6月11日。
「かしちゃん『大坂侍』青年館15時ご観劇だそうです」
ご連絡いただきました、ありがとうございます。
でも。え。
なんで今日この時間?!無理。今日は行けない。絶対無理。

なのに気が付いたら青年館の楽屋口にいたんですよねあたし。
多分ワープですわ今日はだってほんとに忙しくてそんなとこ行ってる場合じゃ。
あああこんなん言い訳ですあたし真性ストーカーなのです許してください。

「なぜ山に登るのか?」
「そこに山があるからだ」byジョージ・マロニー

「なぜかしちゃんを追いかけるのか?」
「そこにかしちゃんがいるからだ」byあたし

だって、行くしかないの。

終演15分後ぐらいでしょうか、かしちゃんが楽屋口から出ていらっしゃったのは。
あああギリギリ間に合ってしまったストーカーなあたし。

「かしちゃん」「かしちゃん」
楽屋口がざわざわとして、キリヤさんの会がサっとしゃがんでくれます。

あのねえ。
最初に目に付いたのは、バームクーヘンで有名な某店の紙袋。
かしちゃん、肩から提げてるの。

デカっ。

もんんのすごくデっカいサイズの紙袋。

かしちゃん、どんだけバームクーヘン食う気やねん?
おもわず笑ってしまいましたわうふふふかあわあいいい。

「なに、戻られる?ならばオミヤを進ぜましょう。ぽっきり〜!いずれも持ってござれ」

キリヤさんがそう言ってくださったのかは分かりませんが(思いっきり星組ネタだなヲイ)、なぜかお帰りはオミヤを手にされていたかしちゃんだったのでした。

カッチリ目の黒のジャケットに、インナーも黒。胸元にネックレス。
襟元の細い黒のスカーフは、そのまま左右に長く真っ直ぐ垂らされています。
下はベルボトムのジーンズ。その広がった裾に隠れて、足下の靴は分かりませんでした。
髪はちょっと外ハネなカンジ。

楽屋口から出られたかしちゃんは、そのまま正面に停められた車に乗り込もうとしました。

しました、だけど。

ソレ、キリヤさんの車だからっ!!(ギャラリー一同ビクリーツ)

かしちゃん、中を覗きこんで「ん?」
その前に停めてあった車がクラクションをププ。

間違いに気づいたかしちゃんてば。

「でへっ」

うわああああああダメだあたしこのお顔に弱いんですわ。
「でへっ」てえ、もお「でへっ」てえええ!

あたしを殺す気ですか?(素)

私は宙組に来たかしちゃんしかコアには見ていないんだけど、たとえば竜馬で、よくこんなお顔されてたわけで。

「でへっ」

いやもうかしちゃんは竜馬じゃないし男役じゃないしでもやっぱりかしちゃんはかしちゃんでありかしちゃん以外のナニモノでもないのだから。

やっぱりあたしはあなたがダイスキです。

照れくさそーに笑いながらキリヤさんの会に一礼をして、かしちゃんは今度こそご自分の車に乗り、楽屋口を後にされました。

うふふふふふふしあわせえええ。

『大坂侍』は、前日に観ておりました。
ええ、私のかしちゃんセンサー(aiaiさんご命名)(笑)は、今回1日ずれたんですね。
青年館公演ってほんと働く人間には厳しい条件です、あんな場所で夜が18時からってどーゆーこと?行くの大変なんですけど。
もう土日狙いで、前日10日に。

私、石田先生って、苦手意識があるんですよね。
彼のギャグが、全然理解できないんだもん。
宝塚でアレを演る必要性が、全然分かんないんだもん。
「けったいな人々」てゆー副題にも、最初は正直ドン引きでした。

でも、キリヤさんの芝居は観たいのです。
だから1回は行きたいと思ったわけです。

そーれーがーーー!!

すみませんあのそのう……。

五十両お支払いしますから、誰か又七っつあんと私の仲を取り持ってくださいませんかっ?(超真顔)

あたしどーやら又七っつあんに惚れてしまったよーなのです(ぽっ)。

又七っつあんがあまりにもかっこいーのでクラクラしました。
又七っつあんがとにかく可愛くてデロデロしました。

つか、おもしろかったんですよねえ。
笑った、めちゃめちゃ笑ったんだけど、それ以上に。

泣きました。

私は実は石田先生が好きなんだろうか?(えええ認めたくないぞ)
「慣れ」は確実にあると思います>『竜馬伝』40回(笑)
もりえちゃんのホクロ?
んなんバカ殿な公家メイク40回とか、無意味な男装娘役のヒゲ面40回観た身には、まあどーってことなく思えましたですはい。
さすがにりんかちゃんのオカメメイクにはどよ〜んとなりましたが、衣絵が可愛くていじらしくて、そのうち気にならなくなってくるから不思議です。

みんなが又七が大好きで。
みんなが又七のために必死で。

好きなはずです、必死になっちゃうはずです。
だって又七っつあん、イイ男ですもの(ぽっ)。
すげー真正直でいつも一生懸命で、あったかくってとにかく周りの人間に限りなく優しくて、でも不器用でそんなところがまた愛おしくて。

又七は終始一貫イイ男なのです。

ちょっと余計なことを演らせたがるのがどーかというだけで、石田先生の世界観ってすっごく正しいんだなあ、と。
だから又七と一緒になって笑えるし、泣ける。

又七はヒーローなのです。
かっこいい正義の味方で皆に愛される主人公、もうこれ正しく「ザ・宝塚!」です。

でも、これはキリヤさんの又七だからこうなったのだと思います。
私、大和ファンではございますが、仮に大和さんが又七を演ったとしても惹かれるとは全然思わない。むしろ引くな(笑)。
キリヤさんの持つ、男っぽさの中にある繊細さが生きているからこその又七です。

川になんちゃって身投げするお勢ちゃん、助けに飛び込む又七。
ふたりとも濡れ鼠。
「女が震えが止まらへんって言うとんのや!」

「寒い」
そう叫ぶお勢ちゃんに又七はそっと近づき、近づいて……おずおずと濡れた彼女の身体をさするのです。
そう、おずおずと。
おずおずと。でも、一生懸命、彼女を温めようと。
彼女の身体を、ただ。

おずおずとさするのです。

ごおおおおおおおおおおおおっ。
(完璧に又七煮え)(反則だろキリヤさんその顔反則だってば!)

又七っつあん……とりあえずあたしも寒いので、温めてもらえませんか?(超真顔)

いえ、いっそこの際。

えーとえーと三百両用意しますからあたしが又七っつあん身請けさせてもらいますわええ。

フィナーレの男役群舞は、もおおっ!
ヒロムの(なんだよ急に馴れ馴れしーぞヲイ)セクシィ目線にヒイヒイでしたの。

で、1回だけなんてとてもじゃないけど耐えられないので、又七っつあんにふたたびお会いすべく、どー仕事をサボろーかとその日からそればかり思案しておりますの。

なのに翌日かし子来青年館ですわ、出だけを見るために仕事途中で放ってしまいましたの。

ああああたしってあたしってあたしってば。

でも行くわよっ。ええ、必ず。行ってみせよーぞおお!

又七っつあんっ!覚悟せいやっ!(すみませんいつもあたしはとにかく一方的な奴なのですはい)

コメント