『近松・恋の道行』終わりました。青年館千秋楽おめでとうございました。
良い千秋楽でした。

って、いちおう千秋楽付けで書いてみたものの、既に2日半経過してます。
公演中、なんにも書けなかったなあ……たくさんのことをこの作品から、そして鯉助から考えさせられて、ゆえにどんどんどんどん精神的に煮詰まってきちゃってました、わたし。
バウから見続けて、青年館ではもう心ぼろぼろ(苦笑)。


苦しかったの、鯉助が。
苦しくてしんどくて、つらかった。

ほんとうにいろんなこといろんなこと考えさせられてしまって。
自分の病みをも、見合わせてしまって。


だって、苦しいでしょう?鯉助に視点を合わせたら。

単純に、ときめくなんて無理でしょう?

それだけ、それだけ……すっごい苦しい、重い役だと思うんですよね。


それでも、しあわせだった。
ここまでの芝居を、こっちが煮詰まるほど(←)考えさせられる芝居を、見せてもらえてしあわせだった。

鯉助の中の人にも、近松チームのみんなにも、そしてもちろんわたしの平さま(間違いなくオマエのじゃない)に。

感謝しています。

終わったから、書くことはいっぱいあります(笑)。いや思いはいっぱいあるけど、書けるかは分かんないかも←
書くの止まったら、考えすぎて病みがさらに進んだのだと思ってください(大丈夫かこの人)。


この作品に出会えて、しあわせです。
すみませんあまりにも前の話で(笑)殆ど記憶が消去されかけてしまいました、が^^


2月4日、『ロバート・キャパ 魂の記録』みーちゃんお茶会。
バレンタインな夜……だったかしら?(え)


好きな場面はどこですか、っていう質問があったんですよね。

「まず、汽車のところ!」

うんうん、みーちゃんすっごいかわいいもん!
オープニングの、パリへ向かうアンドレ@凰稀さんとチーキ@みーちゃん。
みーちゃんが言うところの、「パリの街という新しい夢いっぱいに胸を膨らませ、自由を求めて、希望できらきらと瞳を輝かせた」チーキが、とにかくかわいいのです。
若作り、もとい若い、ゆうの。ちなみにこのときのチーキは21歳だそうです(笑)(なぜ笑う?)

「あと、最後にみんなで写真を撮るところ!」

だよねだよね、みーちゃんすっごいかわいいもん!
最後の、全員での記念撮影。このときはバウだったのでそこまでやってなかったけど、青年館では一人置いたちーちゃんと無理やり(笑)絡んだりね、みーちゃんの、みんなの、楽しそうな和気藹々とした様子が大好きだった。
死、で結末を迎える物語の、最後のこの場面によって、わたしたちもまた救われたし。
物語の中で命を落とした人たちも、生き残った人たちも、そこには一緒にいるんです。
笑顔がほんとうにあったかいの、みーちゃんの、みんなの。

「それから……いっちゃん(フェデリコ)が死ぬところ!」

……(笑)。

いや、たしかにいい場面でした^^
わたしも大好きだったけど、けど(笑)。

みーちゃんはこの場面が大好きだったみたいで、相当な熱量で語ってました。
「ダンスもかっこいいし、死ぬ瞬間のポーズもかっこいいし、そこに写真が重なっていく感じがまたかっこよくてっ!」


チーキの髪型が、公演途中から変わったことについて。
バウ初日明けから暫くのチーキは、センターパーツだったんですよね。
なんだろ、この役ってただでさえワトソンくん@A/Lに、キャラ被りまくりじゃないですか。髪型まで被ると、ますますなああ(…)。久しぶりのセンターパーツ、かわいかったけどっ。
アンドレとは「対等の友人」であるはずのチーキなのに、どうしてもMr.ホームズの「助手」であった残像がね…まさかのトランクも持ってるしぃ!デジャヴ。

「最初、センターパーツにしてたのは、なんかそのほうが『若い』というイメージがあったので…」
やっぱ若作ry…そんなことなんじゃないかと(笑)。21歳だもんね^^

「でも途中から、(前髪が)ぱっくりパーン!!(笑)みたいな普通の男の人は、この時代にいなんじゃないかと思って」
周りからもそういったアドバイスをいただいたそうで、3~4日目からだっけ?横分けで前髪を立てるリーゼントに変えてました。
実はこのナマセンターパーツ見られた人って、貴重だったかも。バウの最初数日だけの幻です、いや写真は殆どセンターパーツで残ってるとはいえ。

そのリーゼントってのも、最初の頃はすんんごい前髪がそそり立ってたんです(笑)。垂直の壁(なんだそれ)みたいに。
前髪ぱっくりパーン!!も、たしかにこの時代にはいなかったのかもしれません。だけど壁のようにそそり立つリーゼントも、これはこれで絶対いないだろっ!って気がしたんだけど(素)。
「アンドレを支える、仕事ができる男の人」なイメージ、の髪型だそうです(え)(え、言うな)
でも分かる、こっちのほうが特に2幕は、チーキのイメージに合ってたんじゃないかと思います。壁はともかくとして(←)大人びて見えるから「仕事する人」っぽいというか。
公演最後のほうは、それがだんだん落ち着いて、同じリーゼントでも壁?までもの気合い入ったのは、出なくなってましたが^^ その辺は意識して変えたわけじゃなくて、ほんと単に落ち着いてきた(笑)んだと思う。


好きなキャラクターはなんですか、って質問もなぜかありました(笑)。
多分みーちゃん、そんなの無い。てゆか疎い?(え)
「えー、キャラクター……なんだろう、キャラクター…キャラクター……。………ミッキーマウス??」

うわっ、てきとう臭い←

と、突然、みーちゃんは思い出し笑いをはじめたのですね。出たあ、みーちゃんの自分ウケ(笑)。

「あ(笑)。カイちゃんが、カイちゃんがっ(笑)(笑)……ぶわっはっはははは(笑)」
すみません笑ってばっかじゃ伝わりませんちゃんと説明してください←

それは、音楽学校時代に遡ります。

88期、本科生のみーちゃんと、89期、予科生のカイちゃん。
なんかすごい真面目な局面で、なぜかみーちゃんはこんな質問を、カイちゃんに投げかけたのだそうです。

みー「好きなキャラクターを挙げて!」

なんで真面目な局面でこんなこと聞いたんだか、まるで分かんないけど(笑)。

しかし、カイちゃんは大物…いやむしろ天然?
真面目な局面で真面目に本科生から投げかけられたその質問に、予科生として大真面目にこう答えたそうです。

カイ「はいっ、おじゃる丸ですっっ(ピシっ!)」

え。

みーちゃんは本科生の威厳を保つため、あくまでも平静な顔で黙ってこっくりと頷いた、らしいのです、が。

内心では「ちょwwwおじゃる丸てwおじゃる丸てえええっwwwwww」と笑い死に寸前だった、らしいです。


この公演のあと、みーちゃんは41日間の長いお休みに入ります、ってもう終わっちゃってるけど、とっくに。
「免許をね、取りに行こうと思ってるんですよ。いや、取りに行こうっていうか、皆さんに勧められたので……美風さんとか」

でも、ご本人からは「なにがなんでも免許を取りたい!」って気概は、あまり感じられなかった、ような?(笑)
勧められたし、時間もあるだろうし、じゃあ一応取っておいたほうがいいのかな……みたいな?


「あ(笑)。きたろうさんが、きたろうさんがっ(笑)(笑)……ぶわっはっはははは(笑)」

またもや思い出し笑いで自分ウケ。すみません笑ってばっかじゃ伝わりませんちゃんと説明してください←
だいいち、いきなり「きたろうさん」てなんの前振りもなく言われても、それが緒月さんて瞬間、つながらないじゃあないですかっ。

同じく組替えで雪組から宙組に移られる緒月さんが、この週の頭に公演を観にきてくださってたんですよね。そんな説明は、みーちゃん省いてたけど(笑)。
多分、そのときの楽屋でのお話だと思います、だからそんな説明は、みーちゃん省いてたけど(笑)。

みー「きたろうさんは、お休みどうします?わたし、免許取ったほうがいいって、みんなに勧められてるんですけど…」

「いや、きたろうさんは免許持ってるんですよね」
みーちゃんは持ってません(だから勧められてるんだってば!)

きたろう「じゃあ、わたし……大型?(素)」

え。

きたろうさん(笑)。ぜひ取ってください、そしてお休み明けには自ら運転するその大型車で、ぜひ楽屋入りしてください(素)。


そう、だからみーちゃんのお休みは、もうとっくにもう終わっちゃってるんですよね。



果たしてみーちゃんは、免許を取れたのでしょうか^^
当時、引きこもりだったものですから(笑)。いまごろ←

2月4日に開催された、みーちゃんキャパ茶。
バレンタインをテーマにした、ハートで彩られたかわいいテーブル花を、例によってらんすいえんの店長さんがあげてくださっています。

http://ameblo.jp/ransuien/entry-11161781198.html

佳いお茶会でした。
お茶会の中で、大ちゃんからのメッセージが読まれました。
クラシコ東宝茶ではそれで泣いちゃったみーちゃんだけど、このときはにやにや(笑)聞いてた。
てゆか、代読が司会のかた(推定年齢・みーちゃんのお母様ぐらい?←)だったのですが、そのかたの情感たっぷりな言い回しに、わたしもにやにやしてしまった(笑)。もはや大ちゃんの言葉なのか司会のかたの想いなのか混乱するレベルの熱演(?)で!

