美しい光に満ちた場所@『不滅の恋人たちへ』バウ千秋楽
2006年1月10日 宙組バウ・DC・青年館劇場は美しい光に包まれていた。きらきらの、透きとおった光に満ちた場所。
そこにおけるありとあらゆるもの、すべてのものを透明に変えていくような、きらきらの、きらきらの光。
大和悠河の光。
千秋楽の空気って、どういうものだろう。
私は星組の千秋楽を大抵観るのだが、あの場所は熱い。組も熱ければ、客も熱い。
千秋楽の劇場は熱気に溢れ、温度がガンガン上がっていく。
宙組は、そもそもそういう熱さ、悪く言えば暑苦しさのある組ではない。
ただ、この間の東宝楽は、また別物だったと思う。たかハナの退団発表、最後になるショー、ガイチの退団もあり、客席は熱かった。
それでも、真ん中に立つたかちゃん自身は、最後までなんだかほわああ〜っとしていたのが、なんともそれらしかったのだけれど。
光に満ちた場所。
タニが真ん中の千秋楽だと、こうなるのか。
いや、作品もテンションが上がる系統のものではない。それもあるだろうが、やはり劇場を支配するこの空気は、タニの色なのだと思う。
大和悠河は常に発光している。いつも、どんなときも。
きらきら、きらきらと、まばゆいばかりに大和悠河。
私は語彙に乏しいので、「太陽」と表現してしまうことがあるが、本当はそれとも少し違う気がしている。
タニはたしかに、太陽のように強く強く輝いている。でも、その光は熱くない。ぎらぎら、じゃないのだ。
あくまでも、きらきら。強い力を持つが、それでも透きとおるように美しい光。
熱演が発熱にならずに、発光になる。熱く演れば演るほど、ひたすらきらきらと発光する。
私はこれを、大和悠河の類まれなる特性だと思っている。
唯一無二、タニだけが持つ力。大和悠河が大和悠河である理由。
そして、この特性があるからこそ、大和悠河は舞台人として他より抜きん出ていられるのだ。美貌などは、二の次の話だ。
その力を見せつけられた千秋楽だった。
きらきら、きらきらと、まばゆいばかりのタニの光が劇場を満たしていく。
美しい美しい千秋楽。
幸せだった。
挨拶するタニから溢れでる光を浴びているうちに、なんだか私まで浄化されていくような、そんな幸福感。
大和悠河の光が持つ力。
タニの挨拶が終わったとき、天井から紙吹雪が降ってきた。るいちゃんのドレスと同じ色、赤い花びらが舞台に舞い落ちる。
一歩前に出ていたタニは、最初それに気がついていなかった。
みんなの並びに戻り、花びらのなかに入ったとき、タニは驚いた顔で「うわあ」と小さな声をもらした。
ひらひらと舞う花びらを、目で追うタニ。ふっと笑うタニの身体から、もっと強い光が溢れでたとき。
私、壊れました。
あなたはまばゆすぎる。
緞帳が下りてゆく。
その笑顔がもういちど見たくて、私は心からの拍手を送り続けた。
ふたたび緞帳が上がったとき、タニはひとりで立っていた。
そのとき、客席の一部でスタンディングがおこった。
この日、私は緑野さんのおかげで、どセンターの超良席で観せていただいていた。回りでスタンディングが始まったとき、座り続けていられるような席ではない。
隣の緑野さんは、幕間から「最後、立つのお?」と疑問の声をあげておられた。だいいち、熱が上がるような脚本じゃないんだもの。実は私も、その前の公演までは立たなかったのだ。
作品の熱が劇場の温度を上げ、出演者の熱が劇場の温度を上げ、お約束ではなく自然とみんなが立ち上がってしまう。スタンディングって、本来そういうものだと思う。
今回の空気は、それとは少し違ったかもしれない。
だが、そのスタンディングする人たちを見たタニの口が、もういちど「うわあ」と動いて、身体からもっともっと強い光が溢れでたとき。
またもや私、壊れました。
「ごめん、立つよ!」、私は隣の緑野さんにそう断って(笑)立ち上がった。
みんな、みんな、立ち上がった。
あなたの美しい光に、みんなが立ち上がった。
他の出演者たちも、もういちど舞台に出てきた。
感謝の眼差しで仲間を出迎えたタニは、また私たちのほうを向き、くしゃっと顔を崩してこう言った。
「とっても嬉しいでえす!」
違うよタニ、とっても嬉しいのは私たちのほうだよ。
3回のカーテンコールの間、タニは何度も何度も、「うわあ」「うわあ」って、小さな声をあげていた。
にこにこと客席を見回しながら。
きらきら、きらきらと笑いながら。
「うわあ」「うわあ」って、子どものように嬉しそうな声をもらしていた。
こぼれる笑顔。溢れる光。
きらきらに光るあなたが生み出した、美しい美しいこの場所。
あなたに、スタンディングオベーションを送りたい。
あなたがいてくれるこの幸せに、スタンディングオベーションを送りたい。
あなたの光に、あなたの笑顔に。心からの拍手を。
嬉しくて、とても幸せなこの場所に。心からの拍手を。
大和悠河が大和悠河であるかぎり。
私は、とても。
そう、とてもとても幸せだから。
いつも、あなたに感謝の拍手を送り続ける。
タニ、タニ。
タニ!
