退団発表された皆の思い出語り、続き。


くーちゃん。
88期がまた一人減ってしまうのですね……。
抑制された中にも品のある舞台を見せてくれる人です。
『パラプリ』新公のメイ、『トラファルガー』のミリー。周りの人たち、家族の皆を見守る表情がしみじみと温かくて。こういうときの目がほんとうに優しかった。
『鐘』のタマラは、かっこいいお姉さん。靴もジャムも運ぶよ(笑)。でも、やはりパコ@モンチを見る顔が温かく、そしてせつなくもあって。戦争の惨さを思わせられました。

『エンカレッジコンサート』で「MyFavorite Things(私のお気に入り)」を歌っていたかわいい顔。娘役最上級生として出演した『ハロー・ダンシング』で、下級生を引き連れて娘役の場面で歌い踊っていた頼もしい顔。まさこちゃんの『YB』では、その名もライラ!(笑)
バウの小公演での活躍も多かった人でした。

バウと言えば、思い入れのある『Je Chante』。なにしろバウに棲みついて(わたしが)(え)通った公演なので、一人一人に深い思い出があるのです。くーちゃんの撮影所でのコミカルな芝居、レビューの淑女で見せてくれたダルマの美脚、いろんなこと思い出すなあ。
『Je Chante』組も次の公演でアリスちゃん、くらっちが、そしてたまみちゃん、ちっすー、まるちゃんも、それで今回ともえちゃん、くーちゃん、りんちゃん、こおまいが卒業……だんだん減っていくのが淋しいですね。

『きしゃこ』でもいい味出してましたねえ。屋台の店主なんだけど、ノートン1世@ソルさんに花を捧げていた功績が認められ、その店は皇帝様御用達になるという(笑)。くーちゃんらしい優しさがある店主でした。

えーと、わたしテキには宙組ビンゴの2階で、みーちゃんと並んでいちゃいちゃいちゃいちゃしてたのも、どうにも印象深いです←


りんちゃん。
大りんあっきーの宙トクスペで、大ちゃんが100回ぐらい(オーバーオーバー)「りんちゃんは大和なでしこ」と連呼しておりましたが(笑)http://juntan.diarynote.jp/201102090333131725/(あの橋をふっ飛ばせ!@「トークスペシャル in 東京」宙組)、ほんとうに男役を立てることのできる、その後ろを付いていくような、可憐な娘役です。
ダンサーでもあり、歌も得意な人で、『ハロー・ダンシング』での活躍が最初に強く印象を持ったときかもしれません。
宙娘は歌ウマさんが多くて、その美声を発揮できる機会が限られてしまったのが残念ではありますが、『R』の「センチメンタル・ダイナ」はすごく好きです。透明感のある声なんですよね。歌の雰囲気にも似合っていて、とてもよかった。

本公演でもショーのダンス場面での活躍は多かったですが、やはり『ファンキー』のプラズマ!娘役さんのああいうバリバリなダンスってなかなかないし、一人一人に見せ場があって、あの場面に出ていたメンバーは幸せだったんじゃないかと、今でも思っています。
そのときのフィナーレ幕開きでは、銀橋メンバーを任されていました。ちーカチャあっきーりく&たらりんさくらこえりぃ。かわいいかわいいかわいいかわいい女の子かわいいかわいいーーー!ってわたし何回叫んだか(笑)。

最後の新公だった『鐘』の逞しき女ゲリラのサラ。『ヴァレンチノ』の一場面で見せてくれた「血と砂」の情熱的なカルメン。どんどん新しい顔も見せてはじめてくれていました。これからもいろんなりんちゃんが見たいと思っていたのですが。


さくらこちゃん。
小顔美脚の超スタイル良しさんで、下級生の頃からどんなに後ろで踊っていても、まずそのシルエットで判別の付く人でした。
ダンサーとしての活躍が多く、同期でもあるりんちゃんと同じくプラズマや、『美しき生涯』のカルマや。カルマではあっきーにくるくるされてたな(笑)。『ファンキー』の銀橋も、りんちゃんと一緒でしたね。
あとは『R』ね……さくらこちゃんにしても、りんちゃんにしても、(もちろん想像でしかないですが)この学年であれだけ思いっきり歌い踊れて、それぞれに見せ場のある公演に出られたということに、ある種の達成感を感じた…のかもしれないなあ。とは思います。
『ヴァレンチノ』では、ゆうひちゃんと組んでタンゴを踊っていました。元々キレっキレのダンスが魅力的な人なので、タンゴというダンスがすごく似合ってたし。それもトップさんと組んで、なのですから、幸せだったと思う。