「みーちゃんのお芝居は、どんな役でもその世界を感じさせてくれる不思議な力があるから、大好きです!」
「フィナーレは文句なしにかっこよかった、相変わらず同期バカやな(笑)」
「もう一回みーちゃんの隣で踊りたいよ!」
「これからもよき同志、よききょうだいでいてね」

こんな感じだったかしら。みーちゃん、愛されてますね^^


「わたし自身が、チーキが、アンドレのいちばんの理解者でありたい」
お茶会で聞いた、みーちゃんの言葉です。

夢を持ってアンドレとニ人でパリを目指して、ニ人でパリに降り立って、ニ人ではじめて街の空気を吸って。
希望で胸がいっぱいの、きらきらしたニ人でありたい。

アンドレはその後スペインへ行って、チーキはひたすら待つことになるんだけど、その中で2時間半、常にチーキでありたい。
心は常に、アンドレの傍にありたい。いつも寄り添っていたい。


そんなみーちゃんの真摯な想いが伝わるチーキであったと、わたしは思っています。


なんて言ってるうちに、バウの初日になっちゃうよ!
だらだら書いてしまったミニトークも、今日でおしまいです。

正しい流れは、それぞれの役づくり(ゆうり→ちー→みー→ちや→かなめ)→公演エピソード(ゆうこちゃん!)→お楽しみ抽選会(チーちゃん!)、です。『強いぞ!』、順番めちゃくちゃ(苦笑)。
「チーちゃん」http://juntan.diarynote.jp/201202180014048184/は前後もなくいきなり書いたので意味不明なんですが、これはお楽しみ抽選会で各自が半券を引くときに、自分の番であおいちゃんに「みーちゃん」と呼ばれたみーちゃんが、「(そういえば)わたし、チーちゃんて呼ばれてるんです」と大層ご不満そうに(笑)申告したときのことです。
しかもあおいちゃん、それを客席に説明しようとして混乱し「彼女は、あだ名がちーちゃんなんですね!」、ちっ違う!
みーちゃんさらに苦笑、「(だからあ!)わたしみーちゃん!(ぷんっ)(笑)」みたいな。
原田くんといいあおいちゃんといい、もうこの人がみーちゃんなんだかちーちゃんなんだかどっちでもいいのか、みたいな(笑)。

下級生(でもないけどな!)たちが引いた前半では1階の当選が頻出し、まあ客席数から考えたら当然そうなるんですが「そろそろ2階も当てたいですね」と抽選箱に手を突っ込んだ凰稀さん、引いた半券を確認して「わたし、すごおおい!(にやり)」
複数枚、2階を当ててたんじゃなかったっけ。
さすがですね^^

すごくどうでもいいけど、あおいちゃんが「景品はチケット改札口手前でお受け取りください」って言ったときに、場内なぜか爆笑。
「え?言いますよね?改札口って言いますよね?」ってあおいちゃん主張してたけど、うん、劇場の出入り口を改札口って言いますから!(笑)特にタカラヅカでは使うと思うんだけど?

すべてのプログラムが終わって、あおい「では最後に、りかに締めていただきましょう」
かなめ「へっ?わたし?皆で一言ずつ言わないのー?」
あおい「言わないのっ!」
かなめ「そうなの?」
あおい「皆を代表してっ!」
このときのあおいちゃんが、お母さんみたいだった(笑)。「言わないのっ!代表してっ!」って、お母さんが子どもに言い聞かせるかのようで、「へっ?」って言う凰稀さんほんとかわいかったなあ。ほわんほわん(笑)。でも、その口からは、しっかりとした言葉を出してくるから、やはりスターさんは違うー。
かなめ「大丈夫かな」とか言いながらも「これからも宝塚を!宙組を!よろしくお願いいたします!」と、しっかり締めていらっしゃいました。
何度も言いますが、これ全編ジュンタさん魂の?記憶でわたしフィルター全開、わたしニュアンスです、言い回しは実際の言葉とは違ってると思います。ほんとうにそこだけはご了承ください。大間違いがあったら、タレコミお願いできると嬉しいです。

15分の予定だったミニトークは、10分押しぐらいになったかと思います。皆、楽しそうでなにより。そしてわたしも楽しくてなにより^^
これが、みーちゃんが宙組でやってきたトークショーや座談会や……公の場で宙組の皆とお話しする、最後のお仕事となりました。
さて。花組生としての最初のお仕事は(笑)。
1人飛ばしちゃったけど、チーキ@みーちゃん。
役づくりのお話が個人的に興味深かったので、わたしの趣味と独断で←別にあげさせていただきます。

チーキ・ヴェイスも、実在の人物です。ドイツ人で、ほんとうに活動家、らしい。
でも、この脚本では活動家としての部分より、アンドレ(キャパ)@凰稀さんの友人である部分が主に描かれていましたよね。(活動、してないしな)(それも一幕だけだったけどな)(しーっ!)

他の登場人物はやはり世間的にもお馴染みであり、まずビジュアル面をどうするかという部分から入ったようなお話を皆さんされていましたが、みーちゃんの役づくりは「アンドレの友人として心を動かす」、そのことに焦点を当てていたようです。

みー「わたしはアンドレの幼馴染ということで、稽古場からアンドレ、凰稀さんのされるお稽古をずっと見て、ここはチーキだったらどうするんだろうと考えたり、出ていない場面もチーキとして心を動かしてお稽古をしてきました。
友人というのは、すごく似ている部分もあれば真逆なところもあったり、それを補いあったり支えあったりしているんじゃないかと思うので……。
アンドレのいいところや、やっぱり僕がいなきゃダメだなあと思ってるところとか(笑)。そういう部分をいつも考えて。
まあ地図も逆さに読むし(笑)、殆どアンドレに助けてもらっちゃってるんですけど。
でも、そういうふうに常に心を動かしながら、お稽古から毎日を大切にすごしてきました」

言葉自体は正確ではありませんがこういう主旨のお話で、これはお茶会でも同じことを言っていましたね。
「(公演の)2時間半、常にチーキで在りたい」と。

正直言って、チーキの出番は少ないです。顎が落ちるぐらいに←
だけど、だからと言って「出ていない」わけではない。
みーちゃんは「2時間半、常にチーキで在る」、チーキとしてアンドレと共に在ることに心を砕いてきたのだと思います、お稽古場でも、舞台の上でも。
その真摯に役に向き合う姿勢が、客席に、わたしたちに、結果として伝わった。
「舞台での2時間半、アンドレと共に常にチーキは在った」
チーキの変貌を見てきたわたしは、最終的にそう感じられました。

かなめ「お稽古場とかでもいつも、ぱって見たらみーちゃんが、じーーっ!ってこっち見てるんですよね(笑)」
あおい「見守ってたね」
かなめ「そう、見守ってくれてて、それで夜遅くまでお稽古してても絶対に一緒に残ってお稽古を見てくれたりして、ほんとうに支えられてました」

いや、いくらなんでも凰稀さんを支えはまさかできないと思いますが(笑)、でもみーちゃんはチーキとして、いつもアンドレの傍にいたかったんじゃないかと思うのです。

今回は小道具でカメラを使っています。
本番ではもちろん、それぞれに自分のカメラが与えられているのですが、お稽古中は皆で回して使っていたそうです。
そんなお稽古中のエピソード。

あおい「わたし、すごい気になってたことがあって、いまさら言うんですけど(笑)。
ロバートさんの出番が終わったとき、チーキとカメラを受け渡すでしょ」
みー「はい…」
あおい「そのときにもうチーキはね、本来なら舞台上に出てるよ!って位置に立って、ずっと待ってたんですよね(笑)」

多分、最後のゲルダの死=アンドレの慟哭~チーキの独白、の部分だと思われます。
場面が終わったアンドレのカメラを、チーキが次の自分の場面で使っていたようなのですが、どうやら前のめりになりすぎて舞台(と決められたお稽古場のライン)を乗り越えた位置まで出ばって(笑)毎回アンドレの慟哭を見守り、カメラを受け取っていたみたいです。

みー「(アンドレが)ゲルダ!わーっ!ってなってるから、つい…(前へ、前へと!笑)」
あおい「ちょっとチーキあなた今、舞台に出てますよね?っていうような真横で、ずっと待ってるから。でもまあ見守ってる姿が微笑ましかったので、何も言わなかったんだけど(笑)」
みー「今も(前のめりになって)舞台に出てっちゃいそうです(笑)」
あおい「それぐらい愛情深いんですよね」
かなめ「今もすごい分かるんです、袖からの視線が、あちちっ!」

