ちぎちゃんはほんとうにほんとうにかしちゃんのこと大好きなんだね。

ずっとかしちゃんを見つめて、ひたすらかしちゃんを追いかけて。
少しでもかしちゃんに近づこうと、近づきたいと。
どれだけ強いその思いで、ちぎちゃんは突っ走ってきたんだろう。
竜馬を演じるちぎちゃんの叫びが聞こえてくる。

「大好き」

「大好き」

「大好き」

かしさん、大好き。

ひたむきで、きらきらで、だから問答無用に人の心を動かす。
かしちゃんの竜馬、そしてちぎちゃんの竜馬。

そりゃあ、ちぎちゃんはかしちゃんにはなれない。まだ、なれない。
着物の着こなしも、所作も、歌も、もちろん及ばない。
何もかも、決して上手くはない。うん、新公だからそれでいいし。
つか、かしちゃんがすごいんだね。
あれだけ表情をくるくる変えて、自由に動き回って、それでも芯ががっちりあるからこその柔らかさ、そしてなめらかさ。
ちぎちゃんだと、なんか落ち着きない人みたいだな(笑)。

でも、きらきらで、すごく魅力的な人。

そこが似ていて。そこが同じで。それがいちばん大事で。
それがあるから、坂本竜馬なんだ。
それがあるから、真ん中に立てるんだ。

かしちゃんが必死にちぎに教えようとしたもの。
ちぎが必死にかしちゃんから吸収しようとしたもの。
それが伝わってきたよ。
客席の私たちに、はっきり伝わってきたよ。
かしちゃんの誠実さと、ちぎちゃんの健気さに、泣けた。

ちぎちゃんの中に、かしちゃんのDNAが生きている。
それが嬉しくて、泣けた。

ちぎちゃん、最後のご挨拶はガチガチで。
トチっちゃうんだけど、それを笑える雰囲気じゃないぐらい一生懸命で。

「尊敬し、大好きな貴城さんの下で勉強させていただいたことを、私はなによりも幸せに感じています」

ご挨拶の頭からコクっちゃうし。ちぎ、真顔!
それ聞いて、私の近くの席の人がつぶやいたもん。「あ〜、言っちゃったよっ」(笑)。

大好きだから。ほんとうにかしさんが大好きだから。
かしちゃんはそれだけの心を、ちぎちゃんに開いたんだ。
ちぎちゃんはそれに応えようと、かしちゃんにがむしゃらについていったんだ。

かしちゃん、ありがとう。ちぎちゃん、ありがとう。
すごく、すごく幸せなキモチです。


中岡慎太郎@ちーとは、タニつんとは別人でした。本役より落ち着いてたかも(笑)。
ちーともタニつんのこと見ていてくれたんだとは思うけど、大和さんの芝居は、常に「大和悠河」だから。
誰がどう演っても違うものになるのは仕方ない。
ツボったのは、高杉を訪ねる場面の終わり、中岡の「おうのさん!」←これ、歯切れよく読んでください。ちーと、そう演ったの。
や、タニつんの気だるい「お〜う〜の〜〜〜、さ……ん」の意味が、私いまひとつ解んないのですよ。
あ、一緒じゃん!あれ、ちーとも意味解んなかったんだ(笑)、みたいな。

もうひとつツボったこと。
幕開き「風雲に生きる」、竜馬が下手に下がって、センターから風雲の男Aがセリ上がってきますよね。
本公演では、タニつんと蘭とむちゃん。新公では単純に本役に準じてちーととみーちゃんかと思いきや、美佳ちゃんとかちゃだった!(新公ではよくある話です)
私ね、ここも竜馬見てるとか前にちょっと書きましたけど、基本タニつん見てますよ。
見慣れたそのセリ上がりの景色、タニつんの位置から美佳ちゃんが顔を出したときの驚き!うーん、絶対伝わらないな、本公でタニつんガン見してる人間じゃないと、この面白さは……って、面白いのか?(うん、面白い)(美佳ちゃん、ごめんなさい)

キャラ違いすぎるんだもん!見慣れた景色が、すんごいクドイものに変わってるんだもん!美佳ちゃん、なにゆえあなたはそんなに無駄に濃いの?
や、いいことですよね、なんせ目立つし。えーと、私が個人的にツボっただけで。
美佳ちゃんの勝海舟は、めちゃめちゃ上手かったです。立さんを踏襲しているんだけど、新公とは思えない手堅さでした。

ん?美佳ちゃんまだ新公学年なんだっけ?!(爆)(笑うな)(無理)(今日も私のツボは、やっぱり美佳ちゃん)

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