこいーーい!」「ミッちゃん(notみっちゃん)、ゲームの中から出てきたみたいーー!」
これらの声は、ほんとうによく聞こえてきたの。
特にエッジワース@えりこちゃんは、外見といいキャラといいミツルギまんまのクールビューティー、ゲームのミツルギファンも納得してくれたんじゃないかなあ。

「ヤハリがキ・レ・イ!」「イトノコがキ・レ・イ!」
ヤハリ=ラリー役である大ちゃんは元々「キレイ」が売りな人ですが、イトノコ=ディック役のみーちゃんは「キレイ」で売ってるわけぢゃゲフゲフンむしろゴホっゴホゴホ。私にとって彼はすごおくキレイな人なんですが、それがヅカファンの共通認識だとは努々思ってませんて。
こんなにも日々「キレイ、キレイ」と評されるみーちゃんっていまだかつてない快挙であり(失礼すぎ)、もお私のテンションも上がりっぱなしというものですわ、ええ。

だいたいね、タカラヅカだもん。イトノコまんまにムサくてどーすんの?(笑)
その辺は鈴木先生の手腕だと思う。原作のイトノコのイメージを損なわず、かといってムサいオヤジではなく、ディックを空回りキャラのちょっと(かなり)抜けたお兄ちゃんに上手いこと移行させてたし、もちろんみーちゃんも好演してたし。
ムサくはないけど、みーちゃんだけに骨っぽい男らしさがあって、そこもイトノコテキによかったんじゃないかと。ま、エロは封印だったものの、こっちはイトノコである以上しゃあないッス。
ヤハリは基本、空気読めないよね(笑)。それを大ちゃんが好演!というより……素?(素)
ぢゃなくて、どこまで役づくりでどこまで素か判別がつかないほどの 迫 真 の 演技を見せてくれました(真顔)。

ところで、公演中のある日のこと。
女の子がヅカファン兼ゲームファンで、ゲヲタとおぼしき彼氏を劇場に引っ張ってきた体のカップルが、開演前にこんな会話をしているのが聞こえてきたのね。

♀「絶対おもしろいからあ!大丈夫だからあ!」
♂「ま、期待しとくよ」
♀「ただ……ひとつだけね」
♂「ん?」
♀「どうしても納得してもらえない……かも、かもしれないことが……あるの。それだけがすごく心配で」 
♂「ええ?」
♀「怒らないでねごめんなさいごめんなさい、裁判長が、裁判長が……。……。………。」
♂「??」
♀「ハゲじゃないのおおっ!!」

……ゲヲタの拘りって、そこなんだ?

その彼氏、「うげげえええっ」って、本気で不満そうな声上げてたもんなあ。
『逆転裁判』の公演が成功をおさめたことや、蘭とむちゃんをはじめとする出演者たちへの評価は、すごくすごく嬉しいことなんですが。
ゲーム界からも高く評価され、だからこそ熱が冷めないうちにと、異例の速さで続演も決まったんでしょう。
それは嬉しいんです、何度も言うけど。

ただ、宙組にとって『逆裁2』の続演がどうなのかと言うと……難しいところですよね正直。

決して蘭とむちゃんに水を差すつもりはありませんが。
宙組の三番手以下主演バウは、WSを除くと2007年みっちゃんの『セカンドライフ』が最後です。つか大和さんの体制になってからの三番手以下バウって、この1本しかない。あとはWSだし。
このまま2009年末まで三番手以下主演バウがないとしたら、おかしな話じゃあないですか。
『セカンド』は東上してませんし。みっちゃんの東上バウが未だないというのは、他組とのバランスからしても、どう考えたって変でしょう。

蘭とむちゃんにしてもどうなんだろう。
贅沢を言い出したらキリがないです。主演東上バウが続くってこと自体、しあわせなことです。
だけど年に2回主演を観られるのなら、もう1回はまるで違う顔が観たいよなあ、本音言ったら。フェニックス・ライトが正に蘭寿とむ全開で、蘭とむちゃんならではのお役だっただけに。いや、だから贅沢を言い出したらキリがないんだけど。

他の出演者はどうなるんだろう。レオナは元々オリキャラで、まさみちゃんの退団発表前から、ヒロインが変わる可能性は言われていました。
エッジワースは出さないか、別の人に振るか。私は、もし、もし『逆裁2』にエッジワースが出るなら彼で観たい!という密かな野望を抱く人がいます……が言いません、つか言えません。
とにかくえりこちゃんが見事に嵌まっていただけに、新エッジワースが出るとしたら、最初から厳しい目で見られることになるでしょうし。