凰稀さんが焦げるほどに見つめてるのかよ(笑)。

このチーキの「魂の独白」は、初日に違和感が拭えなかった場面でもあります。
二幕にチーキの出番が殆どない、つまりアンドレがスペインへ行ったのちのチーキとの関係性が、観客側には殆ど分からない。これは完全に脚本上の欠陥、書き込み不足だと思っているのですが、だから最後にいきなり彼に出てこられて話を総括されても、みたいな。口ポカーン、だった。
でも、それが繋がったんです。なぜチーキが今、それを語るのか、それは彼がアンドレの行動をずっと自分のこととして受け止めてきたからで、そんな彼のアンドレに対する深い思いが客席を支配するに至った。
それぐらい、アンドレの心に常にチーキは寄り添っていたし、それが分かるからこの台詞に納得がいき、感銘を受けた。最初の頃にあった違和感は、いつの間にか払拭されていたのです。
二時間半、常にチーキで在ったみーちゃんの思いが脚本を超えて、場面の持つ意味自体が変わっていったのだと思っています。
慟哭するアンドレに入り込みすぎてもらい泣きしてしまったのか、独白が鼻声?みたいな日もあったようですが(笑)。
そして、しつこいけど(笑)千秋楽は「やり過ぎ」だったと思ってる(笑)。台詞だけを聞いたら、あきらかにやり過ぎです。もう、気持ちを抑えられてないんだもん(笑)。

だけど、そんな前のめりなチーキがいとおしかった。たしかに台詞だけを取り上げたら、やり過ぎだったかもしれない。でもそれは、その奥にある彼の思いが、鮮やかに浮かび上がってくる言葉だった。深い、真の部分から出る心情が、鮮やかに描き出されていた。口跡や溜め、そんな形だけのものが前のめりじゃないんです。
前のめりな、あふれ出す思いを抑えきれない、その気持ちだけで純粋に心を動かした結果が台詞のやり過ぎだったとしても、それは決して間違ってないと思うの。
そこまでやるか!なんだけど、そこまでやってしまうぐらいこの役に魂を籠めていたのだと、そしてわたしはそんなみーちゃんが、とっても好き、なのかもしれません?(笑顔)
(いや前楽はさすがにちょっとズルっときたかな)(しーっ!)(いいの、そんなところもとってもみーちゃんだから)(なんでもいいのか)

稽古場からずっと持ち続けてきた「2時間半、常にチーキで在りたい」というみーちゃんの本気、それは日々の積み重ね、チーキ・ヴェイスとして生きる魂の軌跡の中で、最終的に舞台の上で実証されたのです。

ちや「袖でも2人で、やあ!おう!みたいにやってますよね」
みー「ああ、デモ隊の曲が終わった次の場面で、ゲルダに『あ!もうこんな時間だ』って言ってわたしがハケて」
かなめ「わたしがそのあと『ゲルダ、撮れたよ!』って出る前に、チーキと袖で会うんですけど、そのときに、あ!いってらっしゃい!じゃあね~バイバイ!とか言って(笑)」
みー「それも時間ぎりぎりなんですけど、そこのコミュニケーションだけはね(笑)」
かなめ「絶対にね!」
みー「はい! 」
かなめ「お稽古場からね!」
みー「はい!」

みーちゃんも一生懸命だっただろうけど、ほんとうに上級生のかたたちに支えられていたんだなあと思います。
凰稀さんにしても、あおいちゃんにしても、もちろんちやちゃんや同期のちーちゃんや皆に支えられ、見守られ、みーちゃんはひたすらチーキとして生きて、しあわせに公演を過ごせたんじゃないかって。
凰稀さんて、いわゆる「分かりやすく下級生の面倒見がいいタイプ」ではないかたですよね。だけど今回、すごくみーちゃんを大切にしてくださり、歩み寄ってくださったのではないかと…凰稀さんやみーちゃんの言葉の端々から、そしてその結果としての舞台からそれがひしひしと感じられて、とてもありがたく、また嬉しかったです。

原田を呼び出したい気持ちにいまだ変わりはありませんが(恐い)、そんなしあわせそうなみーちゃんを見られたことで、わたしもとてもしあわせになりました。
このミニトーク、あおいちゃんがすごくいい仕事してたと思う。それぞれに話を振って、その中に自分が見たエピソードを付け加えていって。それで話をきっちり進めてくれるんですよね。
主演の凰稀さんが「オレがオレが!」って喋るタイプではなく、むしろボケ?(笑)いやほわんほわんとしててかわいいのーー。横でみーちーがきゃいきゃい騒ぎ、ちやちゃんで落ち、みたいな(笑)。ゆうりちゃんはなんせゲルダ大人気なので(笑)でも横からはさすがに入ってこられなくて、そんな話題を恥ずかしそうに聞いていて。
この皆をまとめてくれたのが、あおいちゃんというかね。出ばることなく、だけどいろいろ話をつないでくれて、よい司会っぷりだったのではないかと。

では、それぞれの役づくり……って今までのも含めてだけど、完全にわたしフィルター通ってます!話も相当飛んでると思うし、その言葉は全部、ニュアンスで捉えていただけますでしょうか。
捏造、とは言わない(おい)。でも、記憶とメモ書きを辿ったものでしかありません。言い回しは事実とは違います、あくまでもニュアンスです。
そんないい加減な自分メモでもよろしかったら、お読みくださいませ。


役づくりについて。
ゲルダの次に、アンリ@ちーちゃん。

アンリさんは実在したフランスの写真家で、最近まで生きていらっしゃったんだそうです。wiki先生によると、1908年生-2004年没。
20世紀を代表する写真家でありながら、ご自分が写真を撮られるのが大嫌いだったとか。

ちー「若い頃の写真が残ってなくて、なかなか資料がなかったんです。
だから、髪型とか化粧をどうしようかと悩みました。
でも、なんか背がヒョロっと高い人だったらしく、そこからイメージして作ってみようかと」

アンリのビジュアル、すっごい綺麗でしたよねーー!
金髪に、不思議なウェーブがかかっていて。娘役さんが髪型作るときみたいな、凝ったまきまきヘアなの。何度もオペラでピンどったけど、仕組みが解明できなかった。
もちろんちーちゃんが醸しだす雰囲気あってこそなのですが、生粋のパリジャンで芸術家肌な、洒落たビジュアルでした。
カフェで新聞を読んでるところなんか、ほんと粋で。
「背がヒョロっと高い」から、あそこまで作りあげたんですねー。

ちー「わたしも個人的にカメラが好きなんです」
あおい「ね、彼女は舞台稽古のときにも、花道からずっと皆の舞台姿を本格的な一眼レフのカメラに収めてくれたんですよ」
ちー「あれは楽しかったですね、皆がすごくいい表情をしてるから。
あと舞台でも振りで写真を撮るので、あのカメラにフィルムは入ってないんですけど、ほんとうに写真を撮ってるときみたいにファインダーを覗いて、ちゃんと皆がいい表情をしてるときを狙ってるんです」

これがファンの間で話題になったわけですよ!
ほんとにフィルム入れて撮って!その写真、売って!

ちー「大好きなカメラを持つ役に出会えてしあわせです」
あおい「撮られるのも好きよね?」
ちー「わたし、撮られるのはあんまり好きじゃないんですよ(苦笑)」
あおい「そうなの?じゃあ、役にぴったりですね(笑)」
ちー「皆で集合して写真撮るときって、どうしても変な顔しちゃうんです」

あ、いますね、そゆ人^^


1人飛ばして(なぜ)、ピカソ@ちやちゃん。
もちろん、かの有名なパブロ・ピカソさんです。

ちや「最初は見た目が……あのう、皆さまもよくご存知の通り……実際のピカソさんは髪の毛が…、、、なかったんですね(笑)」

それをちやちゃんは、どうしてもやりたい!と思ったらしいです(笑)。
ピカソと言えば!まず、髪が、、、だろ!役に成りきりたい!と。

ちや「先生に聞く前に床山さんに行って、あのう、髪の毛なんですけど…(手で頭をつるん!)って。
それならこういうふうにできる、ああしたらいいって、いろいろ相談して。
よし、できる!じゃあ先生に言ってみよう!」
それで、原田先生に相談にいったところ。

