どうやって?

気持ちが変わらなければ。いつだって同じさ。



貴方がまっすぐな目でそう言うのなら、私も信じよう。

僕らは止まれるよ。
気持ちが変わらなければ。いつだって同じさ。

現実の時は無情だ。
止まることなど、決してない。

でも。だからこそ。
今、信じよう。
この時が永遠に続くのだと。信じよう。


僕らは止まれるよ。
気持ちが変わらなければ。いつだって同じさ。


惜別とか。寂寥とか。
そんな言葉は、あなたには無い。

追い続けた夢の、今もまだ途中なのだから。


だけど、いつからそんな優しい顔をするようになったのだろう。

太陽のようにキラキラと輝き、笑い、けれども自分の前に伸びる一本の道しか見ていなかった、少年のようなあなたが。

すっかり大人びた顔で、少しだけ微笑んでみせる。
ずうっと一緒だよ、って。

その、少しの微笑みに籠められた思いは、どれだけの深い意味を持っているのだろう。
あなたはこんなにも、私たちを愛してくれている。

全身、全力で、疾走するさまは変わらないけれど。
それはあなた一人の爆走では、もう無いのだ。

ずうっと一緒だよ、って。あなたは皆に微笑みかける。
舞台に立つ仲間たちに。舞台を観る私たちに。

私たちも気づかないうちに、いつの間にかあなたは大人になっていた。

成熟が円熟になる、正にその一歩手前で、ネバーランドをあとにする。

大人になった、ピーターパン。

かっこよすぎて。
かっこよすぎて。泣けちゃう。


宙組大劇場公演、残すところあと2日。

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