「貴城けいが映画『300(スリーハンドレッド)』ジャパンプレミア試写会のレッドカーペットに登場します!」

はい、いってまいりました、かし子の赤絨毯。

昨日、突如OSCARLANDに、この情報はUPされた。
6月6日19:00〜19:30、場所は明治神宮外苑の聖徳記念絵画館。

サトリちゃんのナンパに成功した私は、彼女とふたり会場に向かったのだった。

聖徳記念絵画館の正面階段は、1本の鮮やかなレッドカーペットで彩られていた。
それは頂の中心から真下に貫かれ、そこからさらに地表の左右に長く伸びてゆく。
薄暮の迫る空間に、ライトアップされた絵画館が眩く浮かび上がる。
前方の壁には『300』の文字が閃光の如く光り、後方に構える巨大スクリーンには迫力の映画のワンシーンが流されている。
会場に響きわたる耳を劈くばかりの音楽、そして台詞。

これからはじまる時間。
その期待に、否応なく胸が高鳴る。


いやああああああんかしちゃんココ歩くのおおおおおお!

すっごいすっごいすっごいかっこいィィィんですけどおっ!

どきどきどきどきどきどきどきどき。

きゃっきゃっきゃっきゃっきゃっきゃっ!


楽しい、なんて楽しいのだろう。
はじまる前からテンション上がりっぱなしの私は、あまりにも楽しくて心から満足し、ここで帰っても悔いはないと思った。

しまった、嘘を書いてしまった。

かしちゃん見ないで帰るわけないだろがあああっ!

「サトリちゃん、どこどこどどこがいいかなななっ?!かしちゃんどこからいちばんよく見えるかっかかかなっ?!アセアセ」

どうも最近、いつも呂律が怪しいような気がする。年のせいだろうかヨボヨボ。

「報道の前は避けましょう、カメラマンが邪魔で見えなくなる可能性があります」
サトリちゃんはテキパキと、そして冷静に、ヨボヨボの私を引率してくれた。友よありがとうヨボヨボ。


オーバーチュア。
それは、想像を超えた演出だった。
美しいイリュージョン。

だが、もっと想像を超えるものが、これから登場するはずだ。

貴城けい。

彼女は常に私の想像の、さらに上の世界に立つ。
今日も必ずや、そんなものを軽く飛び超えてしまうだろう。

貴女はそうやって、私の魂を攫ってゆくのだ。

今から貴女に会える。

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