初日おめでとうございま…した@『クラシコ・イタリアーノ/NICE GUY!!』大劇場初日
2011年10月14日 宙組宙組大劇場公演『クラシコ・イタリアーノ/NICE GUY!!』初日おめでとうございます。
って、すでに1週間が経過しちゃってますが。初日遠征いってまいりました。
えらそうに言ってしまえば(笑)「この二本なら通えるかな」と←
芝居は……どうってことないって言っちゃどうってことないかなあ(え)。
でも、「気にいらない」ひとくくりじゃない脚本っていいよね☆(そこ?)
なにしろ、サルヴァトーレ@ゆうひちゃんがいい男で。とにかくこれに尽きます。
紳士服業界のトップ的存在として、いまやイタリアで最も注目される男と言われるサルヴァトーレ。
追い続けた夢とその為の信念……それを軸に、どん底から這い上がってきた男の優しさや苦さや、いろいろなものを内包した、大人の、いい男。
今のゆうひちゃんならではの役だと思う。ゆうひちゃん自身が乗り越えてきたこれまでの「道」を思わずにはいられないような、大きな男でした。
対する、アメリカから来たテレビ局チームの映像作家レニー@かなめちゃんは、そんなサルヴァトーレに触発され己の道を見つめ直す、素直でかわいい男。等身大というか、ゆうひちゃんに対するかなめちゃんあってこその役という感じ。
一方、昔かたぎの仕立て職人であるマリオ@みっちゃん。サルヴァトーレのやり方に疑問を呈し、激しく衝突し、最終的に彼の元を去る。マリオもまた、己の仕事に信念を持ち、それゆえの苦渋の選択であって。これもまたみっちゃんらしい、仕事に対するプライドを持った、頑固な男。
アテ書きっていいね!
いやああ楽しかった!!
物語が若干弱くなっているのは(わたしがバカなだけ?)、主幹を成す仕事の話として、手作業が基本のナポリ仕立てのスーツの一部にミシンの導入を考えているサルヴァトーレと、ミシンは一切使わないというマリオの対立という構図があり、その一方で見える部分以外は全部ミシンをという要求を出すアメリカ、それを拒否するサルヴァトーレという構図があり……結局、ミシン使っていいのダメなのって(笑)。
いや新しいものを取り入れつつ伝統を守ろうとするサルヴァトーレのやり方はよく考えれば分かるんだけど、なんか混乱するというか、徹底的にいい!とか、ダメ!のほうが主張としては分かりやすいので、ややこしい感じがしちゃう……あれ、やっぱりわたしがバカなだけかな。
下級生まで台詞があって、いろいろ見せ場があって、これぞ座付き!ではあるものの、その分、中堅どころが割りを食った感が否めないのは事実だと思います。
資本主義アメリカを象徴するような、ヒューストン@ともちん。かっこいいけど、え?出番これだけ?!みたいな。サルヴァトーレのライバル的テーラー、ジャコモ@まさこちゃんにしてもそう。まさこちゃんは巨大パネル(!)も付いてきますが。いや2人ともかっこいいんだけど、ちょっともったいないかなあ。
88期はマリオの弟、ペッピーノ@ちーちゃんがいちばん美味しいかな。同じ職人でありながら、頑固一徹のマリオとの差異がくっきり出る明るい役で、身重の妻ジーナ@さくらこちゃんを気遣う優しさや、そういう家族を持つ身だからこその仕事に対する思いもあり、それに銀橋出るんだもん。2回(だっけ?)(追記・すみません3回でした)も!
サルヴァトーレのパトロン、チェザーレ@大ちゃんも出番はそう多くなく…でも、そのファッションといい、妻であるクラウディア@まゆみさんとの佇まいといい、なんかとっても大ちゃんでした(笑)。侯爵!って感じ(どんなだ?)
