かしちゃん、知ってたんだってば。

私が来るの、知ってたんだってば。

かしちゃんご卒業後のご観劇情報、計4回。
『パリ空/ファンシー』は、「今、観劇されてます」って情報いただいて、出に行ったさ。
『モダン・ミリー』は、事前に初日ご観劇のお話聞いてたから、私もチケット取ったさ。
このあたりは殆どストーカー行為だ、もう。
『A/L』は、ちょっと違う。私が観る予定の日に、かしちゃんもいらっしゃったのだ。
ただ、『A/L』は私、かなりリピートしている。かしちゃんご観劇の日に当たる確立も高いわけだ。るいちゃんご観劇の日も劇場にいたし。

でもね。
『NEVER SLEEP』青年館公演。

私は今日しか行けなかったんだってば。
最初からこの日しか無理だったんだってば。

そして、かしちゃんが、劇場にあらわれた。

だから、「かしちゃんが私に合わせて来てくださった」のだっ!!

……やだ。かしちゃん、あたしのこと……好き?(動揺)

喜びに打ち震えながら、その重大な秘密を、私は隣にいたパクちゃんに告白した。

「かしちゃん、アタシノコト好キミタイ(ぽっ)」

パクちゃんはその大きな目で、まじまじと私を凝視した。
そして、kineさんの如く冷静に、私に告げた。
「大丈夫です(冷静)。それ、ナイから」

え?ナイ、ナイのかっ?ナイ……のか……。

ちょっと待て。待てっ。
もしかしたら、パクちゃんか?
パクちゃんなのかっ?!

パクちゃんこと白木蓮ちゃん。仲間内でも評判の美少女だ。
『A/L』にかしちゃんがいらっしゃった日、私はパクちゃんと一緒だった。
そして今日も、私の隣にはパクちゃんがいる。

そうなのか?
かしちゃん、パクちゃんのこと好きだったのかっ?!
そんなに、そんなに可愛い子がいいのかああっ?!(号泣)

「嫉妬の炎が……」
私は思わずエドモン・ド・レニエになって呟いてみた。

「パクちゃん……なの?」
勇気を持って、私はパクちゃんに尋ねた。
「そうなの?かしちゃんはパクちゃんに会いたくて来てるのっ?ええっ?!おりゃああ、はっきり言えっ!」

パクちゃんは、もう何も言わなかった。
ただ、哀れな私を、慈悲深い眼差しで見つめるだけだった。
そう、何も言わなかった、だが確かにその目は語っていた。
「この人のビョーキが治りますように」

かしたんかしたん。

だからあああ。そんなこと言ってる場合じゃなくて(失礼しました)。
4月26日『NEVER SLEEP』青年館前楽、かしちゃんご観劇でした。
私がこの日しか空いていなかったのは本当です(笑)。昼夜ダブルヘッダー。
ちなみに、昼はみっちゃん、りさちゃん他がいらっしゃっていました。

その段階でかしちゃんがまだ公演にお見えになっていなかったのは事実で。
かしちゃんは公演観にきてくださるって確信もあって、それも翌日の千秋楽はたぶんないだろうと。
だから夜の前楽は、実はちょっと期待していた、これも事実(笑)。

開演少し前。下級生たちがわらわらと劇場に入ってきて、下手ブロックに座ります。
その中に、黒いハンチングのオトコノコがおりました。帽子でお顔ははっきり見えない。
「紛らわしいねアノ子、かしちゃんみたいなハンチング被ってるとドキっとするわ」
私は隣のパクちゃんにそう言ったのですよ、馬鹿めが。

そのハンチングの彼は、下手席を越えて、ひとりセンターへ向かったのです。

ん?ん?

あの歩きかたはっ?!

かしちゃんだっ!!!

ごごっごおおおっおおおおおおお……(煮えまくる音)

「かしちゃん?かしちゃん?!かしちゃん!!かしかしかしかっかかっっかかかか!」
殆ど呂律回ってないし。
『A/L』に続き、私の煮え醜態を目の当たりにする破目に陥ったパクちゃんには、心からご愁傷さまと申し上げるしかない。

今回は私もかなり良席で、しかし、かしちゃんほど良席じゃないという幸か不幸かってな状態(笑)。前方席に段差のない青年館では、ヘタな良席だと座られたかしちゃんはまったく見えなくなるんですね。
公演おもしろかったし、2回しか観られないうちのmy楽だし、舞台に集中できてそれでよかったんだと思ってます。

