すんごいもん見た!@『クラシコ・イタリアーノ』大劇場新人公演
2011年10月25日 宙組あっきーのこと。
最初の印象は、エンリケ・ロメロ。
かの、たかハナの退団公演『NEVER SAY GOODBYE』で、カチャが演じたその役を、新人公演で演った人。このときが研2。
宙組で「カチャの役を新人公演で演る」ということは、「押されている」「期待をかけられている」ことになる、はずだ。
というカチャも、このときは研4で全然新人さんなのだが、彼は特別だから。……少なくともわたしはそう思っていた。
わずか研4で、退団公演のあのハナちゃんと2人で芝居をする。わたしのエンリケ・ロメロってそういう役割の人(笑)。
青年というか少年に近いような役だし、新公の相手は当然ハナちゃんではない(笑)。あっきーも普通にこなしてはいたけど、ただ特別な大物感は、ごめんなさいなかった。
ふーん、そうかこの子が期待の子なの……かしら?みたいな。
次が竜馬の影(笑)。
『維新回天・竜馬伝!』で、主演の竜馬@かしちゃんが斬られるときの、影武者。
これが下っ手だったのですよまじで(笑)。
最初の頃はあちゃーって思ってた。おーい、大丈夫かーーー?!
影だけなのに、竜馬には見えない。違う。なぜか違う。
かしちゃんは何度も何度もあっきーの横で死んでみせて、お稽古を見てあげていたと聞いた。その甲斐あってか、東宝の頃にはなんとか死にっぷりがサマになってはきたけれど。
本役では竜馬にコーヒーを出していたり、ショーではロケットでピックアップされてみっちゃんに抱かれていたり←、やはり期待の新人さんなんだろうと。でも。でもね。
舞台のあっきーは下級生の頃から見てきたつもりだが、なんて言うのかな……ある程度のスターさんの道は歩いている、でもそこそこな感じというか。なんかいまひとつヘタレているというか。
綺麗だし、悪くはないものの、絶対的なスター感がなかったのですね。わたしの個人的な見方ですが。
真面目でおとなしい人なのかな。なにかもうひとつ、突き破れればいいのに。そんなことを思ったりもした。
そしてあっきーは、『薔薇に降る雨』新公でグザヴィエを演った。このときが研5。
本役がともちんで、悪役。これがまたともちんだけに、えらい大物ワルに見える。
新公でわたしは、ふたたび客席から叫んだ(心の中で)。おーい、大丈夫かーーー?!
悪く見せようといっぱいいっぱいすぎて、よりいっそう小物に見えます(ほんとごめんなさい!)
これは忘れられない……ほんと大丈夫か。
しかも、抱擁ダンス付き。ええ、世間を騒がせたはるかぜさんの、あのエロダンスです(笑)。
もうほっっんとあっきー大丈夫かーーーーっ?!!
正視できません恥ずかしくて(笑)。
『殉情』のマモルとか、普通の男の子を演らせると悪くない、いや良いんです。だけど、『黎明の風』新公のブレストンにしても、足りてないなあと思った。押しが欲しいところで、へなっとしてる……のね。
『カサブランカ』新公では、みーちゃんが本役のサッシャだった。『Je Chante』では、みーちゃんの部下のフィリップだった。あっきーのコアファンではないかもだけど、わたしとしても相当気になる人だったわけです。
少しずつ上手くなっていくさまも、綺麗になっていくさまも、ずっと見てきたつもり。
綺麗で、身長もあって、踊れて、でもちょっとなにかが足りない。多分、それは(わたしが思うところの)「絶対的なスター感」。ヘタレもかわいいけど、いつまでもかわいいだけじゃ済まないしなあ。
新公主演なんて運もある。だけど宙組では、下級生のりく愛が押せ押せで、実際に先に新公主演を取った。
それも仕方ないのかなって思わされてしまったりね。
それが、うわっ!ってなったのが、前回の『美しき生涯』新公。
福島正則としてセリ上がってきた瞬間に、パン!とした華があった。
人の目を惹きつけずにはいられないような華やかさ。
銀橋ソロを堂々と歌いきったとき、あっきーの新公主演が観たいと、わたしは強く願った。この人を真ん中で観たい、と。
最後の新公で、あっきーは遂に主演を取った。嬉しかったなあ。
だが。本公演初日を観て、ひぃぃ!ってなった。
すみませんほんとうにすみません今だから言います。
わたし思いました。
この役はあっきーには無理だ、と。
無理は失礼すぎるにしても、まあ大変だなあと思った。
サルヴァトーレ・フェリ。
ゆうひちゃんのために描かれた、ゆうひちゃんのためにあるような役。
ゆうひちゃんの歴史と、経験と、積み重ねられた男役としての美と。それらがあってこその役。大空祐飛ここにあり!みたいな。それをあっきーが……(無言)。
なんて荷の重い役が回ってきたんだろうね。いやあこれは気の毒だわ。でも、あっきーだってもう研7、長の期だ。無難には演ってくれるだろう。
組担だし、あっきーの主演が嬉しくてしょうがないわたしだし、結局はそれなりに「良い新公だった」とは思うんじゃないかな。でもそこには、(……あっきー大変そうだったけど)って、絶対( )が付くわ。
開演前は、そう思ってた。
澄輝さやとに土下座。
すみませんでしたっっ!!!
