いい男になった。

かわいくて、キラキラで、でもそれだけじゃなく。
骨太さ、逞しさを、最近のちぎちゃんから強く感じる。

たしかに宙組では小柄になってしまうので、組替の噂は絶えない人だった。だけど、キラキラしたその姿がすっごく宙組だと私は思っているから、現実に組替が決まったときは悲しかったし、今もとても淋しい。
ちぎちゃんにとって栄転であろうし、喜ぶべきことだと分かっていても。

小柄なことは、宙組の中ではハンディではあったかもしれない。
だが、だからこそ大きく見せようとずっと闘ってきたことによって、彼はここまで辿り着いたのではないかと思う。

ほんとうに、いつの間にこんなに男っぽくなったんだろう。

痩せて、頬が削げたシャープな顔にもなったが、それに負けない硬質な精悍さを持った、いい男に。

オスカルは、今のちぎちゃんの男っぽさと、持って生まれた容姿の美しさのバランスが、まさに絶妙。あのベルばらでも(まだ言うのか)、ちぎオスカルに出会えたことは、私の大きな糧だ。

ちぎちゃん宙組最後の日。中日千秋楽。

すっごい気合いだった。
絶対プスプスとか音がしてた。
ショーなんか、眉間がひび割れるんじゃないかと心配になったもん(え?)(比喩ではなく真顔)(決め顔強力すぎ)

ヒカリモノであるちぎちゃんの特性で、気合い入れば入りまくるほど、その身体がピッカピカに輝きだす。

それはそれは美しかったッス!(アンタ誰?)

グイグイ押しの姿勢で責め続けたショー、階段降りが終わり、そして。

ちぎちゃんは、泣き出した。

「ちぎたさんの涙」といえば超反則技で(いや私の中で)、何度もそれにはやられてきたけれど、この楽の涙は過去最大級の反則と認定。

顔は笑ってる。きっとすっごく頑張って、笑っている。
その笑顔の瞳から、光の筋となった涙が、とめどもなく流れ落ちてゆく。


なんなの、この美しい生きものは……(震撼)。



退めちゃうわけじゃあるまいし。
雪組のちぎちゃんももちろん応援するし。


だけど今日だけは、私にも泣かせて。


ただし。

私が涙を流しても、ただの汚い奴がますますもって汚い奴になるだけなことが、非常に残念ではありますが。

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