大和悠河でいてくれて、ありがとう。
ほんとうに、ありがとう。
そこにおけるありとあらゆるもの、すべてのものを透明に変えていくような、きらきらの、きらきらの光。
大和悠河の光。
千秋楽の空気って、どういうものだろう。
私は星組の千秋楽を大抵観るのだが、あの場所は熱い。組も熱ければ、客も熱い。
千秋楽の劇場は熱気に溢れ、温度がガンガン上がっていく。
宙組は、そもそもそういう熱さ、悪く言えば暑苦しさのある組ではない。
ただ、この間の東宝楽は、また別物だったと思う。たかハナの退団発表、最後になるショー、ガイチの退団もあり、客席は熱かった。
それでも、真ん中に立つたかちゃん自身は、最後までなんだかほわああ〜っとしていたのが、なんともそれらしかったのだけれど。
光に満ちた場所。
タニが真ん中の千秋楽だと、こうなるのか。
いや、作品もテンションが上がる系統のものではない。それもあるだろうが、やはり劇場を支配するこの空気は、タニの色なのだと思う。
大和悠河は常に発光している。いつも、どんなときも。
きらきら、きらきらと、まばゆいばかりに大和悠河。
私は語彙に乏しいので、「太陽」と表現してしまうことがあるが、本当はそれとも少し違う気がしている。
タニはたしかに、太陽のように強く強く輝いている。でも、その光は熱くない。ぎらぎら、じゃないのだ。
あくまでも、きらきら。強い力を持つが、それでも透きとおるように美しい光。
熱演が発熱にならずに、発光になる。熱く演れば演るほど、ひたすらきらきらと発光する。
私はこれを、大和悠河の類まれなる特性だと思っている。
唯一無二、タニだけが持つ力。大和悠河が大和悠河である理由。
そして、この特性があるからこそ、大和悠河は舞台人として他より抜きん出ていられるのだ。美貌などは、二の次の話だ。
その力を見せつけられた千秋楽だった。
きらきら、きらきらと、まばゆいばかりのタニの光が劇場を満たしていく。
美しい美しい千秋楽。
幸せだった。
挨拶するタニから溢れでる光を浴びているうちに、なんだか私まで浄化されていくような、そんな幸福感。
大和悠河の光が持つ力。
タニの挨拶が終わったとき、天井から紙吹雪が降ってきた。るいちゃんのドレスと同じ色、赤い花びらが舞台に舞い落ちる。
一歩前に出ていたタニは、最初それに気がついていなかった。
みんなの並びに戻り、花びらのなかに入ったとき、タニは驚いた顔で「うわあ」と小さな声をもらした。
ひらひらと舞う花びらを、目で追うタニ。ふっと笑うタニの身体から、もっと強い光が溢れでたとき。
私、壊れました。
あなたはまばゆすぎる。
緞帳が下りてゆく。
その笑顔がもういちど見たくて、私は心からの拍手を送り続けた。
ふたたび緞帳が上がったとき、タニはひとりで立っていた。
そのとき、客席の一部でスタンディングがおこった。
この日、私は緑野さんのおかげで、どセンターの超良席で観せていただいていた。回りでスタンディングが始まったとき、座り続けていられるような席ではない。
隣の緑野さんは、幕間から「最後、立つのお?」と疑問の声をあげておられた。だいいち、熱が上がるような脚本じゃないんだもの。実は私も、その前の公演までは立たなかったのだ。
作品の熱が劇場の温度を上げ、出演者の熱が劇場の温度を上げ、お約束ではなく自然とみんなが立ち上がってしまう。スタンディングって、本来そういうものだと思う。
今回の空気は、それとは少し違ったかもしれない。
だが、そのスタンディングする人たちを見たタニの口が、もういちど「うわあ」と動いて、身体からもっともっと強い光が溢れでたとき。
またもや私、壊れました。
「ごめん、立つよ!」、私は隣の緑野さんにそう断って(笑)立ち上がった。
みんな、みんな、立ち上がった。
あなたの美しい光に、みんなが立ち上がった。
他の出演者たちも、もういちど舞台に出てきた。
感謝の眼差しで仲間を出迎えたタニは、また私たちのほうを向き、くしゃっと顔を崩してこう言った。
「とっても嬉しいでえす!」
違うよタニ、とっても嬉しいのは私たちのほうだよ。
3回のカーテンコールの間、タニは何度も何度も、「うわあ」「うわあ」って、小さな声をあげていた。
にこにこと客席を見回しながら。
きらきら、きらきらと笑いながら。
「うわあ」「うわあ」って、子どものように嬉しそうな声をもらしていた。
こぼれる笑顔。溢れる光。
きらきらに光るあなたが生み出した、美しい美しいこの場所。
あなたに、スタンディングオベーションを送りたい。
あなたがいてくれるこの幸せに、スタンディングオベーションを送りたい。
あなたの光に、あなたの笑顔に。心からの拍手を。
嬉しくて、とても幸せなこの場所に。心からの拍手を。
大和悠河が大和悠河であるかぎり。
私は、とても。
そう、とてもとても幸せだから。
いつも、あなたに感謝の拍手を送り続ける。
タニ、タニ。
タニ!
大和悠河でいてくれて、ありがとう。
ほんとうに、ありがとう。
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