驚いた。失礼だけどほんとうに驚いた。
あっきーが輝いている。あっきーが主演として物語を引っ張っている。
彼の温度がどんどん上がっていって、それが世界を動かしている。
紛うことなき、スター。
絶対的な、スター。
え、ヘタレのあっきーは何処へ。
真ん中で、こんなにも輝くことができる人だったんだ……。
泣きすぎて、酸欠になるかと思った。
終演後、ぐすぐすしたままロビーに出て緑野さんと会った。
しかし言ってもわたしは組担だからな、泣きます、仮にあっきーの出来がそこそこでも泣いてたかもしれない(笑)、いや大泣きしたけど、あっきーすげえって心から思ってるけど、もしかしたら今見たものは思い込みの幻だったりする?
たら、宙担じゃない緑野さんが、あきらかにだだ泣きした顔だったという(笑)。
「あっきーが……あの!あっきーが……」言い合って、わたしたちはまた泣き出した←
言い回しにしても、仕草にしても、あっきーのサルヴァトーレは驚くほどゆうひちゃんに似ていた。どれだけゆうひちゃんを見て、見て、見て、勉強したんだろうと。
だけどそれは単なるコピーではなく、あっきーのサルヴァトーレとして成立していた。
思い、なのかもしれない。自分が大切にするものを守ろうとする「思い」。
ゆうひちゃんが歴史と経験……背中と眉間の皺で語ることを(笑)、あっきーは全身から迸るエネルギーで語っていた。
こんなに力強い人だったなんて。
まさか、思っていなかった。ほんとうにごめんなさい。
全体でもとてもレベルの高い新公だと思ったんだけど、それはわたしが組担だからですか(笑)。
一人一人を語りたい、だけど時間が足りない。
とにかくあっきー、新人公演主演おめでとうございます。
そして、ありがとう。心から。ありがとう。
だって、わたし。
すんごいもん見たよ、うん!!!!!!
最初の印象は、エンリケ・ロメロ。
かの、たかハナの退団公演『NEVER SAY GOODBYE』で、カチャが演じたその役を、新人公演で演った人。このときが研2。
宙組で「カチャの役を新人公演で演る」ということは、「押されている」「期待をかけられている」ことになる、はずだ。
というカチャも、このときは研4で全然新人さんなのだが、彼は特別だから。……少なくともわたしはそう思っていた。
わずか研4で、退団公演のあのハナちゃんと2人で芝居をする。わたしのエンリケ・ロメロってそういう役割の人(笑)。
青年というか少年に近いような役だし、新公の相手は当然ハナちゃんではない(笑)。あっきーも普通にこなしてはいたけど、ただ特別な大物感は、ごめんなさいなかった。
ふーん、そうかこの子が期待の子なの……かしら?みたいな。
次が竜馬の影(笑)。
『維新回天・竜馬伝!』で、主演の竜馬@かしちゃんが斬られるときの、影武者。
これが下っ手だったのですよまじで(笑)。
最初の頃はあちゃーって思ってた。おーい、大丈夫かーーー?!
影だけなのに、竜馬には見えない。違う。なぜか違う。
かしちゃんは何度も何度もあっきーの横で死んでみせて、お稽古を見てあげていたと聞いた。その甲斐あってか、東宝の頃にはなんとか死にっぷりがサマになってはきたけれど。
本役では竜馬にコーヒーを出していたり、ショーではロケットでピックアップされてみっちゃんに抱かれていたり←、やはり期待の新人さんなんだろうと。でも。でもね。
舞台のあっきーは下級生の頃から見てきたつもりだが、なんて言うのかな……ある程度のスターさんの道は歩いている、でもそこそこな感じというか。なんかいまひとつヘタレているというか。
綺麗だし、悪くはないものの、絶対的なスター感がなかったのですね。わたしの個人的な見方ですが。
真面目でおとなしい人なのかな。なにかもうひとつ、突き破れればいいのに。そんなことを思ったりもした。
そしてあっきーは、『薔薇に降る雨』新公でグザヴィエを演った。このときが研5。
本役がともちんで、悪役。これがまたともちんだけに、えらい大物ワルに見える。
新公でわたしは、ふたたび客席から叫んだ(心の中で)。おーい、大丈夫かーーー?!