泣きそうな声で、原田くんは言ったそうです。

原田「お願いですっ出落ちになるからやめてくださいっ」

今の鬘型はアフロ。の、つぶれた感じ?ピカソさんは常にベレー帽をかぶってたけど、横からもなんとなく分かりましたよね。

ちや「最初はかなり大きいアフロで、それから大阪のおばちゃんになって(笑)、試行錯誤して今の髪型に落ち着きました」

そこに、嬉しそーうに入ってきた人がいました。
みーちゃん。
そう、みーちゃんは気づいてしまったんですね。

みー「(うふふふ)ゲルダと帽子が被るう!(←すっごい嬉しそう)」

あ。言われてみれば(笑)。

ピカソは1幕で、えんじのベレー帽をかぶっています。
ゲルダは2幕で、えんじのベレー帽をかぶっています。

なので芝居なかでは被らないんだけど、このトークのときは(つまりフィナーレでは)、ピカソとゲルダ、ベレー帽丸被り。

ちー「今日は幻の競演ですか(にやにや)」
みー「次の公演から(フィナーレの2人を)見られないーー!(うふふふ)」

なんなんだこの2人。
かわゆ^^

あおいちゃんは、ちやちゃんが足もとにもこだわって稽古の間じゅう靴探しをしていたことや、これは稽古場レポでも出たけど、ピカソの絵を「りか画伯がキュビズム的に描いてくれて」稽古のときはそれを使っていたことも話してくれました。


で、その、りか画伯こと?キャパ(アンドレ)@凰稀さん。

かなめ「私のこだわり。ひとつは、ふさふさ眉毛ね(笑)。
もうひとつのこだわりは髪の毛で、実在のロバートさんはすごい短いんです」

凰稀さん、すごい短髪にされてましたよね。真っ黒で。
またそれがかっこいいんだけどねーー!
でも、髪の毛ってすぐ伸びてきちゃうから、横はご自分で切ってたんだそうです。

かなめ「それが、ここ(と、左横髪に手)を切りすぎちゃって。
舞台では(固めるから)平気だけど、普段はちょっと一円ハゲみたいになっちゃってるの(笑)」

え。ハゲ、て(笑)。

かなめ「実際にアンドレさんの映像を見たときに、どうしよう!眉毛がつながってる!って。
ほぼつながってるんです、これぐらいしか間がなくて(と眉毛の間に指)、ふさふさで(笑)。
でも、この舞台でロバート・キャパという人物をリアルにお伝えしたいと思い、お化粧や髪型にも細かくこだわりました」

凰稀さんのふさふさに描いた眉毛や真っ黒な短髪には、リアルに実在のキャパに近づきたいという、強い思いがこめられていたようです。

かなめ「あのね、今、オペラで見るとほんと眉毛ふさふさ(笑)」

そこにまた、嬉しそうーに入ってきた人がいました。

みー「(うふふふ)皆、見てるう!(←すっごい嬉しそう)」

みーちゃん。たしかに。
わたしもこのとき、凰稀さんの眉毛、オペラでとっちゃってたもん。

一斉にオペラ上がって、舞台から見たらおもしろかったんだろうな、よほど(笑)。
『ロバート・キャパ 魂の記録』ミニトークショー・その3、です(いまごろ←)
今度は、みーちゃんとちーちゃん。
みーちゃんとチーちゃん、ではなく(それは同じ人)、みーちゃんとちーちゃんね。

このミニトークってなぜか、みーちー並びだったんですよね。
上手から、ちやちゃん、ゆうりちゃん、凰稀さん、みーちゃん、ちーちゃん。最下手に司会の、あおいちゃん。
主演2人がセンターで他が普通に香盤順だとしたら、絶対にみーちーは離れるはずなのに。なんのサービスなのか。

いやああああん!

は、置いといて。
まずはそれぞれの役づくりを。最初は下級生のゲルダ@ゆうりちゃんから。

ゆうりちゃんは、ゲルダを「芯の強い、大人っぽい女性として演じたい」ということを言っていました。
ゲルダはジャーナリストという職業を持ち、またアンドレ(キャパ)@凰稀さんとはビジネスパートナーであり、でも恋に落ちるという、自立した部分と女性である部分の両面を求められる役です。

緊張していたのもあると思いますが言葉を選んでゆっくりと慎重に、その中で自分の考えをしっかり喋る人、という印象を受けました。
クラシコのミーナでの新公トークとは全然違って見えた。あのときは「素顔はまんまミーナちゃんなんだ!」っていうほわほわさんに感じたけど、普段からそのときの役に染まるタイプなのかな。
まあこの質問は聞かれる前提で考えていて、慎重にしっかり喋れたというのもあると思います(笑)。こうやってそれぞれに話を振られてるときはともかく、場がフリーダムになったら、ゆうりちゃん入れないしねさすがにこんな上級生ずらっと並んだ中では。

そして最後に、ゆうり「千秋楽までゲルダとして生きられるよう、ゲルダを愛したいと思います!」
あおい「どうですか相手役の…」
ちー「いきなりきましたね(笑)」

まじいきなりきましたね(笑)。
いきなり振られた凰稀さん、驚いて目がまん丸。「ほえ?わたし?」みたいな。
下級生からだと思って、油断してたでしょ(笑)。
でも、出てきた言葉は!

かなめ「(笑顔)毎日、愛を深めたいと思います」
しれっと言っちゃいましたねこの天然タラシ(褒めてます)。だけど、こうも言ったの。

かなめ「……いつ彼女と恋に落ちたんだろう?って、多分皆さん不思議だと思うんですけど…」

ええ!不思議ですっ(真剣)。そのあたりって特に描かれてないんだもん(笑)。

かなめ「(笑顔)出会ったときからです」
しれっと言っちゃいましたねこの天然タラシ(二回目)。こういう台詞、似合うわあ凰稀さんてほんと。

しかし、突如ここに入り込んできた、アホたちがいたのです←

みー「駅のところおおお!ねっ、夕陽を見ながら歌ううううぅぅ!あそこおおお!(はあと)」
ちー「そうそうぅぅぅ!あそこおおお!(はあと)」
急に盛り上がりだしたアホの子2人に、凰稀さんにやり。
かなめ「袖で皆、歌ってるんでしょ(笑)」

どうやら駅、アンドレとゲルダの別れの場面ね、その袖では皆がアンドレとゲルダに成りきって、一緒に歌っているようなのですが(笑)。

みーちー、騒ぐ騒ぐ!
目をきらきらさせながらきゃいきゃいきゃいきゃいうるさいよそこの2人!誰だよこの2人を並びにしたのは!うっさい!

みー「駅の場面、袖で皆、盛り上がってるんですう!」
ちー「そうなんですう!それぞれがカップルになってええ!」
みー「それで気が付いたら、手とかつないじゃってえええ!」

とか言って。

みーちーは。

アンドレとゲルダ、に成りきって。


ガシっ。

公衆の面前で、お手手つないだ。


……(ごご、ごっ)(ジュンタさん客席で吐砂)

誰だよこの2人を並びにしたのは!

GJ!


みーちゃんとちーちゃんでお手手つないで、アンドレとゲルダごっこ。
だと?

……(パタリ)


みー「どっちが演りたいかって揉める(笑)」
ちや「だいたいゲルダ役を、皆さんお好みのようで(笑)」
うんうん頷く、みーちー。


えっ揉めてるの、みーちゃんとちーちゃん袖で揉めてるの?
アンドレとゲルダごっこで揉めてるのっ。

みー「わたしがゲルダ!」
ちー「わたしっ!」
みー「わたしよっ!」
ちー「わたしが演るのっ!」
みたいな?

いやあんいやああんいやあああああん!!いやああああああ、あ、あ、ああ………


…失礼、取り乱しました。

と、ここで真顔のひと言が。
かなめ「わたしも演りたい(素)」
客席の爆笑に被せるように、さらに真顔のひと言が。
ちや「わたしも演りたい(素)」

(笑)(笑)
ゲルダ、大人気。
ということで、ゆうりちゃんの役づくり談は、結局ちやちゃんがいちばん美味しいところを持っていった、みたいな←


さて。
客席で砂まで吐いたジュンタさんですが。その後、みーちーのアンドレとゲルダごっこについて考察してみましたところ。

駅……でしょ。次の出番から考えると、2人が同じ袖にいるはずないんだわ。

その次って、ちーちゃんは上手の花道出、みーちゃんは下手出じゃん。


騙 さ れ た っ!!

いや、わたしが勝手に先走った?

……いや。
むしろ「夢をありがとうっ」、と。
言うべき?


もし、みーちゃんが誰かと「アンドレとゲルダごっこ」を演っているとする、ならば。
次の出番から判断したら。

それは汝鳥さんと、になる筈です。


^^^^^^
それしか相手はいない。


濃いな(笑)。もしくは、かけるね(え)。
いったいいつの話なんだって感じですが、2月16日です(おーい)。
青年館で行われた『ロバート・キャパ 魂の記録』ミニトークショー。

出演は、凰稀さん、ちやちゃん、みーちゃん、ちーちゃん、ゆうりちゃんの5名。司会は、あおいちゃん。
最初にそれぞれの役づくりを。それから舞台でのエピソードを。そしてお楽しみ抽選会。最後に凰稀さんの締めのご挨拶。という流れだったのですが。

なぜか「チーちゃん」のことしか書いてません←
「チーちゃん@『ロバート・キャパ 魂の記録』ミニトークショー・その1」http://juntan.diarynote.jp/201202180014048184/
これ、お楽しみ抽選会の中のひとコマでしかなく、役づくりなんも関係ないよ!トークショーのレポでもなんでもないよ!
……だって書きたかったんだもん←

では、チーちゃんに続いてゆうこちゃん!
相変わらずレポ機能ゼロでお届けしてます『強いぞ!』です。
……だっておもしろかったんだもん←

でも、字で伝わるとは思えないな、はははは(そんなことなら書かないで!)