ゲーム自体に検事はいくらでも出てくるので、エッジワースじゃない検事を出すとしましょう。
そうなると『逆転裁判』の記号となるキャラが、ライト以外にも必要となってくる。宝塚だけでの話ならライト以外初演メンバー総入れ換えでもよさそうなものですが、ゲーム界が絡んでくる以上、それでは済まされない気がするのよ。
とすると、ディック@みーちゃん、ラリー@大ちゃん、マヤ@れーれあたりは続投なのだろうか。
下級生のれーれはいいかな。かわいこキャラで、さらに顔売って。
ディック、ラリー。 キャラ立っててすごい楽しかった~!印象的な役だし、よかったよおおーーーお! オイシかったよねっっ!

一公演に限定するなら、ね。

主演の蘭とむちゃんの比ではなく、みーちゃん、大ちゃんの続投はキツいって。新公卒業したばかりで、今いろんなことにチャレンジするときじゃん。本公演では、まだそこまでの活躍の場は与えられない学年の彼らにとって、バウは本来すごくオイシい場であるべきだと思うし、演出家はそう創らなきゃ駄目でしょう。
ディックもラリーもキャラ立ってて楽しくて。だけど、物語の流れに関わってくるわけではない。
『逆裁2』で彼らがどんなポジになるかはまだ分からない、や、出るかも分からないわけだけど、仮に同じ役で続投させるとしたら、キャラ立ちだけではなく彼らがもっとストーリーに絡んでくるようにホンを書いて欲しいッス。

主要3人は別として、ストーリーに絡んで見せ場があったのはミラー@すっしーぐらい?みーちゃん、大ちゃんはキャラテキにはオイシくても、そのあたり損してたもん。
みーちゃんなんか二幕全然出てこないし(怒)。ディックの中ではエッジワースを尊敬しきってて好き好き大スキーのはずなんだけど、脚本上ではその辺のエピ特に書かれてないし(怒怒怒)。みーちゃんが台詞のない部分での芝居で細かく演ってくれていたとはいえ、観る側からしたら書かれ方に不満はありましたって。

さらにモブ使いの酷さ!下級生たちはほんと為所なくて気の毒でした。
なんの為の小さいハコでの公演なのかと。下級生が本公演では演れないようなこと任されてこそ、意味があるわけで。
これはゲームが原作で、その主要キャラを見せることが中心とならざるをえなかったこと、しかもそのゲームは弁護士対検事、そこに被告、真犯人を絡ませれば基本的に話が成立してしまう、法廷が舞台という制約があったことも原因でしょう。
それに加えて、鈴木先生のモブ使いがすげー下手なのは『セカンドライフ』で実証されてるからねえ。はあぁぁ。
あの作品も主演は上手く見せてたと思う。主演の魅力を引き出す技は持ってるんでしょう、鈴木先生は。
だからって下級生が割を食っちゃうようじゃ、演出家としてどうなの?
『セカンド』も『逆裁』も、公演としては面白かったんです、私は。みっちゃんも蘭とむちゃんもそれぞれの色がすごく生かされていて、彼らの世界に引き込まれた。それだけに、どうしてモブを生かすことができないのかと、それをやればもっともっと面白い物になっただろうにと。そこがとても歯がゆかった。

『逆裁2』では、その失敗を繰り返して欲しくないのです。
しかし、これは『逆裁』という作品に於いては鈴木先生だけの問題ではない、結局法廷劇になる以上は、あまり改善されないのではかという悪寒が(凹)。

って、これ千秋楽報告でもなんでもなくなってるじゃん?!(滝汗)(タイトルに「異議あり!」)すみませんすみません。
あの日の『逆裁2』発表のこーふんから、ちょっと冷静になって考えてみたこと、みたいな。
公演が楽しみでもあり、ちょっと不安でもあり……といったところかですか。今は。
今さらですが(滝汗)、この日発表があった『逆裁2』の話を。

何回目かのカーテンコールで、緞帳が下りてゆくときだった。

「待った!」

エッジワース@えりこちゃんの声が法廷、ぢゃねえ劇場に響く。
緞帳は止まり、ふたたび上がる。
そこへ腕組みポーズで前に出てくるえりこちゃん。
「ライト!このまま終わらせていいのか?」

