愛したことがありますか 愛されたことがありますか
2008年9月1日 宙組博多座・中日『ベルばら』で大和さんにいちばん似合う役は、花祭りの男Aである。
これが予てからの、私の主張だ。
「タニちゃんで『ベルばら』だったら、どの役が観たい?」
そう聞かれたら、必ず答えていた。「花祭りの男A」と。
オスカル?これがヴィジュアル的にいちばん似合いそうで、実はもっとも似合わないと思う。アンドレ?愁い、陰、えええっ。フェルゼン?ううう、モウ勘弁シテクダサイ……。
そんな『ベルばら』キャラの中で、「あ、これは大和さんに似合う、大和さんで観てみたい」と思わせてくれた唯一の役、それが花祭りの男Aなのだ。
花祭りの男A。それは『ベルばら』フェルゼン編の二幕頭に、ストックホルム・フェルゼン邸の庭でランララランランと踊って去る謎の民族衣装の男。
スウェーデンだかオランダだかスイスだか、つかなにゆえ踊ってるんだかかなーり意味不明。
彼は突如あらわれる、フェルゼン邸の庭に。
しかも若干オランダ風味の、謎の民族衣装で。
「アンタ、誰?」
彼は突如踊りだす、観客の疑問をよそに。
♪ランララランラン♪ランララランラン♪ランララランラン♪
「アンタ、なにやってんの?」
それはそれは楽しそうに踊るだけ踊って、彼は立ち去る。前後も脈略も何もなし。
「今のは、いったい???」
……さあ?
これは、とてつもない爆発力が要求される役である。
先ず、その登場だけで、観客の心を鷲掴みにしなければならない。なにしろ、そうでない限りは口ポカーンで終わってしまうからだ。
そして最後までこちらにその無意味さを気づかせる隙を与えないよう、存在だけで勝負し続ける高いスキルが必要だ。
そう、「存在だけで既に花祭り」というスキル。それだけの逸材が、演るべき役。
大和さんがフェルゼン邸の庭に突如あらわれたところを、想像して欲しい。
キラっキラじゃんね!!!
大和さんがフェルゼン邸の庭で突如踊りだすところを、想像して欲しい。
なんか分かんないけど、でもすげー祭りじゃんね!!!
てゆーことで、『外伝ベルサイユのばら―花祭りの男A編―』。
これを大和さん主演で希望。
オランダ育ちのスイス人、そして今は「スウェーデン花祭りを継承する会」会長である花祭りの男A。花祭りに生き、花祭りの理想を追求する、信念の人。
彼は花祭りの日にフェルゼン邸の庭で、フェルゼンの妹ソフィアと恋に落ちる。しかしフランスには革命の嵐が吹き荒れ、彼の義兄となるであろうはずのフェルゼンは、王妃マリー・アントワネットを救出すべくフランスへ向かう。
妹ソフィア、そして花祭りの男Aもまた運命の渦に呑まれ、そして。
あれから幾年。ここはフランスのパリ郊外にある、ジャコバン修道院の聖堂。
修道女たちが静かに神に祈りを捧げていると、新しい皇帝となったナポレオン暗殺を企てた犯人を捕らえるため、兵士たちが乗り込んでくる。
修道女の一人が彼らを厳しく制し、その毅然とした態度に怯んだ兵士たちは、その場を去る。
この修道女を残し誰もいなくなった聖堂に、彼女の名を呼ぶ声が響く。
「ソフィア……」
マントに身を包み姿を現したのは、革命の混乱の中、「スウェーデン花祭りを継承する会」会長として信念を貫こうと生きた花祭りの男A、その人だった。
「花祭りの男Aさん……」(え?)
「二人だけのときは、ハナマツリと呼んでください……」(え?)
何故フランス革命がスウェーデンの花祭りに関係してくるのか、その後どういった経緯で花祭りの男Aがナポレオン暗殺を企てることになったのか、そもそも花祭りはスウェーデンの物なのかなんなのか、そんなことはこの際どうでもいい。(え?)
