杏ちゃんが来ていることは、たっちんの長のご挨拶で知った。

たっちんのご挨拶は、本当に立派だった。
87期最後の新人公演。長の期としての責任感、最後の新公に対する思い。
この公演で宝塚を卒業するりまえちゃんとちありちゃんの名を挙げ、そして同期の絆の深さを挙げ、杏ちゃんの名前を挙げた。

「今日も客席で見守ってくれております咲花杏を含む7人で、今日この日を迎えられましたこと。私事ではありますが、この同期と出会い一生の宝となる関係になれたことが、私にとりまして一番のかけがえのない宝物です」

あ、杏ちゃん客席に来てるんだ。
「咲花杏を含む7人で」今日87期は新公を卒業するんだ。

とても、とても。
温かくてステキな言葉でした。

杏ちゃんこと松田沙紀ちゃんのブログに、このお話が出ていたんですね。
http://www.amuse.co.jp/saki/diary.html

>私は、最後の1回を舞台からではなく、客席から見守っていた訳です。

87期の「7人」。
たっちん、きみちゃん、ちぎちゃん、あすちゃん、りまえちゃん、りさちゃん、そして杏ちゃん。
新公ご卒業おめでとうございます。

(なのですが、私がのたのたしているうちに杏ちゃんがブログを更新されたので、すでに最新記事は変わっております。
新公のお話は「宝塚新人公演を熱く語るの巻」のタイトルで8月29日の日記です)
(JAPAN JEWELLERY FAIRの続きも、かしちゃんご出演の笑っていいとも!の話も、いや博多の話もなんも書いてない……ああgdgdなあたし)

それから、ちぎちゃん。
そもそもりまえちゃんとちありちゃんの名前が出た段階で、もう彼の涙腺はヤバかったんだって。
目えぱちぱちさせて、必死になって涙を我慢しているその顔。ヤバいぞ、キテるぞキテるぞ。
当のりまえちゃんのほうが、よっぽどしっかりしてた(笑)。

たっちんの「咲花杏を含む7人で今日この日を迎えられましたこと」という言葉を聞いたとたんちぎの涙腺は決壊し、だあだあ泣きだした。
終いにはうつむいて泣き続けるちぎちゃん。
キっと顔を上げてはみたものの、また涙をぼろぼろこぼすちぎちゃん。
同期大好きで大好きで、涙を我慢することなんてできないの。
その顔は、まるで甘えたちゃんな子犬のよう。

みーちゃんが泣くとは思っていなかった。
涙なんか流さなくてもみーちゃんがこの主演に全力で取り組んでいたことは舞台から伝わってきたし、ご挨拶をはじめたときはいい意味でむしろ不敵に見えるぐらいの表情だったから。
なんだか噛み噛みではあったんだけど、それも余裕から来るものかとすら思えた。

だが、途中で突然声を詰まらせて、先の言葉を失った。

私は自分がすぐ涙でぼろぼろになってしまう人間なので、なんでもかんでも泣きながらご挨拶する昨今の風潮は、決して褒められることだとは思っていない。泣くのって実は簡単だって、私はよく知っているから。
たっちんのように感情の高ぶりを抑えてきちんとしたご挨拶をする、その中に深い思いが見えてくる、それが正解なんだと思う。

だが、こぼれ落ちそうになる涙を懸命に堪えて何度も何度も声を詰まらせながらご挨拶するみーちゃんの姿には、強く心を打たれた。
今日に至るまで、彼はどれだけ頑張ったんだろう。
みーちゃん、初主演おめでとうございます。

しかし子犬のよーなちぎちゃんの涙にも煮えてしまうあたしってばいったい。

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