東宝GWすぺさる、5月2日は期待の人みっちゃんの登場でした。
みっちゃんがふつーの挨拶するわけないもんね。だってみっちゃんだもん(笑)。司会は同じくアリスちゃん。

このご挨拶というかインタビューには定型があり、「芝居での役どころ」「ショーの好きな場面」「千秋楽までの意気込み」の三点が基本になっています。

・GHQ

「私はブレストン大佐という、親日派のGHQの役でございます」
ここまではふつー、しかし。

「今回の役がGHQということで、少し宣伝をさせていただきたいと思います!」
……ほおら(笑)。

「この劇場の二階ロビーにあります売店にて、公演デザートが販売されております。
その名もGHQ!」

「G・H・Q……ぐりんてィ、はぐどゥ、くりいむ」
みっちゃんはベっタベタの仮名発音で、そう解説した。しかも例によってやたら滑舌良く。(つか「Qぅりいむ」なんだ?)(←今頃気づいた人)

「さすがアメリカ軍人、すばらしい発音でいらっしゃいますね!」
アリスちゃん、ナイス突っ込み。

「はあ、日本の皆さまに分かりやすく説明しております」
すでに最初に「北翔海莉でございます」と名乗ったことなど、どこかにブっ飛んでいる件について。

みっちゃんモトイ親日派のブレストン大佐は、解説を続けた。
「ぐりんてィ、抹茶で。はぐどゥ、包む。
春の女王、桜をイメージしたくりいむをぐりんてィではぐどゥしました、なんとも和風のデザートになっております」

「日本円で250円ぐらいでございます。
皆さま是非、今回を機にご賞味くだされば嬉しく思います」

ええ。
私は単純な人間なので、幕間にもちろん二階ロビーに駆けつけましたわ。
それが!ですね。
世の中には私同様単純な人間が多いのか、はたまたみちこの宣伝がすばらしすぎたおかげか、売店は長蛇の列!
私がのたのたしている間に。

GHQ完売(爆)。

後日聞いたところによると、公演デザートというのは通常一日20個前後の売り上げなんだそうです。
それがこの日は、あっという間に100個が完売したらすィ。

みちこ……やはりあなたは恐ろしい子。

・大空へ

ショーでの好きな場面に、「大空へ」を挙げたみっちゃん。

「士官学校の卒業式のように、皆で一斉に制帽を空へ投げるシーンがあります。
それは私の大好きな振りでもあり、帽子がどこに飛んでいくか分からないという恐怖との戦いでもあるのですが、皆さま。もし!」

もし?

「今日、制帽を空へ投げるときに、誰よりも帽子が高く上がったら、是非拍手をいただきたいと思います、そして。もし!」

もし?

「帽子の方向が狂って後ろやオケボックスに飛んでしまったら、励ましの拍手をいただきたいと思います」

どちらにしても拍手はいただきたいという(笑)。
みちこ……やはりあなたは恐ろしい子リプライズ。

そして。
この日の「大空へ」ほど、劇場中の視線がみっちゃんに一点集中して注がれていたことは、後にも先にもなかったと思う。
制帽を……「投げろっ!投げろっ!」
そう、「投げろ」コールが聞こえそうなぐらい、みっちゃんに注目が集まる中で。

みっちゃんの制帽は、大空へ舞った。

高く、高く。誰よりも高く。

大空へ。

劇場から割れるような拍手が、自然と起こった。

みっちゃんすげーよ!かっこよすぎだよ!(うるうる)

この帽子投げって実はかなり大変らしく、実際に取り損なった人を何回か見てるし。(舞台稽古だったか、ちぎちゃんは隣のえっちゃんの頭に帽子を落下させたらしいし)
しかもここは投げるだけじゃなく、帽子を取ったあとターンが入るので、あまり高く投げると回るタイミングがずれる恐れがあるわけで。

みっちゃんはターンまできっちり入れて、さいこーの決め顔でカキーン!と笑った。

みっちゃんすげーよ!かっこよすぎだよリプライズ!(うるうる)

ほんとここまでは完璧にかっこよすぎたみっちゃんなのに、このあと自分のソロを歌うところでやってくれました。

皆がハケて、みっちゃんと大和さんが残る。
みっちゃんの美しい歌声が響きわたり、それに乗って大和さんが踊る。みっちゃんの見せ場である。

歌い出しの前に制帽を取り、それをかっこよく袖に投げ入れるみっちゃん。

のはずが。

帽子はコン!と袖にぶつかって、しかも中途半端に跳ね返って、舞台に戻ってきた。
それも袖の中から引っぱりこむには遠すぎるし、かといってみっちゃんの手元まで戻ってくるほどの勢いもなく、どーしょーもなくハンパな位置で……ポトっと落ちた。

ただ帽子だけが、ポツンと。

さすがのみっちゃんも「ああああああ~~~っ!やっちまった……」と、がっくりリアクション、苦笑い。

みちこかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいい!!!!!!(崩壊)

この帽子は、かなり長い間袖の手前にポツンと残っていたのですが(笑)、後半でカチャ子がさりげなく拾って(ってもうバレバレだけど)(皆、ずっと帽子見てたもん絶対)袖に投げ入れ、隣のえりこちゃんに「GJ!」されておりました。

みっちゃんも「千秋楽までの意気込み」を、「今の私たちがしあわせに生きているのも、このお芝居に出てくるような、戦後の貧しい時期に日本のために頑張ってくださった方がたのおかげだと思います」と仰っていました。

「そういう方たちに感謝の心を持って、一回一回を演じていきたいと思っております」

この人たち、本気なんだよ。
恐ろしいぐらい、本気なんだよ。
「今の日本人に、このことを伝えなくてはいけない」と、それは使命感にも似た強い意思を持って、毎日本気の本気で演じているんだよ。

ご挨拶を終え、退場するみっちゃんとアリスちゃん。
と、「敬礼っ!」

ブレストン大佐モトイみっちゃんはかっこよく号令を掛け、アリスちゃんともども敬礼をしてから、ハケてゆきました。

白熱の東宝公演は、まだまだ続くのだ。(いやもうとっくに終わってますから)

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