シャルル@カチャを観て、ポロポロ泣いた。
シャルルの、希望に満ちたキラキラとした顔に。

後にフランスを代表する歌手となるシャルル・トレネの、若き日の物語。
仕事と、恋と。恋の顛末と、そして仕事、……見つけ出した自分の生きるべき道と。
それだけっちゃそれだけの話(をい)。

だから主役がつまらなければ、ほんとうにつまらないんだ。

カチャの演じるシャルルが、キラキラとそのときを生きているから。
彼の純粋な思いが、私たちに響いてくるから。
おもしろい。

等身大の、少年の目を持った青年を演じさせたら、やはりカチャは嵌る。
マモル以来の(え?)嵌り役だと思う。
カチャは芝居も歌もダンスも平均点に出来る人だ。
そこに、少年性を持っているという強みがプラスされる。
いくら上手くても、こういう役が出来る人は限られるもの。

宝塚の男役としては、それで苦労している部分も正直あると思う。
だが、それがカチャの色で、それに嵌った役だとこんなにも魅力的なのだということを、あらためて感じさせられた。

そして、体当たりだった。
カチャは優等生でずっと来たせいか、常に自分を抑制している……ように見える。悪く言うと、必死さが伝わってこないというか。

でも、必死だったよね今日は。
出ずっぱりで膨大な台詞量、歌、ダンス……体当たりにぶつかるカチャが、若き日を突っ走るシャルル・トレネと重なってゆく。

いや最後の締めを、モノローグで逃げるのはどうかと思うのですが原田くん(笑)。


すっしーさんの挨拶のときからボロボロ泣いているカチャに、ちょっと驚いた。こんなに素直に泣く人だとは思わなかったから。や、泣くのがいいとは思ってないけど。
自分の挨拶で「宝塚に入ってよかったーーー!」と泣きながら叫び、カテコで「この劇場の空気を抱きしめたい!」と、空間を抱きしめたカチャ。
思いのたけを叫ぶカチャは、それはそれはかわいい人でした。

いつもそうやって、素直に叫んでいいんだよ、カチャ。
あなたは天真爛漫な笑顔が似合う人だ。


アリスちゃん、みーちゃんは触れるとネタバレになるからなあ……。
また後日。




フィナーレメモ

娘役ピンクドレス総踊り(アリスちゃん除く)+3組ピックアップ(男役黒燕尾)
いっちゃんれーれ(センター)・あっきーりんちゃん(上手)・もんち糸ちゃん(下手)
いっちゃんあっきーもんちコーラス→いっちゃんソロ→れーれりんちゃん糸ちゃんコーラス→3組全員でコーラス

みーちゃん黒燕尾ソロ

+すずさんいっちゃん+すっしーさんこおまい+あっきーまっぷー

全員が出て、黒燕尾男役総踊り(みーちゃんセンター、カチャ除く)

カチャ白燕尾、アリスちゃん白ドレスデュエットダンス

+糸ちゃん白ドレスソロ

ご挨拶

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