アメリカテレビ局チームのプロデューサー、フランク@みーちゃん。えージョージとどう違うの(笑)。って、違うんだけど。もっとチャラい、でも仕事はできる、キレる男ではありますが、役の印象がヴァレンチノのジョージと被ってしまうのがちょっと残念。しかも、ジョージの美味しい部分(タイプライターみたいな)を全部削ったような(笑)。その上、みーちゃんをはじめとするテレビ局チームは、物語のヤマはこれから!ってときに、さっさとアメリカ帰っちゃうしな(笑)。えええ待ってええ、帰らないでえええ。
景子先生お願いしますよー。
だけど、こういう…いわゆる「普通の人」をきっちりできるところに、みーちゃんの強さがあるなあ、と。ジョージでもそれは思いましたが。
Je Chanteのゲオルグとか、ああいったエキセントリックな「普通じゃない人」は、一回創ってしまえば意外と簡単なのではないかと思うのです。形で持っていけるというか。
一見普通の人をナチュラルにきっちり演り、なんでもない台詞で客席をハっとさせるって、これこそ難しいのではないだろうか。
なんだろ。フランクって出番もそう多いわけじゃないし、たいした台詞もないんだけど(おい)、彼の言葉にはドリームがあるんですよ。奥にある、彼の生き方、そのロマンが色鮮やかに見えるような。
たとえば、撮影が中止になったときの「ローマの休日」って台詞。わたしは、この一言だけで少なくとも原稿用紙5枚は(ん?まじ少ない?)ドリームを綴れますね。あ、痛すぎるのでここにはとても書けませんが(笑)。
いや、わたしが痛いだけなのではなく、みーちゃんの言葉ってそれだけの余白、奥行きを感じさせてくれるんですよね。こちらの想像力をかきたてるだけの。
そして恐らく、ご本人は余白なんてそんなことまるで考えてない、なんの計算もしていない(できない?)天然っぽいところがすごいわ……。
他、テレビ局チームは、グループ芝居ではあるけれど、それぞれの個性がステキ。これはどんどんおもしろくなっていくと思う。
ファッションジャーナリストのジュルジオ@カチャ。ジャーナリストという立場で物語を客観的に見ているさまが、カチャの持つ硬質な色に嵌っていてかっこよかった。若手を引き連れての銀橋は目立つわー、かっこいいーー。
アメリカ大手百貨店のバイヤー、ロナルド@いっちゃん。これも出番が多いわけではないのですが、高慢な物言いが上手いしかっこよくて、なかなか目立つ役どころです。
そして今回美味しいのが、職人チームのミゲル@こおまい、ニーノ@じゅまちゃん、ルッカ@かけるちゃん。「美味しい台詞」という意味では、下手な路線上級生より上かもしれない(笑)。
レニーがサルヴァトーレのために創った映像の、職人たちのインタビューに登場するのですが、泣かされるわこれ……。こつこつと自分の仕事をやり続けてきた、誇り高き職人たちの、その声に。
こおまいはやはり上手い!卒業の公演でこんなにステキな台詞があって、すごく嬉しい!本公演でこの台詞量は初めてのはずですね。(前回なんか「ご注進!こばやかわひであき……」云々だけだもん)(だから、こばやかわっ誰っ)(まだ言う)
じゅまちゃんもいい味出してる。そしてかけるは「かける味」を出してる(笑)。
映画学校の研修生としてサルヴァトーレのドキュメンタリー番組にかかわってくる、ミーナ@すみ花ちゃん。すみ花ちゃんは上手いの、上手いだけに最初のトロいところなんかほんとトロくて(笑)ちょっとイラっとくるぐらい(笑)。芯からトロい子になりきっちゃうんでしょうね。
彼女がヒロイン……のはずなんだけど、え?いつサルヴァトーレと恋愛したんだろう??
その辺が全然描かれていないから、最後の場面にすごい唐突感があるんですが。とりあえずタカラヅカだし、2人をくっつけといたんだよねみたいな。
景子先生、ヒロインっておまけじゃないんだから……でも、今回はサルヴァトーレの仕事、夢を描きたかったんだなあ、というね。そんな彼に触発されるレニーと、そんな彼に反発するマリオ、それと(真の?)ヒロイン(←こあらったさんいわく)(笑)、生涯の師であるアレッサンドロ@汝鳥さんへの思いと。そこからまた、自分の仕事に対する思いと。
ゆえに役付きの娘役たちも割りを食った感がありますが、下級生までいろいろ演りがいのあることを任されているので、娘役ちゃんスキーも楽しめるんじゃないかなあ。CMガールとかほんとかわゆいの。うふうふ。
また、少年時代のサルヴァトーレ@ずんちゃん、かわいかったなあ。ずんちゃんはほんとうに表情がいいです、語れる人。泣かされました。それと、同期のまりなもアルレッキーノで目立つ位置で踊ってます、よろしくね!(なに様)
あと、花売り少年@かずくん。前回の公演あたりから使われてますが、それだけのことはあるというか、上手い。言葉が胸に迫ってきます。
でもね、なんと言ってもオープニングの宙男スーツ祭りがねっっ!!
