「じゃあ、ここでるいちゃんに出てきてもらいましょう」
カーテンコールのはじめに「言い忘れてました」と新年のご挨拶をしたあと、かしちゃんはいきなりるいちゃんを呼んだ。

「えええ?あの、私……どうしよう?どうしよう?」って顔で困ってるるいちゃんを、隣の蘭とむちゃんが前に出るよう促す。

かしちゃんは、「こっちおいで!」って優しい顔でるいちゃんを見つめている。

トテトテ……トテ。トテトテ。
かしちゃんに近寄るるいちゃん。

や、「トテトテ」という音を使って表現されたのはkineさんです。ごめん、パクった。
でも、ほんと「トテトテ」だったんだもん。kineさんの言うとーり。

かーわーいーーーーー!!

それでね、近寄ってはみたものの、近寄りすぎちゃって(いやあああん、もお)羽根の距離が取れなくなり、後ずさるるいちゃん。

トテトテトテ。

かーわーいーーーーー!!

「ふたりで楽しく!」「はいっ!」
「そして愛し愛され!」「はいっ!」
「舞台をつくってまいりたいと思います!」「はいっ!」

コクコク。コクコクコク。コクコク。

頭の羽根をぶんぶん揺らしながら、かしちゃんを真っ直ぐ見つめてコクコクうなずくるいちゃん。

かーわーいーーーーー!!

つか「愛し愛され」……ううう、言われてみてー!(それ無いから)

「本日はほんとうにありがとうございました!」
客席にお辞儀をして、顔を上げたかしちゃんは、大きな目でクルクルとるいちゃんを見つめる。
そして、るいちゃんが見つめ返すと、その顔をのぞき込むようにして、ニコーーーっと笑うのよ!
大きな目を細めて、大きな口をクイっと開けて、ニコーーーっと笑うのよ!
かしちゃんのあの、かかかっ、顔を!あの美しい顔を近づけてだよ!
ひぃぃぃぃい、鬼っ!

あたしはるいちゃんよくいきがとまらないものだなあととってもかんしんしました。
だってあたしならたぶんそのばでしんでしまうからです。
でもあたしにそんなことはざんねんながらなさそうなのでだからあたしがそんなことをかんがえるひつようもないのです。
でもしあわせそうなるいちゃんをみているとなんだかあたしがかしちゃんにみつめられたようなきもちになりました。
なのであたしもすごくすごくしあわせなきもちになりました。
おんなのこをこんなにしあわせなきもちにしてくれるひとってこのせかいにそういないとおもいます。
そんなかしちゃんはほんとうにほんとうにかっこいいです。

るいちゃん、かわいいなあ。
もちろん前からかわいかったけど、かしちゃんに愛されて、もっともっとかわいくなったよね。どんどんかわいくなってゆくよね。
しあわせに満ちると、女の子はあんなにかわいく綺麗になれるんだね。

貴城けいの、真ん中としての最大の魅力。
すべての女の子に夢を見させてくれる、その力。
その強い目で、その愛くるしい笑顔で、極上の夢を見させてくれる人。
いや、あなたの存在こそが、夢そのものだ。

あんな鬼畜技をカーテンコールで自然にやってのけちゃって、るいちゃんといい、客席の女の子といい、端から殺してるんだから。

貴城けい、やっぱ鬼でそ?

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