かしちゃんのテーマカラーは紫……ええ、宙組の組カラーでしたのっ。
(なんてことを思ったのは、私ぐらいかもしれない)
3着のそれぞれにゴージャスなロングドレスは、どれも紫。
ドレスを身に纏ったかしちゃんは、それはそれはお美しかったです。

ポスターや制作発表で見せてくれた公爵夫人@かしちゃん(ミラノ公妃と今までは出ていたのですが、プログラム上の役名は公爵夫人になっています)のイメージは「妖艶」。
蓋を開けてみれば、妖艶というよりも「かあわあいい」でした(笑)。

ほんと、かあわあいいママなんだもん。
初期のシェークスピア喜劇というこの作品、明るく楽しく進んでいきますが、開演30分過ぎぐらいかな。
主人公ヴァレンタイン@斗真くんが旅立った先のミラノで仕え、またその娘シルヴィア@亜希ちゃんに恋をする公爵夫人として、かしちゃんが登場します。

あのねえ。
お目目がくるくるでねえ、表情がくるくるでねえ、すっごいすっごいすっごいかあわあいいのおお!

原作ではミラノ公として男性のこのお役は、もちろん今回は女性ではあるのですが、「なにがなんでもいちばんエライ人!」として舞台上に存在していることが肝心なわけです。
どんなにキュートな表情を見せてくれても決して気品と威厳は損なわれない、かしちゃんの底にある骨太さがお役に生きている、とても魅力的な女性です。

だからこそ、最後も最後でピシっと締めてくれる。
その切り替えは、やはりすばらしい。

とにかくね。
かしちゃん、楽しそうだなあって。
くるくるお目目がきらきらに輝いて、すっごく楽しそうだなあって。
かしちゃん、しあわせそうだなあって。
あたしもそんなかしちゃん観られてしあわせだなあって。

泣いちゃった(笑)。

作品全体を言えば、まだまだこなれていないというのが正直なところ。カーテンコールで斗真くんが「噛み噛みですみませんっ!」と言っていたように(笑)、まずはみんな噛み噛み(笑)。
シェークスピア台詞の美しさと同時に難しさというのも、あらためて感じたりもしました。

ああ、カーテンコールといえば、2回目のときかな?
舞台奥にはけようとしたかしちゃんてば、なぜかセットに向かって突進していったのでした(驚)。
「おーっとーーーーーーっ!」みたいなお顔が、めちゃめちゃかわいかったですう。

私、パナソニックグローブ座の時代から、ここでシェークスピア観てるんですね。
友だちに、シェークスピアシアター常連役者のヲタがいたりしたので(笑)。演劇ヲタの世界もまた、奥が深い(笑)。
劇場が一時閉鎖され、その後ジャニーズのものになってからも、ジャニ舞台スキーでもある私は何回かここに足を運んでいます。

当初はシェイクスピア作品の上演を運営方針として掲げてきたこの劇場。
最初にここでジャニーズの舞台を観たときは、当然ながらガラっと客層が変わっていて、それこそビクリーツというか。
ときは流れていくということ。それをまざまざと感じた。

そんな劇場で、今度はかしちゃんを観るというのも、なんだか不思議で。
それも、グローブ座の本来の形であったシェークスピア劇で。

多くの可能性を秘めた若い出演者たちと、かしちゃんと、ベテラン共演者たちと。
みなさんの力で、日々ステキな舞台へと進化していくことと思います。
チケット難公演で、それをつぶさに観ることが叶わないのが残念ですが(笑)。

とにかくね。

かしちゃんが楽しそうでなにより。

かしちゃんがしあわせそうでなにより。

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