幕間になると、すぐかしちゃんに頭飛んじゃうんだけど(ダメダメな奴)。
でも、さすがに近寄って見にはいけませんって。遠くから見つめてました。お洋服も、覚えているようでちゃんとは覚えてない。
それがですね、この回を観劇していたかたがたから、何件かタレコミをいただきまして。深く感謝いたします。
そのお話と、舞い上がってあやふやな私の記憶をあわせた、かしちゃんのお洋服。

黒いハンチング、白のジャケット、インは黒地に白の細かいドット柄で袖がヒラヒラなブラウス。
パンツはちょうど膝が隠れるぐらいの丈。膝下ナマ足。
私やyuppeさん(いつもお世話になってます)には、黒いピッタリめパンツに見えたんですね。でも、ジーンズという情報もいただいており、私は近くで見たわけではないので、そっちが正解かもしれません。
ウェッジソールの、インとお揃いの細かいドット柄サンダル。
こんなカンジでしょうか?
今回はちょっと男役テイスト。だけどナマ足(煮)。

幕間の終わり、かしちゃんが楽屋から戻ってきたときのこと。
うつむき加減でクールに向こうから歩いてこられたんですわ。まあ、ひとりでへらへら笑いながら歩いてる人なんて、そういませんけど(当たり前)。
たら、天然だかなんだか、「かしちゃん?!」って声かけた奴がいまして。
これがねえ、字では表現しよーがないんだけど、ふつーに友だちにでも「あれ、来てたの?」みたいなトーンで。私は一瞬「この人、知り合い?」って思ったぐらいの。

「え``っ?!」

かしちゃんてば、すごい素で声上げてた。
不意を突かれたかしちゃんも、「ん?知り合いだったっけ?ぴよ?」みたいな。
パクちゃんと、思わず顔見合わせちゃった。
だって、私たち決して近くにいたわけじゃないのですよ。かなりの距離なのに、聞こえてきたんだから。

「え``っ?!」

かあわあいすぎるんですけどっ。

溶解。

ヘタなアドリブ入れられる芝居じゃないから、台詞がかしちゃん仕様になったりはなかったんですね。
でも、25分間昏倒してた(笑)サミュエルがぱっちり目を開ける二幕冒頭、あれポーズといいお顔といい、私に言わせればサミーbyコパなわけで(笑)。
そのときの蘭とむちゃん、なんかかしちゃんのお席あたり、かしちゃんのお顔をじーーーっと見つめてる気がして。
蘭とむちゃんが「毛布毛布モーフ!」と言いださないか心配になったのは私だけでしょうか?
かしちゃんは赤い毛布出したりしなかったんでしょうか?(しません)

それにしても蘭とむちゃんかっこよかった!
オンナノコをしあわせにしてくれる、熱い男。
で、いちいちかあわいいんだもんっ!過去さいこーに蘭とむちゃんにオペラ上げました。
あのう、私も手錠プレイ希望ですが(真顔)。

そして七帆くん。
先に公演観たkineさんが「七帆くんが覚醒した」という表現をされていたのですが、まさにその通りだと思いました。
『竜馬伝/クラシック』仲間のkineさんとは、当時「七帆くんこの公演で変わったね、別人のよう」と騒いでいたんです。
ただ、「陽之助はアピっても弟キャラ。元々ほわほわな七帆くんの本当の勝負は、次なんじゃないかなあ?」とも言っておりました。

マイルズで、彼は勝った。
なにかを掴みとった。

この七帆くんを、かしちゃんに見て欲しい。
1回目を見たとき、心の底からそう思いました。

かしちゃんがいてくれたから今の七帆くんがある、とまでは言わない。
今までの努力、経験、バウ主演、そして、かしちゃんに付いていった陽之助。いろんなものを経て、これはえりこちゃんが自らの手で掴んだものだ。

だけど、かしちゃんに見て欲しかった。「先生、陽之助はこんなに立派になりましたよ」って言いたかった。
そして、えりこちゃん自身もそれを望んでいるように思えた。

マイルズはクールビューティーな男。大好きなかしさんが来てるからって、芝居中に顔色なんて変えはしない。
その分さあ……フィナーレのニヤけ具合はなんなんですかっ?!(驚愕)
嬉しいんだよねえ、えりこちゃん嬉しかったんだねえ。
かしちゃん見つめて、ぽわああああんってなってるんだもん。
センターで踊るところなんてね、「かしさん見て見て見てえ(はあと)」としか思えなかったんですけど(笑)。
ちぎちゃんみたいに、かしちゃんに全力でアピったりじゃない、でも嬉しくて嬉しくて、お顔が真正直にデレデレ緩んじゃってるカンジ。
今回の全力でアピ担は、もちろん美佳ちゃんと、グラバーさんことじんじん(笑)。きみたち、いくらなんでもやりすぎだから(笑)。

