2007年2月12日、朝10時半。
日比谷にバイクの轟音が鳴り響いた。

かしちゃんをサイド・カーに乗せて、女性ライダーで構成された、バイク隊登場。

かかかかか、かっこいーーー!

あたし、崩壊……。

寒い朝だった。何時間も待った。
でも、かしちゃんが登場すると、なんだか胸がきゅんとして、温かなキモチになってね。
かしちゃん、ぴかぴかで。ほんとうにぴかぴかで。

かしちゃんはバイクを降りて、にこにこと手を振りながら歩いてきた。

白いジャケットはふわふわの毛がいっぱいで、天使のよう。
白いロングブーツにジーパン。
千秋楽でもジーンズ、それがかしちゃんぽくて、かわいかったなあ。
腰からきらきらのチェーンが下がっている。

千秋楽の朝。最後の楽屋入り。
かしちゃん、ぴかぴかで。ほんとうにぴかぴかで。

かしちゃんの歩くところだけ、ライトが当たっているかのように、ぴかぴかだった。
だって、かしちゃん自身が、誰よりも何よりもぴかぴかなんだから。

発光してるんだもん。かしちゃんが自ら強烈に発光してるんだもん。

寒い朝だった。だけど、2月にしては穏やかな空気に満ちていた。
わたるさんの楽よりも、コムちゃんの楽よりも、よほど暖かかった、その朝。

美しかった。
白い服に身を包んだかしちゃんは、ほんとうに美しかった。

往生際の悪い私は、それでもまだ信じられなくて。
千秋楽だから白だなんて、まるで信じられなくて。

ただ、目の前を通り過ぎていった美しい人の笑顔に、ふにゃふにゃと壊れていたの。

かしちゃん、きれいなあ……。
ほっんと、きれいなあ……。
壮絶に、きれいなあ……。

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