最前線から、ソルジャーたちが小基地隊に帰還する。

彼らは、深い傷を負っていた。
激しい戦いで、心に深い傷を。

その傷の痛みを忘れるがために、彼らは浴びるように酒を呑み、狂ったように女を求める。

ここに、一人のソルジャーがいる。
名前を仮に、大。としよう。

大は、狂ったように女を求め……逃げられた。寝室から。

寝室、つか。そーゆーことする用の部屋から。

太陽の戦士。ソルジャーSゆうひちゃんが銀橋から本舞台を踏むと、中幕が上がり、ソルジャーたちが登場する。
酒を呑み続けるソルジャー、酒場の女に絡むソルジャー、そんな中で。
上手にある2階の小部屋の階段から、酒場の女アリスが降りてくる。
「やっちゃいられないわよ」
ドレスや髪を、苛々と直しながら。

その後を追いかけて、大が降りてくる。
シャツの胸元を、グイっと合わせながら。

あ、そーゆー部屋でそーゆーことしてたんですね、それでお洋服直してるんですねっていう、あくまでも演出です。言っとくけど、妄想じゃないよ(笑)。

でも、大劇の最初だけだったのよね、そんな程度で済んだソルジャー大は。

転んでもタダでは起きない鳳翔大。
あ、今回は別に転んでないか。

そーゆー部屋でそーゆーことしてた以上、シャツではなくもっと分かりやすく直せるものがあるはずだ。

そう、たとえばズボン、とか。

それに気付いちゃったんだよね。
大劇途中から大ちゃんのシャツ直しはヒートアップしだし、そのうちズボンに手を掛けはじめたのだ。
それも最初の頃は、ベルトを直す程度に。

そのうちベルトどころか、(今まで下ろしてた)ズボンを慌てて穿いて今ずり上げてます!と言わんばかりにがっつりと直しながら、階段を転がり落ちるようにハァハァとアリスちゃんの後を追ってくるようになった。

私は東組の人間なので、週末に観にいくごとに大ちゃんのハァハァ度が増していてるのがはっきり分かった。どんどん激しくハァハァとなっていっていく(笑)大ちゃんが。

エロ、とか通り越して、もう別世界(笑)。
完全なる鳳翔大ワールド。

友人が、すんごいこと言った。
「大ちゃん、上着も脱がずにやってたんかいっ」(スミレコードに触れますから)。
でも、たしかにそうも言いたくなるのよ(真顔)。

そして大ちゃんのほんとにすんごいところは、ここまで下品そうなこと(笑)をしてながら、全然下品じゃなくて、常にファンタジーだという。
上着も脱がずズボンも全部下ろさず(そこまで言ってないから)やってた最中の女に「ちっ」と逃げられ慌ててズボンをずり上げながら後をあわあわと追いかけ(スミレコード違反も大概にせーよ)なおかつ(エロすら通り越して)ファンタジーであり続けられる人。

それは、タカラヅカ広しと言えども、鳳翔大しかいないのではないだろうか。

大ちゃんだからこれが成り立つのよ。大ちゃんが、鳳翔大だから。
常に(なにごとをも)リアルを非リアルに変えてしまうファンタジスタ、鳳翔大だから。
そうとしか言いようがないです。

さて、ファンキー東宝初日。

ソルジャー大が、ズボンに(ほぼ)手を掛けなかった!(ええええ)
シャツ直しだったんだよー、東宝稽古で修正されちゃったのかなあ。
え、あの石田(はい、下品がウリのおやぢです)に直されるってそれ一体(笑)。

でね、今のところ東宝では日替わりなカンジみたいなんですよ、大ちゃんのズボン上げ。
がっつりズボン直しに行く日もあれば、シャツだけで(うちらを)焦らす日もあり。焦らして焦らして、あげくグイグイィっと最後にベルトに手が掛かる日もあり。

その、がっつりと直にスボンに手が行った日を「良いズボン」と、宙担は呼んでいます。

さあ、皆さんご一緒に!

祈るのよ……@エマ

せーの!「大ちゃんのズボンは良いズボン!」

今日の大ちゃんは、どんなズボンかなあ?

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