舞台人に於いて、派手の反対は地味じゃないと思うの。

カマちゃんは派手じゃないかもしれないが、決して地味じゃない。

端正なダンスと佇まいが好きだ。
特別上手くはないのに心に入り込んでくる歌が好きだ。
特別上手くて心に入り込んでくる芝居が好きだ。
カマちゃんは派手じゃないかもしれないが、「表現者」としてぜっんぜん地味じゃないのだ。一見静かでいながら、そんな饒舌な彼の「表現者」たる在りかたが好きだ。

要は好みというだけかもしれないが。

はじめにカマちゃんを意識したのは、やはり『巌流』の七之助だろう。
常に本公演でのカマちゃんチェックは怠りなく、そして新公やバウを経て、彼が階段を一歩ずつ上っていくのを見るのは嬉しかった。
前回『シークレット・ハンター』新公では、本役トヨちゃんのマックスを演った。
終演後、私と「オトコの好み」が似ているkineさんとふたり、カマちゃんを讃え大騒ぎしていた。

階段を一挙に三段飛びだね。
世間の評判も上々のようで、気をよくしていた矢先。

まさか。

こんな知らせなんて、なんの心配もしていない人だった。
カマちゃんが、まさか新公の長の学年を待たず。
カマちゃんが、まさか今この時期に。

まさか。

まさか。


まさか。


他に言葉がない。

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2007/07/09

星組 退団者のお知らせ
下記の生徒の退団発表がありましたのでお知らせいたします。

(星組) 
  七風宇海

     2007年8月23日(星組 博多座公演千秋楽)付で退団

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