このショーは見事なまでの中村B作品で(苦笑)、特にオサちゃんの退団公演『ラブシン』に通いまくった花担の友人たちからは、「ここまで構成が同じだなんて、笑いを堪えるのに大変だったわ」と例外なく言われた代物ではあります。
男1出た、男2出た、娘1出た、群舞キタ――――――!!!男3出た、男4出た、群舞キタ――――――!!!
番手順にきっちり役割振って、あとは群舞。とにかく群舞群舞群舞。群舞群舞群舞群舞群舞群舞。
そりゃあ最初は、文句のひとつも言いたくなりましたよ。

でも、皆が生き生きと踊っていて。下級生まで多くの出番があって。そんな顔を見ていられたら、それでファンはしあわせ。
はい、大甘ですみませんすみません。

ショーの大楽と言えば、退団者の花。これも、何回見ても胸がいっぱいになるものですよね。
プロローグから退団者も勢揃い。一人一人が胸に付けている花に、大劇場最後の日ということを、否が応でも認識させられます。
たっちんはコスモA、歌の得意なきみちゃん、きゃおちゃんはWトリオの一員。
大和さんを中心に、宙組のパワーを感じさせられるプロローグ。入れ替わり立ち代わり踊る皆は、最初から大変だと思うけど(笑)。

スペインでは、あゆちゃんがみっちゃんとセンターで踊る、これがすごく嬉しい。
香盤上はAとか付いてないんだけど、でも銀橋を渡り終えた三番手と組んで、あゆちゃんがセンターで踊るの。かっこいいの。
ここのあゆちゃんは、髪飾りに花を付けていました。

パリではたっちんのダルマが拝め(笑)、夏くん、きみちゃん、かっしぃ、きゃおちゃんも「これぞ宝塚レヴュー!」というダンスを見せてくれます。
きみちゃんはコーラスで前にも出てくれるし。

アラビアでは、至福のたっちん、みっちゃんのデュエットが。
歌の上手さの方向性が似ているというか、声質が合っているというか。
二人の声が合わさって溶ける瞬間から、その世界に、ただ恍然と酔えるのです。

たっちんの腕をなぞる、みっちゃんの指が好きです。
みちたつが大好きです。

ここからガラっと変わって、明るい中詰。入れ替わり立ち代わり踊る皆は以下同文(笑)、でも楽しいっ!

ニューヨークでは、みーちゃん、大ちゃん、ちーちゃん、かっしぃの同期男役4人口がとにかく嬉しいです。
女の子がれなちゃん、くらっち、たらちゃん、えりちゃんで、それぞれのカップルにそれぞれの物語がある模様……なんだけど、クールガイみーちゃん、ヘタレカワユスかっしぃを観るのに手一杯なのが現状で、いまだそれぞれの物語を把握しておりませんすみませんすみません。東宝では頑張るっ!

このあと大和さん、蘭とむちゃん、みっちゃん、ともちゃんの浮浪者が登場、ボロボロのコートを脱いで黒ジャケットに変わり、ニューヨークの男、女も大勢加わってのJAZZのダンスナンバーへ。
ここで、次のロケットメンバーのきゃおちゃん以外の退団者5人、夏くん、あゆちゃん、たっちん、きみちゃん、かっしぃが、センターにガっと飛び出して踊るところがあるのですが、大楽は拍手入りました。
(ほんとはもっと入れたかったけど、たしかにあそこは入れにくいのだ)(東宝では頑張るっ!)
パリ、アラビアでは退団者の花はなかったように思う(多分)のですが、ニューヨークは皆、黒いお衣装の左胸に白い花が。
すっごくいい顔して踊ってましたねえ。

ラスト近く、ドラムスティック(なのかな?)で皆の頭をポコポコ叩く大和さん。叩かれる人は日替わり。
私の気のせいか、つか大和さんに近い立ち位置のせいでもあるんだけど、比較的みーちゃんがよく叩かれていたように思うのですが、最後のこの日は奥の下級生の方までいっていろんな人をポコポコやってました。
退団者を叩いて回ってるのかな?と確認しようと思ったけど、皆の間を駆け抜ける大和さんのスピードが早すぎて、よく分からんかった(笑)。

ロケットでは、きゃおちゃんが花を付けて登場。
このあとが男役大階段黒燕尾ですが、これは後半でロケットメンバーも加わり、宙組男役44名全員揃っての黒燕尾になります。
夏くん、きみちゃん、かっしぃ、きゃおちゃん、最後の黒燕尾。各々が思い思いの色の花を左胸に付けて。

フィナーレは、たっちんのエトワールから。
ピンスポで拍手が入るのはいつものことですが、大楽では歌い終わり、つまりたっちんがお辞儀をする前から、劇場は大きな拍手に包まれました。

もっと、もっと。
それは叶わぬ願いであっても、それでもずっと。
宝塚で、宙組で、たっちんの歌声を聞いていたいと。

あの拍手は、そんな客席の、声にならない声そのものだったのだと思います。

ご卒業される皆、一人一人に、私なりの思いはあります。
でも、それは東宝楽まで書かないでおきます。

だって、まだまだこれからだから。

うん。東宝の冬は熱いぜっ(にやり)。

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