悪く見せようといっぱいいっぱいすぎて、よりいっそう小物に見えます(ほんとごめんなさい!)
これは忘れられない……ほんと大丈夫か。
しかも、抱擁ダンス付き。ええ、世間を騒がせたはるかぜさんの、あのエロダンスです(笑)。
もうほっっんとあっきー大丈夫かーーーーっ?!!
正視できません恥ずかしくて(笑)。
『殉情』のマモルとか、普通の男の子を演らせると悪くない、いや良いんです。だけど、『黎明の風』新公のブレストンにしても、足りてないなあと思った。押しが欲しいところで、へなっとしてる……のね。
『カサブランカ』新公では、みーちゃんが本役のサッシャだった。『Je Chante』では、みーちゃんの部下のフィリップだった。あっきーのコアファンではないかもだけど、わたしとしても相当気になる人だったわけです。
少しずつ上手くなっていくさまも、綺麗になっていくさまも、ずっと見てきたつもり。
綺麗で、身長もあって、踊れて、でもちょっとなにかが足りない。多分、それは(わたしが思うところの)「絶対的なスター感」。ヘタレもかわいいけど、いつまでもかわいいだけじゃ済まないしなあ。
新公主演なんて運もある。だけど宙組では、下級生のりく愛が押せ押せで、実際に先に新公主演を取った。
それも仕方ないのかなって思わされてしまったりね。
それが、うわっ!ってなったのが、前回の『美しき生涯』新公。
福島正則としてセリ上がってきた瞬間に、パン!とした華があった。
人の目を惹きつけずにはいられないような華やかさ。
銀橋ソロを堂々と歌いきったとき、あっきーの新公主演が観たいと、わたしは強く願った。この人を真ん中で観たい、と。
最後の新公で、あっきーは遂に主演を取った。嬉しかったなあ。
だが。本公演初日を観て、ひぃぃ!ってなった。
すみませんほんとうにすみません今だから言います。
わたし思いました。
この役はあっきーには無理だ、と。
無理は失礼すぎるにしても、まあ大変だなあと思った。
サルヴァトーレ・フェリ。
ゆうひちゃんのために描かれた、ゆうひちゃんのためにあるような役。
ゆうひちゃんの歴史と、経験と、積み重ねられた男役としての美と。それらがあってこその役。大空祐飛ここにあり!みたいな。それをあっきーが……(無言)。
なんて荷の重い役が回ってきたんだろうね。いやあこれは気の毒だわ。でも、あっきーだってもう研7、長の期だ。無難には演ってくれるだろう。
組担だし、あっきーの主演が嬉しくてしょうがないわたしだし、結局はそれなりに「良い新公だった」とは思うんじゃないかな。でもそこには、(……あっきー大変そうだったけど)って、絶対( )が付くわ。
開演前は、そう思ってた。
澄輝さやとに土下座。
すみませんでしたっっ!!!
驚いた。失礼だけどほんとうに驚いた。
あっきーが輝いている。あっきーが主演として物語を引っ張っている。
彼の温度がどんどん上がっていって、それが世界を動かしている。
紛うことなき、スター。
絶対的な、スター。
え、ヘタレのあっきーは何処へ。
真ん中で、こんなにも輝くことができる人だったんだ……。
泣きすぎて、酸欠になるかと思った。
終演後、ぐすぐすしたままロビーに出て緑野さんと会った。
しかし言ってもわたしは組担だからな、泣きます、仮にあっきーの出来がそこそこでも泣いてたかもしれない(笑)、いや大泣きしたけど、あっきーすげえって心から思ってるけど、もしかしたら今見たものは思い込みの幻だったりする?
たら、宙担じゃない緑野さんが、あきらかにだだ泣きした顔だったという(笑)。
「あっきーが……あの!あっきーが……」言い合って、わたしたちはまた泣き出した←
言い回しにしても、仕草にしても、あっきーのサルヴァトーレは驚くほどゆうひちゃんに似ていた。どれだけゆうひちゃんを見て、見て、見て、勉強したんだろうと。
だけどそれは単なるコピーではなく、あっきーのサルヴァトーレとして成立していた。
思い、なのかもしれない。自分が大切にするものを守ろうとする「思い」。
ゆうひちゃんが歴史と経験……背中と眉間の皺で語ることを(笑)、あっきーは全身から迸るエネルギーで語っていた。
こんなに力強い人だったなんて。
まさか、思っていなかった。ほんとうにごめんなさい。
全体でもとてもレベルの高い新公だと思ったんだけど、それはわたしが組担だからですか(笑)。
一人一人を語りたい、だけど時間が足りない。
とにかくあっきー、新人公演主演おめでとうございます。
そして、ありがとう。心から。ありがとう。
だって、わたし。
すんごいもん見たよ、うん!!!!!!
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