頭弱いんでスカステ頼みですが(え?)、ご卒業の皆のご挨拶を。

きゃおちゃん。
組からの花は、ともちゃん。同期からは、えりちゃん。
「夢の世界宝塚。この宝塚の夢の世界で、私は新しい夢に出会いました」
上級生、下級生、同期、スタッフ、先生、客席へ感謝の言葉を述べ、「皆さまのおかげで、私は新しい世界へ一歩踏み出す勇気が持てました」。
「今は不安のほうが大きいですが、こんなにたくさんの方々が傍に居てくださるから大丈夫。そんな気がします。私に一杯、一杯、パワーと愛を与えてくださったすべての方々に、心からほんとうにほんとうにありがとうございました」
素直な、かわいい声でのご挨拶でした。

かっしぃ。
組からの花は、あおいちゃん。同期からは、アリスちゃん。
「退団を決めてから、私の過ごしてきた時間、空間、そして仲間たちをどんなにどんなに愛していたか、あらためて気づくことができました」
ひとつの舞台に向かって、生徒、スタッフ、先生方が一丸となって頑張ることのステキさを挙げ、今はとても穏やかな気持ちでほんとうにしあわせだと。
「溢れる言葉はたくさんありますが、やっぱり最後に皆さんにいちばん伝えたい言葉は、ほんとうに、ほんとうにありがとうございました」
言葉通り、穏やかな優しい顔をしていました。

きみちゃん。
組からの花は、ゆきちゃん。同期からは、あすちゃん。
「八雲美佳として歩んだ、八年間の道。その道は、ときに雨が降り、ときに雪が降り、ときに嵐の日がありました。その道を歩むことができなくなったとき、たくさんの光が私に手を差し伸べてくれました」
その温かい光とは、出会ってくれたたくさんの人たちの「心」だと。先生方、スタッフ、オーケストラ、上級生、下級生、同期、そして応援してくれるファン。
「たくさんの愛に包まれ、八雲美佳は感謝の気持ちで一杯でございます。ほんとうにありがとうございました」
きみちゃんらしい、ビシっとしたオトコマエなご挨拶でした。

たっちん。
組からの花は、あゆみさん。同期からは、ちぎちゃん。
「今、とってもしあわせです!」
最初に、真っ直ぐな瞳でそう言ったのが、印象的でした。
はじめて宝塚を観たのがこの宝塚大劇場で、この空間で広がった世界のすべてのことに感謝できる今、卒業を決意したといいます。
「私は宙で生まれ、宙で育ってきました。宙に輝く虹は、一色では虹になりません。自分の色があって、他の色と交わって、はじめて大きな虹となります」
たっちんにとっての虹とは宙で出会った同期で、この同期7人は、一生の宝物だと。
「この虹を輝かせるために、いつも支え、励ましてくださいましたすべての皆さま、お客様、ファンの皆さま、そしてスタッフの皆さま、先生方、大好きな宙組の皆、そして私の大好きな宝塚に感謝の気持ちをこめて、ほんとうにありがとうございました」

あゆちゃん。
組からの花は、蘭とむちゃん。同期からは、ウメちゃん。
「九年前の初舞台の初日に、はじめてこの舞台に立った日のことを、今でもはっきりと覚えています。はじめてこちら側から見るお客様の顔、ライトが眩しかったこと、繋いだ同期の手が頼もしかったこと」
そのときの満足感と誇り。あれから何度もこの舞台に立ち、でもその間は決して楽しいことばかりではなかったそうです。
しかし、同期、宙組の皆、ファン、お客様、家族に出会えて、それを乗り越えることができたのだと。
「今、この場所に立って、私の胸はあの初舞台のとき以上に、誇らしさと満足感で一杯でございます」
「そして、同期の陽月華」
あゆちゃんはここで涙声になって、ウメちゃんの方を振り返って見ました。
「彼女が元気に戻ってきてくれて、今、同じ舞台に立っていてくれる。こんなにしあわせなことはございません」
あゆちゃんも涙声でしたが、それを聞いたウメちゃんもボロ泣き。
組に同期がいなかったあゆちゃん、そこにトップ娘役として組替してきたウメ、そのウメちゃんの休演、支え続けてきたであろうあゆちゃん。二人にしか分からない思いが、この涙にはあるんだろうなあ。
「今まで鮎瀬美都に出会い、愛し、支えてくださいましたすべての皆さまに心からの感謝の気持ちをこめて、ほんとうにありがとうございました」

夏くん。
組からの花は、大和さん。同期からは、タマちゃん。
「大好きな宝塚で歩んできた十二年間、多くのことを学ばせていただきました」
お客様、スタッフ、先生方、宙組の上級生、下級生、そして同期。すべての方の力で今日という日を向かえることができたのだと。
「小学生のときはじめて宝塚に出会い、憧れ続けた夢が叶い、これほど素晴らしい経験をさせいていただき、ただただ感謝の気持ちで一杯でございます。皆さま、ほんとうにありがとうございました」
舞台の夏くんそのままの、優しくて温かな人柄を感じさせてくれました。

大和さんはこの後のご挨拶で、「宝塚こそDream Factory Inc.……夢の世界」と言っていました。
そうなのかもしれない。叶えられない夢はない……というより、私にとっては、宝塚こそが夢そのものなのかもしれません。

1回目のカーテンコールは全員で。
大和さん「これからも皆で(と、卒業生たちを見てにっこり)、宙組パワーで頑張りますので、よろしくお願いします」。

2回目は大和さんと卒業生6人で。
全員で声を合わせて「Nothing is impossible!叶えられない夢はない!ありがとうございました」

3回目は、まずは大和さん一人で。
そして「みんな!」と呼びかけて、全員で。
大和さん「それでは皆さま、次は東京でお会いいたしましょう!本日はほんとうにありがとうございました」。

そう。次は東京で。
まだまだこれからですってば。

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