集合日に発表された、3名の退団者たち。

星原さん。
ずーーっといろんな組で観てるからすごいお馴染みな気がしてたけど、実は宙組とは長い間ご縁がなくて、エリザベート以来みたいです。
ベルばら専科さんなイメージですが、前回の宙中日ベルばらには出演されてないんですよね。

星原さんというと必ず浮かんでくるのが、龍星東京楽でいまわのきわに鬘がぶっ飛んだこと……(え?そこなの?)
鬘というか頭の被り物というか、羽二重もしてなくて、よーは帽子仕様だったのね。まるっと飛んで素頭、ざんばら髪になった。
「私は金の烏延将軍だ!お前らごときにこの命、奪われてなるものか!」
この決め台詞がざんばら髪、という壮絶な最期。いまだにそんなアクシデントをぐだぐだ言われてもだけど(笑)でも、かっこよかったんですよほんと。忘れられないわ。

父親役の温かさ、位の高い役の威厳、これらはもう星原ワールドでしたよね。
専科さんの退団はこれからも続くのでしょうが、こういうかたたちが減っていくって、ほんとうに大きな損失だと思う。


ちっすー。
いっちゃんと同期スカフェコンビでした。かわいかった。
ちっちゃくて丸顔で、最初から子役で使われることが多かったですよね。少年、少女と自由自在。
A/Lの子アニエスでは本役(ウメヅ)もびっくりのヲウタを聞かせ(以下自粛)。でもかわいかったのよ、すごーく。かわいいは正義。
子役ができる人って、最初はそれで役が付くからオイシいけど、学年が上がっても子役が続いちゃったりしがちで。このまま子役専科になっちゃったらかわいそうと思ってたら、カサブランカでいきなり布売りの婆ぁに。中間はないんですかっ!(いやあったけどさ)
どんどん小芝居がすごいことになっていって、公演終盤はすみ花ちゃんを噴かせることを目標にしてたんじゃないかというぐらい(笑)(そして実際にイルザが「ぶっ」と噴いたこともあり)

パラプリダンシンのときに休演がありました。パリの場面、舞台上でへたり込んでしまって、翌日から千秋楽まで怪我による休演発表。宙担がすごい心配したことも。すっかり元気になってよかったね。

Je Chanteチームだったので、その思い入れもあります。撮影所での明るくちょっとコミカルな芝居、ジジの楽屋係で見せてくれたしっとりとした大人の芝居、また子役だったけど子ジジのピュアな芝居。全部覚えてるよ。

トラファルガーではともちんとの凸凹ダンスでも有名になりましたが(笑)。
銀ちゃんの徳子では、撮影所の主みたいなおばちゃんをこれでもかとやりまくり。あんなにかわいいのにおばちゃんに徹しちゃう、その役者魂が好きだ。

とにかくかわいい人なのに、いまひとつ使われ方に私は納得できない部分があったんですよね。
最後の公演での活躍を願っています。


けいとくん。
学年が上がってきて、立ち位置も少しずつ上がってきて……という中での退団で、残念です。
身体も大きく立ち姿が映える人で、これからという印象だったのですが。パラプリのマイケル、カサブランカのビゴー、トラファルガーのオーギュストと、新公でも良い役が付きはじめてたんだけどなあ。マイケル好きだった、ヘタり具合が(笑)。

こちらもJe Chanteチームで、しかも集合日に休演が発表されたトニカの代打でした。
あの公演はモブのミュージカルナンバーがたくさんあって、ものすごくやりがいがあったんじゃないかと思う。撮影所ではすごーい生き生きとしてたし、ユダヤ人で怯えてたかと思ったら、すぐナチスになってドスの効いた目で出てきたりね(笑)。
中でもクラブの酔っ払いがすごかったわ(笑)。こおまい、ももちと酔っ払いトリオだったんですが、3人でどんどん濃い芝居するようになっていって。頬っぺた真っ赤っかのけいとくん、楽しそうだったなあ。

ほんとJe Chanteには思い入れがありすぎるから。メンバーが減っていくのは哀しい……。


最後の公演が、ご卒業の3人にとって、すばらしいものとなりますよう。
心からそれを祈って。


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2010/09/28
専科・宙組 退団者のお知らせ

下記の生徒の退団発表がありましたのでお知らせいたします。

 (専科)   
  星原 美沙緒

 (宙組)
  千鈴 まゆ
  風海 恵斗

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