宙組 退団者のお知らせ(2006/09/21)

下記の生徒の退団発表がありましたのでお知らせいたします。

(宙組)
 貴城けい −すでに発表済み−
 貴羽右京
 紫城るい −すでに発表済み−
 天翔ゆうり
 純あいら
 白峰さゆり
    2007年2月12日(宙組 東京宝塚劇場公演千秋楽)付で退団
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来る人もいれば、去る人もいる。宝塚の定めとはいえ、別れは淋しい。
あのときの彼らを見ることができてよかったなって、退団発表のときに思ったりする。


右京さん、ゆうりくん、あいらちゃんは『コパカバーナ』組でした。
右京さんと言えば、ボーイ長。ボーイ長と言えば、日々の小芝居大会。
『コパカバーナ』千秋楽報告は結局ちゃんと書いていないんで、ボーイ長千秋楽ネタを今さらだけど。

ナイトクラブ「コパカバーナ」に、リコがコンチータを連れてやってくる。
リコが喋る後ろでは、ボーイ長@右京さんとウエイターたちが、コンチータ@あすかちゃんにイジられっぱなし。
コンチータに呼びつけられたボーイ長、まずは眼鏡を取り上げられる。そのままシャンパンを取りに行かされるボーイ長。
眼鏡ねえ!見えねえ!手探りでヨロヨロとカウンターまで行ったものの、今度はラベルが見えねえ!ボトルに顔をくっつけて、必死に確認するボーイ長。

やっとの思いでシャンパンを持っていくと、それを受け取ったコンチータは平然とした顔でボトルをガシガシ振る。振る。振りまくる。
つか、それシャンパンだから!キケンだから!
ほどよく炭酸がシェイクされたところで、コンチータはボーイ長にそれを開けるよう命令する。
つか、それシャンパンだから!キケンだから!
でも、コンチータはリコの愛人。ボーイ長に逆らえるはずもなく。
仕方なくボトルを開け、噴き出したシャンパンでボーイ長もウエイターたちもびしょ濡れに。

カウンターに戻ったボーイ長たちは、濡れた身体をナプキンで拭きまくり。いちばんびしょ濡れのボーイ長は、ナプキンを絞っても絞っても拭ききれない。あげくバスタオル持ってきて、頭から被る。

これ、全部リコの後ろで小芝居演ってるんです。もはや、大芝居の域。

右京さんたちは、この場面で毎公演いろいろ遊んでいました……えーと、いたようです。
ちゃんと見ていたのかって、私には出来なかったの(ほんっとすみません)。所詮、大和煮え。リコに目が……あの人は麻薬だから(ほんっとすみません)。実は後で周りから聞いた話も多いんですが。
(クンちゃん、すぺさるさんくす)(はあ〜、ほんとダメダメだな自分)

宙組の周りが演ってる小芝居って、おとなしいと思うんですよねえ。星組とかクドイのに(笑)。真ん中の邪魔をしないよう、そういうクセがついちゃってる気がします。
そんななかで、右京さんはいつもいろいろやってくれる人でした。
毎公演それを楽しみにしていたし、宙組も新しくなるのに、右京さんが退める……ひたすら淋しいです。

他に右京さんの千秋楽ご当地アドリブ。
ローラ@るいちゃんが「コパカバーナ」に初めてくる場面。
(ローラに)「予約は取っとっと?」
(取っているなら)「なら、よかたい」
ニューヨークの「コパカバーナ」ボーイ長は、何故か博多弁。
(ローラが指さした予約表の名前を見て)「武田鉄矢さま?このかたは博多が生んだ大スターなんだぞ!」
(ローラを追い出そうとして)「こいつはまるで『母に捧げるラストバラード』だ!」
いつもは『風と共に去りぬ』なんですが。ちなみに『母に捧げるラストバラード』は翌月の博多座の演目。劇場正面にはさわやかに右手を上げたかしちゃんの大きな看板と、シンメトリーで左手を上げた武田氏の看板が並んでいました(笑)。

千秋楽ご当地アドリブの博多弁最優秀賞?が、やはり今回退団発表の純あいらちゃん。
ハバナに誘拐されたローラに、コンチータが「話をしてくる」というところ。
「トロピカーナ」ダンサー@あいらちゃん、いつもは「コンチータ、何をする気!?」
これが、めっちゃ迫力の「コンチータ、何ばすっとね!!?」

楽はニューヨークでもハバナでも博多弁が飛びかっておりましたが、熊本出身のあいらちゃんがいちばん上手かった!
客席も大爆笑だったけど、あすかちゃんもあいらちゃんのド迫力に台詞が飛んだのか、吹いちゃいそうで声が出せなかったのか、とにかく次の台詞に詰まっちゃった。
沈黙のあと笑いをかみ殺しながらヨロヨロと「……ひっひひっ、必要なことをするだけ。だっ、大丈夫よお」。コンチータ、全然大丈夫じゃありませんって。あいらちゃんGJ!
あいらちゃんはベロニカ・レイクでもいい雰囲気出してました。

最優秀賞があいらちゃんなら、頑張ったで賞?(う、恐ろしくベタな)は、こちらも今回退団発表の天翔ゆうりくん。

ローラのオーディション場面。まずは最初のオーディション、ピアニスト1@春風弥里くんの話から。や、みーちゃんは退めませんけど。
審査員の録音の声が、楽は流れなかったんです。で、ピアニストのみーちゃんが機転を利かせて「曲はあるんだろ?」とマイクなしの地声で聞いた。ローラはみーちゃんに向かって「はいっ」と答えた……と、それに被って録音が「曲はあるんだろ?」
1回答えちゃったけど、聞かれた以上仕方ない。ローラは今度はそっち、つまり正面に向き直して「はいっ」。
次の「すぐに頼む」も録音流れないし、るいちゃんもみーちゃんもどーしたものやら。
音響さんこそ「すぐに頼む」よ。
なんともタイミングがグダグダになっちゃったんですが、どーにか乗り切ったみーちゃんとるいちゃんには大きな拍手が送られました。

そして2回目のオーディション。
始まる前に「今度こそ頑張るわっ」とアドリブで笑いを取るるいちゃん。
ローラは頑張った。でも、ピアニスト2@天翔ゆうりくん、最後の捨て台詞。
「それより俺の血圧を下げてくれ!」
これを博多弁で言おうとして、噛んじゃいました。
あああっ。彼の唯一の台詞(ですよね?)があああっ。
ゆうりくん、きみが頑張れっ。や、頑張ったけどっ。
次は土佐弁???

もう一人退団発表したのが、白峰さゆりちゃん。エンカレで「アイーダの信念」と「ON MY OWN」を聞かせてくれました。
素直な美しい歌声でした。選曲も私のツボだったなあ。


来る人もいれば、去る人もいる。宝塚の定めとはいえ、別れは淋しい。
あのときの彼らを見ることができてよかったなって、退団発表のときに思ったりする。
最後の公演でも、彼らのいろんな顔に出会えますように。

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