正気の沙汰ではございません。
かしちゃんのお稽古最終日のために、それをギャラるために、日帰りでムラに飛びました。
や、枝葉は他にもあるんですが。とりあえず宙組がお稽古最終日なわけだから、まあタニつんも見られるだろーし、とかね。
(「とりあえず」とか「まあ」とか「も」とか言うな)(だってタニつんはこの先も「お稽古最終日」あるんだもん)
でも、幹となる理由は、「ムラを去る貴城けいを見届けたい」でした。

かしちゃんは、朝10時5分に車を降りられました。
ファンの人たちの長い列を見て笑顔になりかけ、そのまま顔をこわばらせて上を向いてしまったかしちゃん。
手紙を受け取られているときも、ずっと固い顔だったように見えました。

私は花の道の上にいました。
こうやってかしちゃんがムラで手紙を受け取るのを見ることはもうないんだなと、不思議な気持ちでそこにいました。
黒いコートに黒のパンツ、白のインナーだったでしょうか。
長いファンの列が次々に渡す手紙を受け取るかしちゃんを、私は、ただじっと見ていました。

かしちゃんはご自身で冗談ぽく「位の高い役しか演ったことないんで」なんて言われていますが、ほんとうに素で位が高そうなの。立っているだけで気品あるの。
この雰囲気は、そうそう出せるものじゃない。
花の道の上まで、薔薇の香りがただよってきそうです。

手紙渡しが終わり、かしちゃんが楽屋口に向かいます。
ファンに見送られ、中に消えてゆくかしちゃん。

私のいた場所からは、これ以上は見えません。
そのあと、かしちゃんを楽屋口で見送った友だちに会いました。
もう、彼女の目が真っ赤で。
「かしちゃん、最後に手を振るとき、泣いていたみたいだった。泣き顔見せないように、上を向いて入っていった」
それを聞きながら、私も一緒にびーびー泣いてしまったよ。

タニつんは、かしちゃんの5分前に入られました。
茶のコート、黒の光沢パンツ、レオパード柄のマフラー、そしてグラフでも紹介していたD&Gの黒バッグ。
なんかすげー急いでた(笑)。
やん、間際になってそんな慌てるぐらいなら、もー少し早く来ましょーね(笑顔)。
と思っていたら、アナタそれどころじゃない。
かしちゃんも入ってしまい、閑散とした花の道に、みっちゃん現る!
だからかしちゃんとっくに入ったっつーの!てえ、なあんも関係なさそーな、のーんびりゆーったり悠々と、少しも慌てることなく急ぐことなく、みっちゃん歩いてくる。
みちこ、大物ナリ(笑)。

この日は花組集合日でもあり、なんかいろんなものを見られたんですわ。
つか自分どんだけ暇やねん?(違う、ほんとは忙しいんだってば!)(師走の忙しい中をかいくぐり、えーと)(うーん、説得力がない台詞だぜ)(でも、ほんとにほんとは忙しいんだってば!)(愛の為せる業……ぽっ)(はあ?)
その辺の話と、駐車場の中でかしちゃんを見送った友だちから聞いた話は、また別に書きますね。

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