大和さん、お誕生日おめでとうございます。

トップになって、はじめてのバースデー。
去年は博多だったなあ。
今年は近くでお祝いすることはできませんでしたが、あなたのさらなるしあわせを心からお祈り申し上げます。
そして新生宙組の東宝公演をお待ちしております。

私は本日『DANCIN’CRAZY』観てまいりました。
太郎ちゃんすぺさるさんくす!太郎ちゃんのおかげで観ることができました、ありがとうございます。

幕が開いてね、もう。
これは夢かと。
なつめさんがいて、リカさんがいて、わたるさんがいて、コムちゃんがいて、ゆうこちゃんがいて、ゆりちゃんがいて。
これは夢だ、夢なんだよ。
だって。

みんなが今、ここにいる。
アンサンブルの人たちも含めて、どこかで観ていたみんなが今、時代を超えて一斉に揃ってここにいる。
すごい夢だ、これは夢の時間だ。

ところで。

私がはじめて宝塚を観たのは、小学生のときです。
コアだった時期もありつつヌルくしか観ていない時期もあり、「長年のファンですの」と威張れるもんじゃ全然ないのですが、とりあえず子どもの頃からずっとそこを観ているわけです。

今日舞台に立っていた人たちの中で、私が小学生つー子どものとき既に舞台で活躍されていたのは、なつめさんだけなんですね(笑)。

そんななつめさんが今、真ん中の人たちをも従えて真のド真ん中に立ち、尚且つ正しくド真ん中の人であるということ。
衰えを知らない肉体、さらに圧倒的な存在感を放ち、彼女の動きが、彼女の思いが、劇場の空気を支配しているということ。
夢の中にあるたしかなこの現実に、ただもう震えていたのです。

1幕は口ポカーンですわ。

だが、しかし。
幕間に大変な事態が起こったのさ。

えーと、別になにがどうなったというわけではないのですが。
携帯の電源を入れたら、「かしちゃん東宝雪組ご観劇中です!」というメールを受信した……それだけのことさ。
(情報メール本当にありがとうございます、感謝いたします)

それだけ。それだけ。それ……だけ……なのっ。うわあああああん。

隣にいた友だちは、携帯を開けたとたんに血の気が引いた私の顔を見て、なにごとが起こったのかとかなりビビったらしい。
「かしちゃんが、かしちゃんが……」と放心状態でつぶやく私に、「それがどうした!」と本気で怒っていた。
いや、私は真剣だ。
「かしちゃんがいる限り、私はそこに行く」

無理。今日は無理。いくらなんでも無理。

仕方ない。そんなに毎回、運よくストーカーなんてできるもんじゃない。あきらめろ。

そう自分に言い聞かせたが、注文したアイスコーヒーにミルクを入れようとしても、手が震えてポーションが開けられないのさ(呆)。

「しっかりしてっ!!」
友だちに叱られ、半泣きになりながらアイスコーヒーを飲む私。

こんな私でごめんなさい。
とは言っても、2幕はもっと大変な事態に。

「極めつけメドレー」
それぞれの場面、それぞれの思い入れはあると思います。
だけど、あのイントロ。
あのブルーのシューズ。
踊りはじめるわたるさん。
長い手足がしなやかに描く弧。

通ったあの公演。
暑かったあの夏の日。

『ソウル・オブ・シバ!!』

あの時間はもう帰ってこないし、今踊っているのはあのときのわたるさんではない。
だけどあの時間があって今のわたるさんがいて、あの時間があって今の私がいる。

ブチっと涙腺が切れる音がしました。

それから。

「宝塚我が心の故郷」なんです。
ほんとうに。ほんとうに。

オマージュ。
敬意。

最後に全員で、男役も女役もなく、燕尾で踊る彼女たち。
決して過去を懐かしむ目線ではなく、自分たちの居た場所に敬意を籠め、その場所に誇りを持ち、今の自分の姿で。
そこが自分の原点であって、故郷。
過去があるからこそ、今がある。
そして未来がある。

舞台の上の彼女たちだけではなく、私たちにとっても、その場所はそうであってくれる。
自分たちが見つめてきた場所に、これからも見つめていくであろう場所に、限りない敬意と誇りを。
そこが自分の原点であって、故郷。
過去があるからこそ、今がある。
そして未来がある。

この故郷を愛している。
舞台の上のひとと、客席のひとと。
ここにいるすべてのひとたちの思い。

この故郷を愛している。

しゃくりあげながら泣き続けました。



あ、かしちゃんのほうなんですが、幕間に錯乱状態で(また大袈裟な)友だちにメールを送りつけたという。
「私 の 代 わ り に 東 宝 行 け !」(鬼)
心優しい彼女は、ちゃあんとかしちゃんの出を見にいってくれましたの。ありがと、大好き!chu!(迷惑だからっ)
黒の開襟半袖膝丈ワンピ、ピカピカおデコのセンターパーツ、今日も相変わらずお美しかったそうです。そして今日も相変わらず大股で(笑)さくさく歩いていかれたそうです。うくうくく。

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