はあはあ眼福はあはあはあ。かっこいーーーーーーっ!!これだけで軽くリピートできちゃいそうですよ。
ほんと宙組の野郎どもって、なんでこんなにスタイリッシュで美しいんだろう。あの美しさ、かっこよさは、まさにTHE・宙組!ううう血管切れるわ。
ショーは、個人的に最初の期待値が高すぎまして、えーと←
わたし、大介スキーなんですね。それでものすごくオラオラなショーを想像してたんです。
いや、悪くない、悪くないショーだとは思います。ただ、オラオラじゃなかった←
そこがちょっと肩透かしで。でも、きっとどんどん楽しくなってくると思うの。
オラオラ以外の部分では…
期待しすぎその1。薔薇の棘。勝手に、薔薇@ゆうひちゃん、逃亡者@かなめちゃん、そして棘の三者バトルだと思ってた(え)。薔薇と逃亡者の絡みは大変に美しく麗しいのですが、どうやらわたしが棘に過剰な期待をかけすぎていた模様。
ここで棘(の一人)@みーちゃんがかなめちゃんをリフトするんですが……上げる、ではなく、担ぐ(笑)。って笑いごとじゃなく、いくらかなめちゃんが細くて軽くて、いくらみーちゃんが棘の中で抜きん出てデカくて身体が分厚いとしても(おい)、ちょっと担ぐほうの負担が大きいのでは…と心配になるような、もろ背負う感じのリフトで気になります。
いや、みーちゃん自身は、そんなこと微塵も感じさせないオトコマエな担ぎっぷりなんです、かっこいいんだけどね。えと、妖艶で中性的なはず?の棘がオトコマエでいいのかというのはまた別のお話ですが、そゆ顔の部分も有りぃで、わたしはいいと思ってるのよ。
期待しすぎその2。メンズオークション。え……笑うとこだったの?すごいまじな男性売買場面(どんなよ)だと思っていたわたしはどうしたら。
でも、そういう場面だと思って観たら、だんだん楽しくなってきたかも。
期待しすぎその3。風。
祈り、というか。大介先生お得意の場面で、振付がこれまた平澤先生で。
それ比では(場面として)決してクオリティが高くないような、気がします。似たような、もっと秀逸な場面を観てきたような。気がします。
構成の問題もあると思うし、痛いのは、次の場面に出るセクシャル9が、ストーリーが完結しないうちに中抜けすることかと。悠未、十輝、春風、鳳翔、蓮水、凪七、七海、鳳樹、愛月。これ全員、抜けちゃうからなあ。かなり大きい。
だけど、退団者6人…天羽、珠洲、綾音、美影、琴羽、光海がゆうひちゃんの歌で踊るところは感動的だし、その前にたまちゃんの銀橋出ソロ(渡らない)もあるし、皆のきらきらした明日を映す瞳は美しい。最終的には、泣かされてしまうと思うのです。
あ、そのセクシャル9は客席出です。横扉から乱入、客席いじりがすごいことになってる(笑)。
上手側通路の前~後ろ→下手へ、蓮水・愛月/十輝・春風/悠未(~センターへ)・凪七・鳳翔/七海・鳳樹……だと思います(すみません逆がよく見えてない)。
もう一箇所、オープニング男祭りが客席降り。1列の前通路のみ。上手から、蓮水・春風・悠未・凰稀・大空・北翔・十輝・鳳翔・凪七……だと思います(すみません逆がよく見えてないリプライズ)。
そしてパレードの大階段センター降りが(下手から上手へ見たまま)、百糸エトワール→すみれ乃・凪七・純矢→蓮水・春風・鳳翔→十輝・悠未→北翔→凰稀→野々→大空
ももちの柔らかい澄んだエトワールの声が美しいです。ももち初エトワール、れーれ初センター降り。やった!
