トゥスン@壮くんは反則だろ。
あんなに馬鹿で可愛くて愛しい生きものなんて、掟破りだろ。

『愛と死のアラビア』は正直、前半あまりの冗長さに気が遠くなりかけた。いや、噂に違わぬ駄作……と思っていたのに、最後はあの馬鹿な男の子に、瀕死なまでに泣かされるんだから。
「トマスを助けるんだっ」、ただそれだけで突っ走る、馬鹿な男の子。
彼は喜んでくれるに違いない。他のことなど何も考えず、キラキラの輝きを持ってして嬉しそうに叫ぶ、馬鹿な男の子。
なのに拒否され、死を選ぶと言う彼に、「嫌だ、嫌だ」と哀しい眼で駄々を捏ね続ける、馬鹿な男の子。

だが、最後にトゥスンは受け入れる。トマスが大好きだからこそ、そんな彼の思いを。
子犬みたいに馬鹿な男の子は、ちょっとだけ大人になる。哀しい眼をしたまま、だけどちょっとだけ大人になる。

あんなもん泣くだろ。どう我慢しようと泣かされるだろ。
トゥスン大反則うううううう!(大号泣)

にしても、前楽は大変だった。
……泣くと胸骨に響くんだもん。

正確に言うと、泣くこと自体よりも、泣いて息切れして呼吸困難になり深く息を吸うときに、胸骨に響く。

トゥスン勘弁してええええええ!(必死)
だあだあゼイゼイあイタタタタタ、だあだあゼイゼイあイタタタタタ(エンドレス)。

立ち木が憎い。

トマス@ゆうちゃんとドナルド@みわっちの別れあたりから、私の(誰でもか)涙腺はおかしくなる。
それでもまだ、このあたりはドナルドに倣って表立った感情を抑えて泣いていられるから、なんとかしのげた。
イブラヒム@ゆうひちゃんの内なる思いにも泣きながらも、どうにか私の胸骨は耐えた。

トゥスンは無理。あんな反則技には、耐えられない。
胸骨がギシギシと音を立てる。死ぬかと思った。

トゥスンが憎い。(大嘘)(トゥスンが好きすぎるだけ)

まあラストのラストで大コケするので私は死なずに済むわけだが、残念ながらトマスは死にゆくらしい。

とにかくだらだらと続く前半がどうにもネックではあるものの、この芝居、決して嫌いじゃなかった。
ゆうちゃんがかっこいいから。正しくトップスターだから。
トゥスンがあれだけ懐いちゃうのも、無理はない。
真ん中から発する光で、皆を包み込むことができる大きな人。
こういうトップさんって、私は大好きだから。
その優しさと、なによりも真ん中の人としての白さを、トマスは持っていたから。そして、それはゆうちゃんにとてもよく似合っていたから。

ステキなトップさんだなあって、心から思った。

新生花組、すげーイイって!!

『Red Hot Sea』は、『タカラヅカ絢爛Ⅲ』か、はたまた『サザンクロス・レビューⅣ』かてゆー切り貼り草野ショーではあるものの(失礼)、元々草野ショーのノリは嫌いじゃないんで、楽しみましたええ!

みつるきゅん。うく。

私も引き潮の浜辺で、みつるきゅんと踊るのおおお!(どう考えても無理)

ええ、ショーのみつるきゅんは大好物ですの。あ、芝居のみつるきゅんは熱いわ上手いわでもちろん大好物ですが。

歌じゃなく、ダンスじゃなく。それらの何が上手いってわけじゃないけど。
それ以上に。存在だけで金色のお粉をふりまけるって、すごい才能だよね。
宝塚に於ける、大きな技術点だよね。

みつるきゅん。うく。

にしても、このショーの中詰に入る手拍子は長い。
いつもならノッて手拍子入れますよ、だけど。

拍手とか、手拍子とか、胸骨に響くんだもん。

前楽だけに、拍手もキレイに入ってたし。はりきってそれに追随すると、胸骨が痛い。

やはり、立ち木が憎い。

立ち木にぶつかり胸骨強打して、そして朝御飯と言う名のお喋りして、前楽観て、昼御飯と言いつつそのままえんえんえんえん仲間と喋り続けて、オトコマエなかりやんと美しいみほちゃんの出も見て思いっきり拍手して、そのあと帝国ホテル前に集結した消防車も立ちのぼる黒煙も見て、だけどガードの皆さんに手を振るみつるきゅんに胸きゅんきゅんで火事など忘れて(いや、ほんの小火だったようだし)、さらに晩御飯も食べてつかまたもやえんえん喋り続けて、朝から晩まで日比谷に張りついていた長い花組千秋楽の一日は終わった。

あーそーですよ一日中ずっ~~と胸骨押さえながら「みつる~~っ」って騒いでおりましたのワタクシ。ねっ、緑野さん!(←地域の有線放送程度の自分ちに書く前に、全国ネットの緑野日記でそれをバラされた人)(笑)

宝塚が好きです。

仲間が好きです。

緑野さん、kineさん、パクちゃん、ドリーさん。楽しい時間をありがとう。

コメント