それは、トークの後半に出たお話でした。それぞれのが自分の役づくりを語ったあと、あおいちゃんが全員に、舞台でのエピソードを聞いたのですね。
あおい「なにか舞台でのエピソードはありましたか?」

全員「………。……」
お願い誰かなにか言って!(笑)

みー「……コケたりしてないよね?」
沈黙の中で、みーちゃんが口を開きました。
あの舞台は八百屋で、ちょっと斜めってましたよね。
いやコケてた人いたってば(笑)。そう言うみーちゃんもコケかけたのわたし見たってば(笑)。
みーちゃんは「(青年館では、まだ誰も)コケたりしてないよね?」って意味で言ったと思うのですが、このミニトークは青年館2日目のヒルです、はい。まだ2回しか演ってないだろ!

あおい「バウホールがはじまった頃には下級生が何人か転がったり(笑)、八百屋舞台に慣れないうちは負傷した人も多少いましたよね」

皆がうんうん頷いているところで突然、凰稀さんが「あ!思い出した!」って感じでほんとうに突然(笑)叫ばれたのです。

かなめ「……ゆうこちゃん!」

ほややややん、っていう、その切り出しかた。すっごい、いい間だったわー、凰稀さんあれは天然ですか計算ですか(笑)。もう!かわいいったら。

しかし。あまりにも唐突に出てきたその名前に、客席は一瞬、誰?みたいな。
ゆうこちゃん。95期、朝央れん君。ゲルダと同期です。特徴、デカい!
男役として大変に恵まれたガタイをしていて、宙組の中でもその大きさは目立ちます、長身なだけではなくガタイがいいのね。
中高ロケットなんかセンターでほんと目立つんだけど、あまりにもガタイに恵まれているためかわゆなロケットのお衣装は大抵、似合いません(酷い)。でも、センター←

ついでに言うと、(大変失礼ながら!)「ゆうこちゃん」という姫な呼び名も、あまり似合わないのではないか思われます(おーい)というぐらい、見た目に男らしい人なのです。
ゆうこちゃん。え。誰。ああ、朝央君だ。
客席に、こんな微妙な間ができたのは事実だと思うのよ(笑)。


舞台は、マドリッド北駅。
旅立つアンドレ、残るゲルダ。
離れていても、心はいつも一緒。
恋人同士の、せつない別れの場面。

駅には、アンドレとゲルダだけではなく様々な別れがあり、つまり下級生たちによるモブ芝居が見られるのですが。

舞台稽古は、ビデオが入るわけです。そして、皆でそのビデオを見ながら反省会をやっていて。そこに映っていたのは。

かなめ「駅の場面で、ゆうこちゃんがタタタタって来て、いきなりズテっ!って(笑)」

ゆうこちゃん!

かなめ「お?って思ったんですよ。そしたら、痛え痛え!とか、ちゃんと(男役で)お芝居してて(笑)」

ゆうこちゃんっ!!

なにそれ朝央君、かわいすぎる!!!

そのときトークの出演者が一斉に「ああ(笑)」って思い出し笑いをしてたので、きっとそのビデオ見たときに皆で爆笑したんじゃないかなあ。
微笑ましい、かわいい下級生っていう感じで皆の顔がほころんだのが、なんともいえずいとおしかった。
コケちゃったけど一生懸命お芝居するゆうこちゃんも、それを温かく見守る上級生たちも同期のゲルダ(笑)も。
皆、大好き!って、とてもいとおしくて。

それを、
ちー「八百屋って、走ると加速しますよねー」
あおい「公演残ってますから、それぞれが気をつけましょう!」
みたいに補って、締めました。以上、公演エピソードの部、終了。

と、いうことで。
『ロバート・キャパ 魂の記録』に於ける 公 演 エピソード、は。

「ゆうこちゃん」のお話オンリーで終結してしまったのでした。

ゆうこちゃんっ!!!

まじ美味しいな(笑)。


そう。舞台は、マドリッド北駅。
離れていても、心はいつも一緒。
ここには、様々な別れがある。

朝央君はその中で、まず一人。誰もいない舞台に先陣を切って一人であらわれ、恋人の姿を探すのです。
下級生一人一人に場があたえられている中で、ここは朝央君の見せ場でもあるのです。

ゆうこちゃん、一人の。


このミニトークのあとの公演は、一人舞台にあらわれたゆうこちゃんがズテっ!とコケて、「痛え痛え!」って小芝居をしているさまが自然と浮かび上がってきて、客席でにまにましてしまうジュンタさんだったのでした。いいのか←

いや、だけどほんとあれですごい組ファンからの認知度が上がったと思うの(笑)。

ゆうこちゃんっっ^^
2012年2月20日。
『ロバート・キャパ 魂の記録』、青年館千秋楽。

みーちゃんとちーちゃんは一緒に、青年館の楽屋から出てきました。

みーちゃんの、宙組ほんとうに最後の、楽屋出です。


みーちゃんが一歩先を歩いて……って言うか、ちーちゃんは意図的に(笑)みーちゃんの後ろへ後ろへ回ったんだと思うのですが。

先を行くみーちゃんの背中に向かって、ちーちゃんはものすごくデカい声で、いきなり叫びました。

ちー「みーちゃんっっ!!!」

みー「うわ゛あああっ!」

みーちゃんはギクーーーっ!として振り返りました。
あたかもコントのように(笑)。いや本気で驚いてたんだろうけど…リアクション、激しすぎ!
さすがなんにでも「激しい」人だけのことはあります。

ちー「みーちゃんの門出を祝してっ!」

ここでちーちゃんは隠し持っていた扇子を取り出し、さっと広げました。
ふたつの扇子には、いっこずつに「春」、「風」、と大きく書かれています。

ちー「三三七拍子ーーー!はじめっ!!ぴっぴっぴっ!ぴっぴっぴっ!ぴっぴっぴっぴっぴっぴっぴっ!」

あ、ちーちゃんは別に笛を吹いていたわけではありません。
口で言ってました、「ぴっぴっぴっ!」って(笑)。

ちーちゃんの先導で、楽屋口前にいたファンの皆から、ファン会の人もそうじゃない人もそこにいた皆から、三三七拍子がみーちゃんに贈られました。
ちーちゃんは「ぴっぴっ」言いながら、ひらひらと扇子を振りかざして踊ってました。アホかわ(笑)。

みーちゃんはぴょんぴょん跳ねて喜んで、最後はちーちゃんに飛びついていきました。びば88期!
三三七拍子を無事に終えたちーちゃんは、みーちゃんの背中越しに、手にした扇子を高く掲げてビシっ!とポーズを決めてくれました。

ええ。左手には「春」の扇子を。右手には「風」の扇子を。
どうやらちーちゃんは自分から見て「春風」となるように扇子を持ってしまったらしく、みーちゃんの頭上にはこんな文字が、燦然と輝いていたのです。

「風 春」

誰(笑)。


みー「ありがとうございます!がんばります!」

そこへ、凰稀さんが楽屋から出てこられました。いや、実はそのちょっと前に出て、このパフォーマンスを片隅で見守ってくださっていたようです。

三三七拍子で皆の祝福を受けたみーちゃんに向かって、凰稀さんが大きく両手を広げてくれました。
そんな凰稀さんに向かって、みーちゃんも大きく両手を広げながら、ガガガガっっ!って駆け寄っていきました。
まるで、仔犬のように。ぶんぶんしっぽ振りながら。

デカい仔犬だけどな。


みーちゃんが凰稀さんの腕の中に飛び込んで、二人はガシっ!って抱き合いました。固く、強く。
アンドレとチーキは、永遠の友。
この公演で培われた二人の絆ってすっごいステキだな、って思いました。


「かなめさん、離れていても心はいつも一緒です!千秋楽おめでとうございました!」
凰稀さんのファン会のかたたちの掛け声です。アンドレとゲルダ。
それに投げkissで応える凰稀さん。もう楽屋口前は、悲鳴の渦です(笑)。

凰稀さんは、みーちゃんとちーちゃんにもにっこりと笑顔を向けて、熱いガッツポーズを。
みーちゃんとちーちゃんも、それに応えて笑顔で熱くガッツポーズを。
すべてを終えた男たちの、すがすがしいまでのこの達成感。
男の友情ってすっごいかっこいいな、って思いました。