肩透かしというのは、あくまでも期待しすぎ、勘違い込みな妄想のしすぎ(笑)からくる現象だと思うんですね。
すぐに「このショー楽しい!」ってなるのは間違いない、それだけのクオリティを保障してくれるのが、大介ですから。そして、宙組ですから。
だってわたしも……すでに心は、毎日がY・Y・Y☆彡
って、すでに1週間が経過しちゃってますが。初日遠征いってまいりました。
えらそうに言ってしまえば(笑)「この二本なら通えるかな」と←
芝居は……どうってことないって言っちゃどうってことないかなあ(え)。
でも、「気にいらない」ひとくくりじゃない脚本っていいよね☆(そこ?)
なにしろ、サルヴァトーレ@ゆうひちゃんがいい男で。とにかくこれに尽きます。
紳士服業界のトップ的存在として、いまやイタリアで最も注目される男と言われるサルヴァトーレ。
追い続けた夢とその為の信念……それを軸に、どん底から這い上がってきた男の優しさや苦さや、いろいろなものを内包した、大人の、いい男。
今のゆうひちゃんならではの役だと思う。ゆうひちゃん自身が乗り越えてきたこれまでの「道」を思わずにはいられないような、大きな男でした。
対する、アメリカから来たテレビ局チームの映像作家レニー@かなめちゃんは、そんなサルヴァトーレに触発され己の道を見つめ直す、素直でかわいい男。等身大というか、ゆうひちゃんに対するかなめちゃんあってこその役という感じ。
一方、昔かたぎの仕立て職人であるマリオ@みっちゃん。サルヴァトーレのやり方に疑問を呈し、激しく衝突し、最終的に彼の元を去る。マリオもまた、己の仕事に信念を持ち、それゆえの苦渋の選択であって。これもまたみっちゃんらしい、仕事に対するプライドを持った、頑固な男。
アテ書きっていいね!
いやああ楽しかった!!
物語が若干弱くなっているのは(わたしがバカなだけ?)、主幹を成す仕事の話として、手作業が基本のナポリ仕立てのスーツの一部にミシンの導入を考えているサルヴァトーレと、ミシンは一切使わないというマリオの対立という構図があり、その一方で見える部分以外は全部ミシンをという要求を出すアメリカ、それを拒否するサルヴァトーレという構図があり……結局、ミシン使っていいのダメなのって(笑)。
いや新しいものを取り入れつつ伝統を守ろうとするサルヴァトーレのやり方はよく考えれば分かるんだけど、なんか混乱するというか、徹底的にいい!とか、ダメ!のほうが主張としては分かりやすいので、ややこしい感じがしちゃう……あれ、やっぱりわたしがバカなだけかな。
下級生まで台詞があって、いろいろ見せ場があって、これぞ座付き!ではあるものの、その分、中堅どころが割りを食った感が否めないのは事実だと思います。
資本主義アメリカを象徴するような、ヒューストン@ともちん。かっこいいけど、え?出番これだけ?!みたいな。サルヴァトーレのライバル的テーラー、ジャコモ@まさこちゃんにしてもそう。まさこちゃんは巨大パネル(!)も付いてきますが。いや2人ともかっこいいんだけど、ちょっともったいないかなあ。
88期はマリオの弟、ペッピーノ@ちーちゃんがいちばん美味しいかな。同じ職人でありながら、頑固一徹のマリオとの差異がくっきり出る明るい役で、身重の妻ジーナ@さくらこちゃんを気遣う優しさや、そういう家族を持つ身だからこその仕事に対する思いもあり、それに銀橋出るんだもん。2回(だっけ?)(追記・すみません3回でした)も!
サルヴァトーレのパトロン、チェザーレ@大ちゃんも出番はそう多くなく…でも、そのファッションといい、妻であるクラウディア@まゆみさんとの佇まいといい、なんかとっても大ちゃんでした(笑)。侯爵!って感じ(どんなだ?)