美佳ちゃんなんかね、役のポルハウスで出てきたとたん、すごい勢いで演りすぎだった(笑)。台詞のテイストは、常に「ひ〜じ〜かあたああ、ですっ」。
ただ、美佳ちゃんはいつも演りすぎだから単にいつものよーに演りすぎてるのか、いつも演りすぎだけどかしちゃんがいるから張り切っていつも以上に演りすぎてるのか、とにかくいつも演りすぎでそれが魅力な美佳ちゃんのポルハウスの演りすぎに関しては、その真相は定かではない。
フィナーレは、じんじん共々、あきらかにかしちゃんにアピりすぎ。腰、キレすぎだからっ!(あ、これもいつもか?)

みんな、しあわせそうだった。
かしちゃんが宙組を観にきてくださると、組子みんなしあわせそうなの。
それを観られて、ほんとうに嬉しかった。私もしあわせだった。
今回はかしちゃんの反応はまったく見えない席だったけど、あれだけ舞台の上の子たちが嬉しそうなんだから、きっとかしちゃんが舞台のみんなにいっぱいいっぱい愛をくれていたんだと思う。

いつものように。
あの日のように。
しあわせなしあわせな、この空間。

客席降りの蘭とむちゃんは、最後舞台に戻るときかしちゃんに向かって2回指を鳴らして、そして指差し。そのナンバーのラストも、もう一度かしちゃんへ指鳴らしと指差し。

蘭とむちゃんカーテンコールご挨拶。
「本日は宙組三代目貴城けいさんが観にきてくださいました……とっても嬉しいです!
公演も残すところ、明日あと1回となりました。
最後までみんなで、そして貴城さんスピリッツを受け継ぎつつ、頑張っていきたいと思っています。
本日はほんとうにありがとうございました」

蘭とむちゃんは、とてもきちんとした人だ。
常識人としても、必ずこういうことを言ってくれると思う。

だけど、「貴城けいさんが……」のあとの、ニコっと「とっても嬉しいです!」

この言葉がほんとうにほんとうに素で嬉しそうで、それを言う蘭とむちゃんの顔はクチャクチャに崩れていた。

愛されてるなあ、かしちゃん。

かしちゃんが見えるお席に座っていたかたからいただいた情報によると、「貴城けいさんが」「貴城さんスピリッツ」と紹介されたかしちゃんは、まわりにぺこりぺこりと頭を下げていたそうです。
もちろん、客席からは大きな大きな拍手。

愛されてるなあ、かしちゃん。

緞帳が降りるときの、蘭とむちゃんはじめ出演者のお手振りは、かしちゃんがひとりじめ。
みんな降りてゆく緞帳に合わせて、腰を屈めてかしちゃんに手を振り続ける。
で、緞帳降りきる寸前まで、プリエと言うと綺麗だが、まあ殆どカエル状態で舞台の板にへばりついて手を振り続けるアピ担は、だからもちろん美佳ちゃんとじんじんである(笑)。

あ、いつものアピ担ちぎちゃん、あともうひとり貴城ファンとして名高いたっちんは、客席におりました(笑)。
下級生は他にもわらわら来ておりましたので、彼らだけがかしちゃん張り込みしてた(違)(私じゃないんだから)わけではないと思いますが。

かしちゃんが劇場を出るとき、客席からまたもや大きな拍手。

愛されてるなあ、かしちゃん。

『NEVER SLEEP』は、すっごおく楽しかったです。
大野先生にしては練り上げられてないんじゃ?って感は無きにしも非ず、でも基本的に私は大野先生好きなんだわ。
そして、温度の高い男役に最近目がいくのはなぜだ?愛が欲しいのか?(そうかも)
蘭とむちゃん惚れるわあ。
七帆くんは美しく、いろいろ見せてくれるし。
まさみちゃんさいこーにかわいかった!蘭とむちゃんに包まれてしあわせそう。
そして大野先生のオヤジ使い健在。ケイさん、ヒロさん、まりえさんのステキすぎるオヤジたち!
公演に集中するためにも、観劇中のかしちゃんが見えなかったのは、だからね、よかったのかもしれないのですよ。

ただ、どうしても気になったのさ。

今回、観劇中のかしちゃんは顎に手をあてていたのか?(ほんとストーカー体質ですみません)

タレコミがございました。神。

>ちなみに、「今回は観劇中のかしちゃんが顎に手をあてていた」のです。
>ジュンタさんのおっしゃっていた意味が、よぉーーーくわかりました。

でしょ?!でしょ!!顎に手、そうなのおおお!

溶解。

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