あ、女の子か。


みーちゃんは「全部やった中で、今日(の公演)がいちばん大好きです!」って。
で、「なんにも宙組に思い残すことはありま……、、、ん?」
あれ?ちょっと言葉のチョイスを間違っちゃったみたいです(笑)。

みー「って、淋しいですよ!(大慌て)淋しいですけど……今日の舞台は思いきりできたので、ほんとうに悔いはありません!」って。

ほんとうに悔いのないであろう、自分の全力を使ってやり遂げたすばらしい舞台だったと、わたしは思っています。
そして、あの場にいた全員が同じことを思っていたと、わたしは信じています。

今の最大限のみーちゃんを、宙組集大成となるみーちゃんを、魅せてもらったと。

その舞台をわたしたちに再認識させてくれるような、自信と誇りに満ちた華やかな、だけど穏やかな顔での、宙組最後の楽屋出でした。


すんんんごい、力入ってたけどね、その舞台。ってやつは(笑)。

そんなところがとってもみーちゃんで、そんなところもまた、とっても好き、かもしれません。
どさくさにまぎれてちょっとコクりました失礼。


「花組に行っても、ずっとみーちゃんについていきます!」
みーちゃんのファン会のかたたちの掛け声です。

みーちゃんの答えはもちろん!
「ついてきてください!」

あ、「大好き!」とも叫んでました。
珍しいな(笑)。


わたしも大好き!みーちゃん大好き!

この日観た宙組最大限のみーちゃんは、それを糧にして、これから花組でもっともっと大きくなるのです。予言むしろ断言。

あ、これ以上、横には大きくならなくていいと思います^^


ところで、ジュンタさんはリアル世界には存在しない人なので、いったいこの光景をどこで見ていたのでしょうね。
ファン会とギャラリーでぎゅうぎゅうだった、さらに表の道路にも人がはみ出していた千秋楽の青年館楽屋口前の、どこかにひっそりと佇んでいたのだ、と思ってください。たとえば、自販機の裏とかね。
『ロバート・キャパ 魂の記録』、第二幕、第2場。
ここは、マドリッド。ホテル・フロリダ。

だということも分からないうちに、舞台にはそらはねさんが登場する。正確には、している。
マタドールの衣装で。
スペイン。スパニッシュ。マタドール。うわああベタ(笑)。

ピンスポに照らされ、ゼロ番に立つ、そらはねさん。

スーパーそらはねタイム!!

「オーレ!」
そらはねさんの男前な掛け声で、3組のスパニッシュがはじまる。
センターにりくたら、そしてかけるえび、ゆいちぃももち。

りくちゃんの格づけというかね。そらはねりくは宙組の大切な若手路線スタアなわけです。
今回、本役のほうではいまひとつ美味しくない(と言わざるをえない)部分を、これで補うというかね。
物語の進行上は、余分といったら余分。りくちゃんを目立たせる、華を持たせるための場面。
まあ理由はどうでもいい。
だってスパニッシュを踊るりくちゃんが、なんてったってかっこいいからねっ。

やはり「スタア」だなあ、とあらためて思わされる、そらはねりくの華。
きらっきら!
この場を持たせられるだけの、力量……スタア力は、やはり図抜けた人だ。

は、当然の話なので、そっちじゃないほうを(え)。

上手のカップルが、かけるえび。わたしの大好物!(=クラシコくるくるかけるえびウマウマ)(非常に美味です、はい)
かけるちゃんの豪快なダンスに、スパニッシュはよく似合う。そして、俺のえびちゃんの躍動感あふれるダンスがもうたまらん!
このカップルは身長差も萌え。体格差、ともいうかな。
ごっつくデカいかけると、ちっちゃくて華奢なかわゆえびちゃん。非常に美味です(二回目)。

えびちゃんが膝を蹴り上げる。キレっキレの脚さばきで。
必ずぱんつが見えます。赤ぱんつです。
わざと見てるんじゃない!必ず見えるの! むしろえびちゃんがわざと見せてるの!(え)
ダイナミックにビシっ!と膝を蹴り上げると、バサっと翻るすかあとの中のぱんつが必ず見えるの。

下手のカップルが、ゆいちぃももち。こちらも身長差ではかけるえびに負けていない…ん?勝ってる?(同じぐらいかな、ゆいちぃのほうがかけるより長身に見えるけど、体格差ではかけるえびの勝ちですね)
ゆいちぃはほんとうにスタイルがいいのですね、長身小顔で、どこまでも脚!脚、脚、脚!
スタイルの良さでは、宙組でも3本指に入るんじゃないかなあ。凰稀さんとも張れると思うよ(スタイルでは)。とにかく舞台姿が映える人です。
今まではそれでも「前に出る」感が足りない部分が見受けられたけど、今回の公演でいろいろ場を与えられたこともあってか、押しが出てきた。
ももちは元々「押し」で出来てるような人だから(笑)。
この2人からも目が離せない。

もちろんセンターのりくたらからも目が離せない。
すみません目を6個ください。

ももちも膝を蹴り上げるとき、ぱんつが見えます。赤ぱんつです。
必ず、ではない。ときどき、ちらっと見える。えびちゃんほど、すかあとバサっ!とは翻らせない。
焦らしてんのか、ええっ?(違うと思う)

だが。しかし。
たらちゃんのぱんつは、絶対に見えない。

3組とも同じ振りです。
同じ膝の蹴り上げでも、たらちゃんのぱんつは絶対に見えない。
ぱんつが見えないようにすかあとをさばくのが、たらちゃんの信条なのか。
もしくは…たらちゃんの衣装(黒)は、えびももち(赤)より、いいものだったのね。飾りも多くて。
すかあとのひだが多いとか、生地が重いとか、すかあとがあまり翻らない仕様になってるのか。
いや、実はわたしが見落としてるだけで、たらちゃんもときどきぱんつ見えてるんじゃないの?

てゆか、たらちゃんのぱんつ何色っっ!

お衣装が黒だからやっぱ黒ぱんつかしら、いやいや実は赤ぱんつで赤と黒のコントラストになってるのかしら、それとも、それとも。

って気になって気になって、特に公演後半はこの場面、たらちゃんのぱんつを見ることに全勢力を傾けてしまいました。ふう。

そらはねさん申し訳ありませんでしたっ。

最後まで見えなかったよ。まじで。自信あるわ。絶対に見えなかった、たらちゃんのぱんつ。

どれだけ見たと思ってるんだ(笑)。ふう。



ねえねえねえ。

たらちゃんのぱんつ何色っっ!
この公演でみーちゃんが演じた役は、チーキ・ヴェイス。
ドイツ人の、自称活動家。主演の凰稀さん演じるアンドレ・フリードマン…のちのロバート・キャパの幼なじみ。

バウ初日に観て、顎が落ちた。
なんなの、この脚本。

この活動家、なんも活動してないやん……。
脚本上に描かれているチーキは、ただの使いっぱしりではないか。
アンドレにくっついて行くけど、彼の人生に影響を与える役割は担っていない。しかも、一緒なのも最初だけ。
2幕、いざアンドレが、その人生に於いて重要な物語となるスペイン内戦に向かう、そのときはお留守番ですよ。

正直、はらわたが煮えくり返った。

これが上級生さんの揃っている公演なら、仕方ないと思う。
だけど、少なくともみーちゃんは、そしてやはり為所がない(と言わざるをえない)アンドレの写真家仲間となるアンリ・カルティエ=ブレッソン役のちーちゃんは、この公演の番手で言うと二番目、三番目にあたるはずの生徒だ。
彼女たちに脚本の中で役割を与えられていないのだから、これはもうタカラヅカの物語として根本から間違っている。

それ以前に。
いくらなんでも失礼すぎやしませんか。

……うーん、出番が少ないであろうことは、なんとなく予想は付いていたのね。幕が開く前から。そういう面での期待は、最初から薄かった。
だけど、出番の問題ではなく。役割の問題として。

ここまで酷い話は無いだろう。

このことは、また別に書く(予定)。
なぜ、こんなことになっているのか。
それはもう考えた。考えて考えて考えた。

……病んだ(苦笑)。


だけど。
きっちり、みーちゃんが役を上げてきたから。

もう、そんなのはどうでもいいかな、って思えるようになっていった。

あ、この人、やっぱすごいわ、って。


最初は、芝居が埋まってなかったの(笑)。
みーちゃんは意外と不器用で、芝居が乗るのに時間が掛かる人だと思っている。口跡とかで騙される(笑)けど、演技自体はかなり不器用な人。
それで、板の上に乗ってから勝負がはじまる人だから。ほら、計算じゃなく基本、動物なので。
動物だけど(笑)、でも根っから生真面目なんだろうなあ。
人間が生真面目っていうのとはちょっと違うのかもしれないけど(おい)、与えられた役に対して、とても生真面目で、とても真摯。
まるで手を抜かず日々真っ向勝負、全力で役に取り組んでいた。
表面上の計算、ではない。
チーキ・ヴェイスとして生きる。
そのことに体当たり、と言うのかな。