アメリカテレビ局チームのプロデューサー、フランク@みーちゃん。えージョージとどう違うの(笑)。って、違うんだけど。もっとチャラい、でも仕事はできる、キレる男ではありますが、役の印象がヴァレンチノのジョージと被ってしまうのがちょっと残念。しかも、ジョージの美味しい部分(タイプライターみたいな)を全部削ったような(笑)。その上、みーちゃんをはじめとするテレビ局チームは、物語のヤマはこれから!ってときに、さっさとアメリカ帰っちゃうしな(笑)。えええ待ってええ、帰らないでえええ。
景子先生お願いしますよー。
だけど、こういう…いわゆる「普通の人」をきっちりできるところに、みーちゃんの強さがあるなあ、と。ジョージでもそれは思いましたが。
Je Chanteのゲオルグとか、ああいったエキセントリックな「普通じゃない人」は、一回創ってしまえば意外と簡単なのではないかと思うのです。形で持っていけるというか。
一見普通の人をナチュラルにきっちり演り、なんでもない台詞で客席をハっとさせるって、これこそ難しいのではないだろうか。
なんだろ。フランクって出番もそう多いわけじゃないし、たいした台詞もないんだけど(おい)、彼の言葉にはドリームがあるんですよ。奥にある、彼の生き方、そのロマンが色鮮やかに見えるような。
たとえば、撮影が中止になったときの「ローマの休日」って台詞。わたしは、この一言だけで少なくとも原稿用紙5枚は(ん?まじ少ない?)ドリームを綴れますね。あ、痛すぎるのでここにはとても書けませんが(笑)。
いや、わたしが痛いだけなのではなく、みーちゃんの言葉ってそれだけの余白、奥行きを感じさせてくれるんですよね。こちらの想像力をかきたてるだけの。
そして恐らく、ご本人は余白なんてそんなことまるで考えてない、なんの計算もしていない(できない?)天然っぽいところがすごいわ……。
他、テレビ局チームは、グループ芝居ではあるけれど、それぞれの個性がステキ。これはどんどんおもしろくなっていくと思う。
ファッションジャーナリストのジュルジオ@カチャ。ジャーナリストという立場で物語を客観的に見ているさまが、カチャの持つ硬質な色に嵌っていてかっこよかった。若手を引き連れての銀橋は目立つわー、かっこいいーー。
アメリカ大手百貨店のバイヤー、ロナルド@いっちゃん。これも出番が多いわけではないのですが、高慢な物言いが上手いしかっこよくて、なかなか目立つ役どころです。
そして今回美味しいのが、職人チームのミゲル@こおまい、ニーノ@じゅまちゃん、ルッカ@かけるちゃん。「美味しい台詞」という意味では、下手な路線上級生より上かもしれない(笑)。
レニーがサルヴァトーレのために創った映像の、職人たちのインタビューに登場するのですが、泣かされるわこれ……。こつこつと自分の仕事をやり続けてきた、誇り高き職人たちの、その声に。
こおまいはやはり上手い!卒業の公演でこんなにステキな台詞があって、すごく嬉しい!本公演でこの台詞量は初めてのはずですね。(前回なんか「ご注進!こばやかわひであき……」云々だけだもん)(だから、こばやかわっ誰っ)(まだ言う)
じゅまちゃんもいい味出してる。そしてかけるは「かける味」を出してる(笑)。
映画学校の研修生としてサルヴァトーレのドキュメンタリー番組にかかわってくる、ミーナ@すみ花ちゃん。すみ花ちゃんは上手いの、上手いだけに最初のトロいところなんかほんとトロくて(笑)ちょっとイラっとくるぐらい(笑)。芯からトロい子になりきっちゃうんでしょうね。
彼女がヒロイン……のはずなんだけど、え?いつサルヴァトーレと恋愛したんだろう??
その辺が全然描かれていないから、最後の場面にすごい唐突感があるんですが。とりあえずタカラヅカだし、2人をくっつけといたんだよねみたいな。
景子先生、ヒロインっておまけじゃないんだから……でも、今回はサルヴァトーレの仕事、夢を描きたかったんだなあ、というね。そんな彼に触発されるレニーと、そんな彼に反発するマリオ、それと(真の?)ヒロイン(←こあらったさんいわく)(笑)、生涯の師であるアレッサンドロ@汝鳥さんへの思いと。そこからまた、自分の仕事に対する思いと。
ゆえに役付きの娘役たちも割りを食った感がありますが、下級生までいろいろ演りがいのあることを任されているので、娘役ちゃんスキーも楽しめるんじゃないかなあ。CMガールとかほんとかわゆいの。うふうふ。
また、少年時代のサルヴァトーレ@ずんちゃん、かわいかったなあ。ずんちゃんはほんとうに表情がいいです、語れる人。泣かされました。それと、同期のまりなもアルレッキーノで目立つ位置で踊ってます、よろしくね!(なに様)
あと、花売り少年@かずくん。前回の公演あたりから使われてますが、それだけのことはあるというか、上手い。言葉が胸に迫ってきます。
でもね、なんと言ってもオープニングの宙男スーツ祭りがねっっ!!
