感想らしい感想をちーとも書いておりませんが。
初日とその翌週とでいちばん変わったのは、ジョサイア@あいちゃんだと思うの。

ファニー@アリスちゃんの連れ子で、ネルソン@ゆうひちゃんの義理の息子。
義父と同じ英国海軍士官だが母を愛するがゆえ、母に冷たいネルソンには心を閉ざしている。
しかし、ある事件をきっかけにジョサイアは義父の愛を知り、その心を開く。

初日はガチガチで。
そりゃそーだわ、本公演で「あの男はやめておけ、はーっはっは」しか言ったことなかった人が(笑)、トップスターさんといきなり父子の会話だもの。反抗し、最後に心を開くとか、ふつー無理だと思う(素)。
でも与えられた以上、無理では済まされないわけで。
心を開かない、硬質な感は最初から出ていました。いやガチガチだっただけなんだと思いますが。

1週間経って、観て驚いた。
父に心を開く、それまでの硬い感情が溶け、せきを切るように溢れ出す愛の形が見えた。
母と2人で生きてきたジョサイアの頑なだった心が、やわらかなものとなってそのままネルソンの前に投げ出されるさまが、はっきりと見えた。

若いってすごいわぁ(笑)。舞台での経験ってすごいわぁ。

ただジョサイア、女の子になっちゃってます(笑)。父子が父娘に見える。
感情が高ぶると、まだまだ女の子の部分が出てきちゃうんですね。ジョサイア、ではなく、あいちゃんの部分が。

でもそれだけの感情を、舞台上でさらけ出せるようになったこと自体が、すごいと思うんです。
この先、あいちゃんがその感情を「男役」の型の中で出していけるようになったら、恵まれた男役としての容姿と相まってとても強いはず。楽しみな人です。

幕開き、りくちゃん銀橋第一声。最初どれだけりく上げ上げなのかと、宙担のドキモを抜いた場面です(オイシいのは実はここだけ、に近かった)。
説明台詞を一挙にまくし立てるわけで、これが意外と聞き取りにくいのですね。席の位置にもよるようですが。
ずいぶんよく聞こえるようにはなってたと思います。そのあとのじゅまちゃん「ホレイショ・ネルソン!」、毎回カマすんですねー。
じゅまちゃんは芝居巧者のイメージで「なぜ?」ってカンジだったけど、張り上げなきゃないから難度高いのかしら?初日も翌日も漏れなくカマしてしまい。あー。
1週間経って。まぁ半カマし?ぐらいにはなってた。がんばれじゅまちゃん!


進化していく宙組を、観てゆきたいです。

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