基本、『ベルばら』に整合性を求めてはいけない。
愛したことがありますか 愛されたことがありますか
これですべてが解決するのだ。(えええ?)
これが予てからの、私の主張だ。
「タニちゃんで『ベルばら』だったら、どの役が観たい?」
そう聞かれたら、必ず答えていた。「花祭りの男A」と。
オスカル?これがヴィジュアル的にいちばん似合いそうで、実はもっとも似合わないと思う。アンドレ?愁い、陰、えええっ。フェルゼン?ううう、モウ勘弁シテクダサイ……。
そんな『ベルばら』キャラの中で、「あ、これは大和さんに似合う、大和さんで観てみたい」と思わせてくれた唯一の役、それが花祭りの男Aなのだ。
花祭りの男A。それは『ベルばら』フェルゼン編の二幕頭に、ストックホルム・フェルゼン邸の庭でランララランランと踊って去る謎の民族衣装の男。
スウェーデンだかオランダだかスイスだか、つかなにゆえ踊ってるんだかかなーり意味不明。
彼は突如あらわれる、フェルゼン邸の庭に。
しかも若干オランダ風味の、謎の民族衣装で。
「アンタ、誰?」
彼は突如踊りだす、観客の疑問をよそに。
♪ランララランラン♪ランララランラン♪ランララランラン♪
「アンタ、なにやってんの?」
それはそれは楽しそうに踊るだけ踊って、彼は立ち去る。前後も脈略も何もなし。
「今のは、いったい???」
……さあ?
これは、とてつもない爆発力が要求される役である。
先ず、その登場だけで、観客の心を鷲掴みにしなければならない。なにしろ、そうでない限りは口ポカーンで終わってしまうからだ。
そして最後までこちらにその無意味さを気づかせる隙を与えないよう、存在だけで勝負し続ける高いスキルが必要だ。
そう、「存在だけで既に花祭り」というスキル。それだけの逸材が、演るべき役。
大和さんがフェルゼン邸の庭に突如あらわれたところを、想像して欲しい。
キラっキラじゃんね!!!
大和さんがフェルゼン邸の庭で突如踊りだすところを、想像して欲しい。
なんか分かんないけど、でもすげー祭りじゃんね!!!
てゆーことで、『外伝ベルサイユのばら―花祭りの男A編―』。
これを大和さん主演で希望。
オランダ育ちのスイス人、そして今は「スウェーデン花祭りを継承する会」会長である花祭りの男A。花祭りに生き、花祭りの理想を追求する、信念の人。
彼は花祭りの日にフェルゼン邸の庭で、フェルゼンの妹ソフィアと恋に落ちる。しかしフランスには革命の嵐が吹き荒れ、彼の義兄となるであろうはずのフェルゼンは、王妃マリー・アントワネットを救出すべくフランスへ向かう。
妹ソフィア、そして花祭りの男Aもまた運命の渦に呑まれ、そして。
あれから幾年。ここはフランスのパリ郊外にある、ジャコバン修道院の聖堂。
修道女たちが静かに神に祈りを捧げていると、新しい皇帝となったナポレオン暗殺を企てた犯人を捕らえるため、兵士たちが乗り込んでくる。
修道女の一人が彼らを厳しく制し、その毅然とした態度に怯んだ兵士たちは、その場を去る。
この修道女を残し誰もいなくなった聖堂に、彼女の名を呼ぶ声が響く。
「ソフィア……」
マントに身を包み姿を現したのは、革命の混乱の中、「スウェーデン花祭りを継承する会」会長として信念を貫こうと生きた花祭りの男A、その人だった。
「花祭りの男Aさん……」(え?)
「二人だけのときは、ハナマツリと呼んでください……」(え?)
何故フランス革命がスウェーデンの花祭りに関係してくるのか、その後どういった経緯で花祭りの男Aがナポレオン暗殺を企てることになったのか、そもそも花祭りはスウェーデンの物なのかなんなのか、そんなことはこの際どうでもいい。(え?)
基本、『ベルばら』に整合性を求めてはいけない。
愛したことがありますか 愛されたことがありますか
これですべてが解決するのだ。(えええ?)
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