「貴様にはまだ言うべきことがあるのではないか?この千秋楽に足を運んでくださっている皆様に」
たっぷりの間で、エッジワースの臭い芝居(笑)で言葉を続けるえりこちゃん。ライト@蘭とむちゃんは照れ笑い。
「ニック、ほら前に出て!」
それをレオナ@まさみちゃんが、背中を押して促す。

「じゃあ、言わせてもらうよ」
蘭とむちゃんはメンバーの顔を見ながら言い、客席に向かってこう続けた。
「幕が下りる前に、皆様にひとつだけお伝えしたいことがあります」

「くらえっ!」

暗くなった場内に、序章のメロディーが聞こえてくる。
スクリーンに浮かび上がった文字は。

『逆転裁判2』

「きゃああああああっ!!」
歓喜の悲鳴に、客席は包まれた。


8月20日、フェニックス・ライトの新たな逆転劇が始まる

宝塚歌劇団宙組公演 逆転裁判2

主演 宝塚歌劇団宙組 蘭寿とむ


カキーン!カキーン!カキーン!
次々に飛び出してくるスクリーンの文字に、劇場は興奮の坩堝と化したのだった。客席もだし、板の上の出演者たちもノリまくりで大騒ぎ(笑)。

ただでさえ千秋楽で盛り上がっている中での、あのド派手な発表は、ものすごい衝撃的でしたねえ。
鳥肌立ったわ。

発表のことを出演者たちは知っていたのかが後日ネット上でちょっとした論争にもなりましたが、あの場で受けた印象としては、どういう方法で発表されるかまでは知らされていなかったような?『逆裁2』のことは知っていたにしても。
蘭とむちゃん、えりこちゃん、まさみちゃんはもちろん分かっててやったわけですが、他のメンバーは最初キョトンとしてたんですよね。皆、知っててあの「え?えええ?ナニ?ええええええ?」って顔だったなら、すげー演技派だと思います(素)。
???な顔から、スクリーンの文字に大こーふん(笑)。あおいちゃんは素で大沢木ナツミになってるし、みーちゃんはイトノコ忘れて踊り狂ってるし、大ちゃんはやっぱりヤハリだし(意味不明)。
出演者と客席と、まさに劇場が一体となっての大盛り上がり状態だったのでした。

蘭とむちゃんから客席へ、感謝の言葉が次々と出てくる。

「ありがとうございます!すごい盛り上がっていただいてありがとうございます!」

「そうなんです、このたび……夏に『逆転裁判2』を、させていただきます!」

「こんな千秋楽に発表できるなんて夢にも思っていなくて……これはひとえに皆さんが何度も何度も観にいらしててくださり、良かったよ!って言ってくださったおかげで……ほんとう(に皆さんのおかげ)なんですよ!」

「こんなにすぐに、また続けて公演をさせていただくことができます!」

「このメンバーで!皆で!」
ここで客席の一部から「きゃああっ!」と、また歓声が。同じ「このメンバー」で『逆裁2』も観られるって、最後まで話を聞かないで早とちりした人もいたのね。
「いや、皆で創りあげた作品だからこそ!」という意味だと蘭とむちゃんは即座に否定し、「ねおどうするんですか、ねお(笑)」と。
このメンバーが一人でも欠けていたら、この公演の成功も、それに伴う続演もなかったのだと。蘭とむちゃんの思いはそこにあったはずだ。メンバーの一人であるねおちゃんは、この日で卒業する。
ねおちゃんは挙手し「また出ます」と(笑)。
蘭とむちゃん「また凶悪犯で出る?」
ねおちゃん、悪そうな顔を作って「こんなカンジで(笑)」。

そして皮肉なことに、この発表の場に一役買った、そもそも公演の成功には絶対的に欠かすことができなかったであろうエッジワース@えりこちゃんとレオナ@まさみちゃんも、『逆裁2』には、もう出られないのだと。
それを私たちが知ったのはこの数日後だったわけだが、蘭とむちゃんは恐らく既に知っていたのだろう。内心、その強い思いも籠めての「このメンバーで!皆で!」だったのだと思う。

「このメンバーで!皆で!」創りあげた公演の成功は嬉しい。
すごーーーく嬉しい。
宝塚ファン以外の層も劇場に呼びこめたこと、その層からをも含めて作品が内外に高く評価されたこと、そして公演が大成功をおさめたこと。
それは宙担としてすごーーーく嬉しい。

「感謝の言葉しか出てこないんですけど……しあわせです。ということで皆さん!」

蘭とむちゃんは、客席に呼びかけた。

「異議あり!は、また出来ます(素)」

そこかいっ!!(笑)

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