見る見るうちに芝居が変わっていった。どんどん変わっていった。
公演を重ねる中で、チーキが息づいてゆく。

2時間半、常にチーキでいたい。
この公演中にみーちゃんがよくよく言っていた言葉だけど、出番の無い部分でも、チーキがアンドレを見守る目線のあたたかさとその奥にある強い意思が、常に舞台を支配するようになっていった。

アンドレの重要なパートナーとして、舞台にはいつもチーキがいた。

お留守番、ではない。

共に闘う仲間、パートナー。


フェデリコは銃を持ち、アンドレはカメラを持って闘った。平和な世界を求めて、己のできることで現状に立ち向かっていった。

そしてチーキは、そのアンドレを支えることで、共に闘っていた。


ここまで役を上げたのはみーちゃんがみーちゃんだからこそで、あんな酷い脚本の中で←、よく持っていったなあと、しみじみ思う。

そう。みーちゃんがみーちゃんだから。
この人、だてに春風弥里じゃない(素)。

二番手不在の脚本で、みーちゃんが自らの手で二番手の役割を勝ち取った、その力技をわたしは賞賛したい。

だから、最初は埋まってなかったけど(笑)。
どうしようかと思ったもの。
バウ初日と青年館楽では、チーキは別人です(断言)。

公演を経ていく中で凰稀さんとの間の信頼関係が深まっていったことも、役に大きく作用していると思う。
凰稀さんがみーちゃんに心を開いてくださり、みーちゃんをいつもあたたかく見守ってくださったことが、みーちゃんがチーキとして生きる上での大きな力になっていったはずだ。


青年館千秋楽。
みーちゃんは、アンドレと共に夢を見て、アンドレを支え、そして共に闘う頼もしいパートナー、チーキそのものだった。
わたしたちは彼の見た夢を一緒に見て、彼の希望を一緒に胸に抱いた。彼と笑い、彼に泣いた。
ここまで観客の気持ちを乗せ、その世界に巻き込んでいく攻めの芝居……というより、やはりみーちゃんはチーキそのもので、わたしたちはその魂に乗せられたのだと思う。

演技、という言い方…技術的な観点で見たら、気持ちのほうが前のめりすぎたと思うの(笑)。
前楽は力入りすぎてて、うわあ、みたいな。やりすぎっ。
大楽はそれよりは力抜けてたと思うけど、それでもまだ前のめりでやりすぎだったかもしれない(笑)。

だけど。それは、魂のチーキだった。

魂の籠もった、熱い、熱いチーキだった。


ラストの独白、「魂の記録」。
チーキの万感の思いに、ただただ泣けた。

このラストの言葉で、チーキ・ヴェイスのアンドレに対するす思いのすべてを理解できた。
彼がどれほどまでにアンドレを愛していたか。いつもアンドレを見守り支え、その喜びもその哀しみも一緒に受け止めてきたか。
彼にとってアンドレがどんなにか大切な友だったか。アンドレの戦いは、すなわち彼の戦いであった、そして。

それは、アンドレにとっても、間違いなく同じだったのだと。

チーキの思いと、彼をそうさせたアンドレの思いと。
あらゆるものが鮮やかに伝わってくる、限りない優しさと限りない強さに満ちた、深い、まさに魂の独白だった。


みーちゃんの魂の記録、宙組での集大成を、まざまざと見させてもらったこと。

しあわせだったの。とても、とても。



原田はあらためて呼び出したい。正座な(素)。
「今後の予定を申し上げます。
まず、宙組・春風弥里が、2月21日付けで花組へ組替えとなります」
カーテンコールであおいちゃんが真っ先に紹介したのは、みーちゃんの組替えだった。
そりゃあ宙組のスケジュールでこの先いちばんにくるのはたしかにそれなんだけど、いやまさか最初だとは思わなくて動揺(笑)した。

「春風にとりましては今回の公演が、宙組生として最後の公演となりました。
花組・春風弥里も、どうぞよろしくお願いいたします!」
あおいちゃんの言葉を、うんうんと頷きながら聞くみーちゃん。
静かに涙を流すちーちゃん。

最後に深く一礼したみーちゃんに、客席から割れるような拍手が起こった。

温かい、温かい拍手。

舞台上からも、拍手が起こった。
真っ先に拍手してくださったのは、凰稀さんだ。
優しい顔で、みーちゃんを見つめながら。

客席の拍手は、長い間鳴り止まなかった。
それに呼応するようにもう一度舞台上から拍手が起こったのだが、このときも最初に拍手をはじめたのは、凰稀さんだった。
ニコーーっと笑いながら。

笑顔で頷きあう、凰稀さんとみーちゃん。

笑顔で頷きあう、アンドレとチーキ。

この公演で築き上げた二人の信頼関係を、そこに見た気がした。


2回目のカテコで、凰稀さんは「みーちゃん!」と呼びかけた。
「(うわ来た!)はいっ、はいっ(笑)」
照れるみーちゃん(笑)。
「さあ!東京のお客様に!」
凰稀さんはみーちゃんの肩を抱いて、前に引っ張り出した。

観念した(笑)みーちゃんがご挨拶。

「わたしは10年間、この宙組の皆さんと、そして宙組を愛してくださる皆さんに育てていただきました。ほんとうにありがとうございました。
この大好きな温かい場所から旅立つのはとても淋しいですが、花組に行きましても一生懸命がんばりたいと思いますので、これからもどうぞ見守っていてください。
ほんとうにありがとうございました!」

泣かないようにゆっくりと、一言一言を噛みしめながら、丁寧に挨拶するみーちゃん。
笑顔で見守る、凰稀さん、そして宙組子たち。
ちーちゃんは泣いてたけどね(笑)。

そんなみーちゃんに、ふたたび客席から割れるような拍手が起こった。

長い、長い。
今日までの宙組・春風弥里への、そして明日からの花組・春風弥里への、長い拍手が、そして温かい愛が、劇場を包んだ。
ほんとうに長く、熱い、拍手だった。

「これからもどうぞ花組の春風弥里を、そして宙組を、どうぞよろしくお願いいたします!
本日はありがとうございました」
凰稀さんの締めで、カーテンコールの幕は下りていった。


挨拶のときは涙を堪えていたみーちゃんだったけど、あとは笑顔で。
輝くばかりの笑顔で。
綺麗だったな。


客席も、舞台上も、みーちゃんへの愛で溢れていた。

みーちゃんは宙組から、宙組ファンから、こんなにも愛されてるんだ。


わたしたちが泣いていたのは、淋しかったからじゃない。


しあわせだったの。とても、とても。
http://kageki.hankyu.co.jp/revue/276/poster.jpg.html

2/18 更新 ポスターページ UP

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自分メモ。ポスターページUP

綺麗なポスターですねえ。


花組のポスターに、はるかぜさんの名前が載ってる。

慣れない(笑)。

まだまだ不思議な気持ちです。

☆☆☆

明日は、はるかぜさんの宙組ラストデイ。

宙組での10年間。ほんとうに明日が最後です。


しあわせな1日となりますよう。

みーちゃんにとっても、宙組にとっても。
本日、花影元帥ご光臨。もえりちゃんとご一緒だったようです。
88期ぷち総見(笑)。


手を抜かないのね。はるかぜさんという人は。
それが本能なのか意地なのかなんなのか分からないけど。とにかく手を抜かない。
舞台の上に生きる間の、その一分一秒たりとも手を抜かない。もう馬鹿正直なぐらい一生懸命。


あと2日。
はるかぜみさと魂の記録。
魅せて欲しい。宙組生としての、集大成を。


「わたし……ちーちゃん、て呼ばれるんです(ぷううぅぅ)」
みーちゃんは頬を膨らませながら(笑)そう言った。原田先生から、らしい。

原田「ちーちゃん!」
みー「わたし、みーちゃん…(しょぼん)」

すると、原田くん。
「ちっ違う、チーキのチーちゃんだからねっ(焦)」
これはちーちゃん(注・ホンモノ)による、原田くん物真似(カン高いアセアセ声実演)で。
ちー「言い訳、言い訳!(笑)」

みーちゃんの愛称は、みーちゃんです(当たり前)。
みーちゃんの役名は、チーキです。
チーキ@みーちゃんの同期には、ちーちゃんがいます。

原田、混同するんじゃねええよっ(笑)。

しかし、原田くんてば開き直ったのか、いや一向にみーちゃんのあだ名を覚える気はないのか、それともただのうっかりさんなのか。

原田「チーちゃん!」
みー「みーちゃん!(ぷんっ)」
原田「チーちゃん!」
みー「(だからぁ!)みーちゃん!(拗ね拗ね)」
原田「チーちゃん!」
みー「……みーちゃん…(ぼそ…)」

こんなやり取りが、東京の舞台稽古まで繰り広げられていたらしい。

みーちゃんかわゆ(笑)。
みーちゃんとちーちゃんのお手々つなぎが見られたので満足です^^(そこ?)

