「少しも早く中日劇場へ!」
そのついでに、私はこう書きました。

http://juntan.diarynote.jp/200902050634451513/

>最後にマリーズは、マロングラッセに毅然と言い放つのです。

>「少しも早く、オスカルの元へ行っておあげなさい!」

>え?かよわい老女に、天国へ行けと?(しかもアンドレじゃなくてオスカルの元なんだ?)
>「少しも早く」、相変わらずおかしな日本語で理解に苦しみますが……えと。つまり。

>「ばあちゃん、さっさと死ね」(直訳)

私が観たのは初日です。
その後ほんとうに少しも早く中日へ行ってくれた仲間たちから、例外なく突っ込み入りました。

「あの『少しも早くオスカルの元へ』は、アンドレに向かって言ってるんじゃないの?いくらなんでもマロングラッセに、じゃないと思うよ?」

ええ、そうだと思います(え?)
初日も、そう受け取れなくはなかったんですよ。
だって、そのあとの場面が「少しも早くオスカルの元へ向かうアンドレの図」ですから。
マリーズの呼びかけに応えて、天国への階段を上るアンドレです。つか、あのねえ。そもそもオスカルより先にアンドレが死んでるので、「オスカルの元へ向かう」こと自体不可能と言わざるをえませんが、それはひとまず置いといて。

この場面につながる以上、「少しも早く、オスカルの元へ行っておあげなさい!」と、マリーズは天のアンドレに向かって呼びかけているのだろう。
そう予想はつきました。

でも、これは初日に於いては 後 付 け です。
だって、その場ではそうは聞こえなかったんですってば、絶対に。

アンドレの死を語るマロングラッセ、前夜にオスカルと結ばれてしあわせだった、でもマリーズに申し訳ないと。マリーズのことは忘れないと。
それを聞いて「アンドレ!私もあなたを忘れません」とかなんとか言うマリーズ。
あのう、アンドレはずっとマリーズのことなんか忘れて生きてきたとしか思えないんですが、話が進まなくなるのでそれも置いといて。

アンドレのことを忘れない、その言葉をマリーズから聞いて、マロングラッセは泣き崩れるのです。「マリーズ!」と。
老女が自分の足下で泣き崩れる、自然とマリーズは抱きかかえるような形になります。

そして顔を上げて、「あなたも少しも早く」。

そうです、初日のマリーズは「あなたも少しも早く、オスカルの元へ行っておあげなさい!」って言ったんです。
ですから、あとの場面から考えると、それはアンドレに向かっての言葉という解釈も可能でした。

でも確実に、そうは見えなかったもん。初日は。
マロングラッセを抱きかかえて「あなたも少しも早く」だもん。

私は見えたものを書いただけです。
2日目以降に観た仲間たちが一様に「あれはアンドレに向かってだ」と言うものですから、皆なんて 親 切 なんだと(笑)。
好意を持った想像力で補わない限り、そんなもの絶対に見えないもーん!断言。

で、自分が2回目を見て、それが別に親切じゃないって分かりました。

台詞と言い方、変わってる!

いや、たいした変更じゃあないんですが、マロングラッセ泣き崩れる、マリーズ抱きかかえる、そして。

マリーズは虚空を見つめ、言う。

「ア ン ド レ ! 少しも早く、オスカルの元へ行っておあげなさい!」

(爆)

そりゃあ、アンドレへって分かるわ。

初日、植爺が客席にいたので、それから直したのかな?
どうせ直すなら、全編直して欲しいぐらいですけどね(素)。

あ、真夜中に王宮の廊下で熱唱している、オスカルに言われるまでもなくめちゃめちゃ「人目につくではないか」なフェルゼン氏も、初日はうわ言のよーに「あのお方が、あのお方が」ゆーておられまして。
で、「あのお方ってどのお方じゃああああああっ!!!」と全力で突っ込んでいた私でございましたが、これも「アントワネットさまが」に直されておりましたわ。

コメント