いやわたしはさくらこちゃんと言えば、それでもビジネス・ガールだったりしますけど(笑)(前日欄ともえちゃん参照)。『AL』のかわいこちゃん’Sも大好き。
最後の新公『鐘』では、さくらこの声こんなに聞いたのはじめてなんじゃ?!ってぐらい膨大な台詞量と出番のあるゲリラの女隊長ピラールを、細い身体で堂々と演じてくれました。かっこよかったわー。これからの新しいさくらこちゃんにも期待が膨らんでいた矢先でした。


こおまい。
……なんで退めちゃうの?!これからじゃん、こおまいの活躍の場はこれからますます広がっていくはずじゃん!
っていうのがこっちの身勝手なんですよね、はい分かってます。

味のある、良い芝居をする人です。ほんとうに巧い。
その巧さゆえ、新公でも下級生の頃から大人の…おじさん役が多く、それがまた「あなたいったい研いくつなのっ?!」というすばらしいオヤジっぷりで、結果出す人だから次もおじさん役が回ってくるというね。
素顔は大きな目が印象的な、華奢な美人さんで、もちろん本公演ではふつーに若いんだけど(笑)、それがどうしてこんなおじさんになれるのかと。

『竜馬伝』で茶屋のオヤジを演ったのが研3のときです。どう見てもオヤジでした(笑)。こおまい、恐ろしい子……!
でも実はこおまいに注目したのは、この新公が最初ではありません。新公前、本公演の海援隊隊士からでした。
竜馬@かしちゃんに対するリアクションの濃さが半端なくて、とにかく目立ってたの。それも公演を重ねるごとにどんどん芝居が上がっていくのがはっきり分かって、グラバー邸のこおまいには常に目を奪われていました。このだいありーも掘ったら当時からこおまいの名前はちょこちょこ出てきます。

『カサブランカ』新公では、仲間を見守る優しいカール。温かさと懐を感じさせてくれました。
『鐘』新公では、その祈りに泣かされたアンセルモ……いやあこれね!もう泣いたなんてもんじゃない!
エル・ソルド隊が全滅し慟哭のパブロ隊の中での、こおまいの祈りの静謐さは忘れられません。ときをね、止めるというか。
たくさんのすばらしい芝居を見せてくれましたが、なんと言ってもわたしが好きなのは『トラファルガー』新公のエドマンドです。
新公感想を、エドマンドだけで終わらせてしまったというね(え)http://juntan.diarynote.jp/201006100351007598/(ブリタニアよ、大海原を治めよ@『TRAFALGAR』大劇場新人公演)
そのときは「また細かく書きたいな、と思っています」とか言ってるんですが(嘘つき)、結局こおまい以外書かずに終わってしまったという(…)。手が遅いのもあってこの頃は既に更新頻度はガクっと落ちてるけど、それでもエドマンドのことだけはどうしても書きたかったんです。

学年が上がって、これからますますその芝居を堪能させてくれるのだと信じていました。味のある役者さんがこの学年で卒業するのは、すごくもったいないと思ってしまうのです。でも、こおまい自身は最初からおじさん役者を目指していたわけではないかもだし……その辺は難しいですよね。

こおまいも『Je Chante』組です。撮影所の小芝居も派手でしたが、酒場の酔っ払いのすごかったことといったら!(笑)
また、一場面で紗の後ろではあるけれど、ジジの父としての芝居では泣かせてくれました。幸せだった子どもの頃のジジ@アリスちゃんの象徴のような役です。
しかしなぜか最後はシャルル@カチャの父(の声)として登場するこおまい。どっちの父やねん!みたいな←
いや本舞台にはパリの青年なご本人がすぐ出てくるわけなんだけど←
声も良い人なんですよね。『美しき生涯』で「こばやかわっ、誰?!」と観客全員が総ツッコミを入れた伝令もこおまいでした。いやこおまいは悪くない(笑)。戦場にビシっと響き渡る伝令、その声の中に満ちる無念さに、震えさせられたものです。だけど「こばやかわっ、誰?!」(素)

『銀ちゃん』の橘の子分、『ヴァレンチノ』のファンの女、リアクションの濃さでは他の追随を許さない人でしたね(笑)。
『ヴァレンチノ』ではデ・ソウル@ともちんの手下も演っていました。悪そうでかっこよくて、でもマフィアというより若干チンピラ寄りで、そんなところもとってもこおまい(笑)。
『逆裁2』でのルード・ベスという悪役もありましたが、また徹底的な悪の芝居も見てみたかったなあ。
今回もどんな芝居を見せてくれるか、とても楽しみです。


卒業する皆の最後の公演が、すばらしいものでありますように。

全員が最後の1日まで、きらきらと輝き続けてくれますように。

心から祈っています。

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