そんなステキな(そこ?)キャパミニトークショー、詳細は後日。
(今度こそ!嘘つきにならず!)
わたしがわたしのために。
「春風弥里が、この公演で花組に組替えになります」

カーテンコールでいきなり凰稀さんに名前を出してもらったみーちゃんは、驚きと喜び、なのかな。つぶらな瞳(舞台では描きこんでるよ!)を、まんまるに見開いた。
「えっっわたし?!(…照)」みたいな。

「今のメンバーでできる、最後の公演です。2月20日の千秋楽まで、よろしくお願いいたします!」
凰稀さんはそう言うと、にやりとみーちゃんを見た。
みーちゃんはそんな凰稀さんを、うふふ、(笑)って見つめ返した。

微笑み合う2人がかわいかったなあ、もおおっ!

ただ、あおいちゃん。
「(お力添えをいただく)専科の汝鳥伶さん、光あけみさん。
そして、この公演で組替えになる春風弥里、凰稀を中心としたメンバーで…」
それ多分、いや確実に、「そして」を入れる場所と句読点が違うと思うんだ(素)。
すみません揚げ足取りましたっ、でもちょっとおもしろかったの……え。中心?(笑)(撤収←)
starring KANAME OKI as ROBERT CAPA

今までバウのプログラムの表紙に、主演さんのお名前がこう大書きされていたことってあったっけ。
すぐ手元に出てくるのが近年の宙バウしかなくて、それらには書いてないんだけど。

凰稀さんに思うところはまったくない。ロバート・キャパ、すっごくかっこいいもの!!
ただ単純に、紛うことなく starring KANAME OKI な「作品」であり「公演」であることが……なんだろう。堪える、のね。


これは原田の問題なんだろうか。それとも……。


ほんとうに、なんでこんなことになっているのか、わたしには理解できないのです。


押し黙ってたけど、それだけ。
あとは青年館を楽しみます。
「この公演は、春風弥里が宙組生最後の舞台になります。
みーちゃん、一言!」
凰稀さんがにっこりと微笑んで、みーちゃんを呼んだ。
誰よりも先に、ちーちゃん崩壊(笑)。

みーちゃんは、笑顔で言った。
「宙組生としてのバウホール公演は今日で最後ですが、東京公演も『宙組魂の記録』(笑)を胸に焼き付けながら千秋楽までがんばります。
2月20日まで宙組生として燃えていきたいと思います!よろしくお願いします!」

ソラグミダマシイの記録。

宙組生である今はとにかく、宙組生として宙組公演を燃えて(笑)いくのだと。
みーちゃんの、その心意気がかっこいい。

それをすぱっと言い切った顔は、とてもすがすがしかった。

泣きかけてたちーちゃんも笑顔になった。
でも客席はますます号泣しちゃったかも(笑)。

なにに泣いてたんだろう。

……最後、なのは単純に淋しい、よね。

客席から鳴り止まない大きな拍手に、みーちゃんは「ありがとうございます」と照れくさそうにこたえた。
「このメンバーでできる最後の公演です!日本青年館もどうぞよろしくお願いいたします!」
凰稀さんの締めで、カーテンコールのカーテンは←下りていった。


ソラグミダマシイの記録。

見せつけてやって、みーちゃん。

青年館楽まで、わたしもそれを見届けたいです。
今回の稽古場レポートメンバーは、まっぷー、もんち、りくちゃん、スカイレポーターズは、ちやちゃん。
ざっくりと、メモ程度に。

・フーク・ブロック@まっぷー
・まっぷー「凰稀さん演じるアンドレがパリにやってきたときに、わたしが経営しているところで働く、そこの社長の役なんですけど…ちょっと、ひと癖もふた癖もある(笑)」「女のカゲが(笑)」
・アンドレ(キャパ)のパリ時代……若き日、が物語のはじまりになる…のかな。そのときの社長役がまっぷー。
・まっぷー「ちょっと意地悪もしつつ…」、ちや「そうだね、ちょっと悪いカゲも覗かせながら…」、まっぷー「でも、ほんとはすごいいい人だと思うんですけど」
・ちや「なんかまっぷーが演ってるからか、(最初からずっと?)すごいいい人に見えるんだけど?(笑)」、まっぷー「ほんとですか…(苦笑)」
・アンドレとフーク・ブロックが?仕事の契約をするところで、ミュージカルナンバーが入る。楽しいナンバー。
・前半、フーク・ブロックが切り回して喋る部分が多い。まっぷーは本役としては、一幕の出番が主な印象です。
・まっぷー「いろんなおじさんを研究しつつ、自分の中の引き出しを増やしていきたいというふうに思ってます」

・デヴィッド・シーモア(シム)@もんち
・もんち「ポーランド生まれのカメラマンで、アンドレと出会い仲間となって、マグナムという組織を創立する一人」「かなりのドジっ子で、眼鏡をかけているんですけれども、カメラに熱中するあまり人にぶつかっちゃうというぐらいのドジな面もありつつ」
・眼鏡のドジっ子もんち(笑)。
・もんち「でも、アンドレと出会っていろいろと刺激も受けて変わっていくという、そんなところも演じられればいいなと勉強中です」
・アンドレ、アンリ@ちーちゃん、シムが写真家仲間。3人でマグナムという写真家の集まりを結成し、それぞれがそのあと戦場に行ったり、仲間同士でいろいろな局面を乗り越えていくような感じかな。
・ちや「最初はドジっ子だね(笑)」、もんち「登場、ドジっ子です(笑)」、ちや「そこで印象づけられるからね、この人ちょっとこういうとこあるなって(笑)」
・もんち「3人同じにならないようにって先生にも何度も言われてるので、それは眼鏡を生かしつつ表現できればな、って思ってます」
・もんちは通し役的な印象ですね。

・ヴァンサン・モンフォール@りくちゃん
・りく「松風さんのフーク・ブロック社とは別の、パリ・ソワール編集部の編集長の役をさせていただくんですけど」
・ヴァンサン役としては、そんなにたくさんの場面に出ているわけではないようですが。
・りく「ああ、こういう編集長っているよな、みたいな…そういう大人の悪い事情じゃないですけど(笑)やってはいけないことだけど、そういう人っているよな…っていう部分を出せたら」
・一人電話の芝居が多い。りく「ほんとは電話の相手がいるので、そこをきちんとお客様に伝えられるように研究中です」
・ヴァンサン役は、場面転換的な役目を担う一人芝居になるんでしょうか。りくちゃんはバイトも多くありそう。

・最初にちょっと芝居が入り、プロローグナンバーに続く。
・ちや「わたしもちょっと絡んでますけど(笑)」、皆「かわいくて!」、ちやちゃんが「いろんな小道具で表現していくところ」があるようです。それがちやちゃんなのかピカソなのかは分からないけど。
・ベルリンからパリへ、パリからフーク・ブロック社へ。その過程が(プロローグ?)明るいミュージカルナンバー。
・りくちゃん「(最初の)わくわく感を、わたしたちがちゃんと表現できたら」、なので下級生中心のナンバーになってる感じだろうか。Je Chanteみたいな最初は弾けたミュージカルナンバーで、っていうのをどうしても想像しちゃうんですが。
・明るい場面は全体ではそんなに多くなく、それだけにプロローグで、りく「これぞミュージカル!」を伝えたい。
・その後、話はどんどん深刻になっていく、と。
・題材が題材だけに、そうなるよね……。そのあたりもJe Chante…ry

・ちや「りかがね、すごいかわいいよね。かわいいところもありつつ、カメラを持ってすごい真剣な場面とかもあって。彼女の魅力が詰まった公演となっておりますので」
・そんなちやちゃんが持ってきたのは、1枚の絵、というか箱?(笑)
・パブロ・ピカソ@ちやちゃんが愛人のテレーズ@たらちゃんの絵を描く場面があるようですが、ピカソの代わりに凰稀画伯が、ちや「キュビズム的に(笑)描いてくれた」、鼻が逆方向になった人物画でした。
・モデルになった?たらちゃんは「これがわたしっ?(笑)」ってリアルにびっくりしてたという(笑)。


「どんどん深刻になっていく」あたりの具体的な話はなく、ヒロインと思われるゲルダ・ポホライル@ゆうりちゃんや、チーキ・ヴェイス@みーちゃんの話もまったく出ていないので、稽古場レポだけでは全体像は分からなかったのですが。

3人の役どころは、だいたい把握。ちょい悪オヤジまっぷー、眼鏡のドジっ子もんち。
そして謎だった、りくちゃんのヴァンサン・モンフォールが分かった!収穫!

いちばん上級生のまっぷーがいちばん緊張してる感じだったのが、やけにかわいかったです(笑)。

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