はあはあ眼福はあはあはあ。かっこいーーーーーーっ!!これだけで軽くリピートできちゃいそうですよ。
ほんと宙組の野郎どもって、なんでこんなにスタイリッシュで美しいんだろう。あの美しさ、かっこよさは、まさにTHE・宙組!ううう血管切れるわ。
ショーは、個人的に最初の期待値が高すぎまして、えーと←
わたし、大介スキーなんですね。それでものすごくオラオラなショーを想像してたんです。
いや、悪くない、悪くないショーだとは思います。ただ、オラオラじゃなかった←
そこがちょっと肩透かしで。でも、きっとどんどん楽しくなってくると思うの。
オラオラ以外の部分では…
期待しすぎその1。薔薇の棘。勝手に、薔薇@ゆうひちゃん、逃亡者@かなめちゃん、そして棘の三者バトルだと思ってた(え)。薔薇と逃亡者の絡みは大変に美しく麗しいのですが、どうやらわたしが棘に過剰な期待をかけすぎていた模様。
ここで棘(の一人)@みーちゃんがかなめちゃんをリフトするんですが……上げる、ではなく、担ぐ(笑)。って笑いごとじゃなく、いくらかなめちゃんが細くて軽くて、いくらみーちゃんが棘の中で抜きん出てデカくて身体が分厚いとしても(おい)、ちょっと担ぐほうの負担が大きいのでは…と心配になるような、もろ背負う感じのリフトで気になります。
いや、みーちゃん自身は、そんなこと微塵も感じさせないオトコマエな担ぎっぷりなんです、かっこいいんだけどね。えと、妖艶で中性的なはず?の棘がオトコマエでいいのかというのはまた別のお話ですが、そゆ顔の部分も有りぃで、わたしはいいと思ってるのよ。
期待しすぎその2。メンズオークション。え……笑うとこだったの?すごいまじな男性売買場面(どんなよ)だと思っていたわたしはどうしたら。
でも、そういう場面だと思って観たら、だんだん楽しくなってきたかも。
期待しすぎその3。風。
祈り、というか。大介先生お得意の場面で、振付がこれまた平澤先生で。
それ比では(場面として)決してクオリティが高くないような、気がします。似たような、もっと秀逸な場面を観てきたような。気がします。
構成の問題もあると思うし、痛いのは、次の場面に出るセクシャル9が、ストーリーが完結しないうちに中抜けすることかと。悠未、十輝、春風、鳳翔、蓮水、凪七、七海、鳳樹、愛月。これ全員、抜けちゃうからなあ。かなり大きい。
だけど、退団者6人…天羽、珠洲、綾音、美影、琴羽、光海がゆうひちゃんの歌で踊るところは感動的だし、その前にたまちゃんの銀橋出ソロ(渡らない)もあるし、皆のきらきらした明日を映す瞳は美しい。最終的には、泣かされてしまうと思うのです。
あ、そのセクシャル9は客席出です。横扉から乱入、客席いじりがすごいことになってる(笑)。
上手側通路の前~後ろ→下手へ、蓮水・愛月/十輝・春風/悠未(~センターへ)・凪七・鳳翔/七海・鳳樹……だと思います(すみません逆がよく見えてない)。
もう一箇所、オープニング男祭りが客席降り。1列の前通路のみ。上手から、蓮水・春風・悠未・凰稀・大空・北翔・十輝・鳳翔・凪七……だと思います(すみません逆がよく見えてないリプライズ)。
そしてパレードの大階段センター降りが(下手から上手へ見たまま)、百糸エトワール→すみれ乃・凪七・純矢→蓮水・春風・鳳翔→十輝・悠未→北翔→凰稀→野々→大空
ももちの柔らかい澄んだエトワールの声が美しいです。ももち初エトワール、れーれ初センター降り。やった!
肩透かしというのは、あくまでも期待しすぎ、勘違い込みな妄想のしすぎ(笑)からくる現象だと思うんですね。
すぐに「このショー楽しい!」ってなるのは間違いない、それだけのクオリティを保障してくれるのが、大介ですから。そして、宙組ですから。
だってわたしも……すでに心は、毎日がY・Y・Y☆彡
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