11月25日、東宝公演明けたよー!

今回の芝居もショーもほんとうに好き。大劇の最初にちょっと足りないかもって思った部分も、わたしの中ではクリアされてしまって、いまや公演中毒です。
ショーは、極端に言えばどんな作品でも楽しくはなるんだけど。やっぱ芝居が良いのが大きいかなあ。
わたし、ただの文句言い、みたいなところがあるので(え)。それがこれだけ嵌るって、なんなんだろう。
景子たんの拘りってバウみたいな空間でこそ一番合ってるとは思う。今までは大劇場作品だと、ん?っていうのが多かったかもしれない。
だけど『クラシコ・イタリアーノ』は、ほんとうに巧いの。泣かされるの。
サルヴァトーレ@ゆうひちゃんという人の生きてきた、決して平坦ではなかった長い道のりがある。
彼の人生には、大きな意味を与えてくれたおやっさん@汝鳥さんという人がいる。
そして彼に触発され覚醒してゆくレニー@かなめちゃんがいる、彼とはお互いに分かりあっているはずなのに道が違ってくるマリオ@みっちゃんがいる。
そんな周囲の人々とかかわっていくことによって、サルヴァトーレもまた変わってゆく。
レニーの言葉を借りるけど、人の美しさと、そして出会いこそHappyだと、しみじみ感じさせられます。
最初は出番少なくない?とは思ったヒューストン社長@ともちんやジャコモ@まさこちゃんだけど、それぞれの役割がしっかりあって。登場人物の一人一人に、それぞれの存在の意味がきちんとあって。

物語に流れる確たるテーマの中で、彼らが懸命に生きているさま。
そんなひとつひとつが、胸に突き刺さってくる。


それでも東宝変更点は、正直蛇足だと思うのよ…。
理解できなくもない、言葉を足したくなる景子たんの気持ちは(笑)。
でもね。そんな言葉なくても分かるから。
むしろ言葉なんかないほうが、余白で感じるほうが、美しいと思うんですよね。

思えば『パラプリ』も、東宝追加の台詞が蛇足だったよね。ハワードとローズマリーの最後の言葉が、やはり説明過多になってた。そんなのなくても分かるのになあ、そこまで観客は頭悪くないよ(笑)。

細かい部分ではあちこちでちょこちょこ変わっています。
その中でわたしがどうしても引っかかるのは、サルヴァトーレとの別れ際のおやっさんが饒舌になってるところ。それおやっさんじゃないだろう。
いや、ひと言付け足してるだけではあるんですが。だけど、そのひと言が要らない。
寡黙で頑固なおやっさんという人も、その中のほんとうの温かさも、サルヴァトーレは分かっているんだから。その気持ちは言葉を増やさなくても伝わってくるはずなんだから。

そう思ってからおやっさんの台詞を見直してみると、(元からの台詞も)むしろもっと削れるんじゃないかと思ってしまった(笑)。

こういう説明過多は景子たんらしいって思うけど、謎なのはマリオが辞表を書いたのは「ジュリアーノが仕向けた」というサルヴァトーレの言葉が追加されているところ。
マリオなら自分の意思で辞表を書くと思うんだけどなあ。それがマリオって人じゃない?
余計な追加というより、不思議な追加です。

この二つはかなり引っかかるなあ。東宝バージョンに慣れれば気にならなくなるのかもしれないけど、今はどうしてもねえ。
他の追加は要らないとは思うけど、流せなくはない。でも要らないとは思うんですけどね←


ショーの、はっきり目に見える変更点は、客席降りと客席出。
オープニングの客席降りの並びが春風⇔蓮水で、上手端が入れ替わってます。銀橋に乗るときの関係かな、銀橋の並びは変わってないから。
つまり下手側も同じ入れ替えがあるんじゃないかと思うんだけど、わたしの目線の関係により、初日から3日目までではそっちを見きれてないのです>< 追々、確認していきたいです。

セクシャル9の客席出は、縦通路が2本に減ったので、大劇の(上手から)2・2・3・2から、東宝では4・5……上手通路前から十輝・春風・愛月・蓮水、下手通路前から悠未(~センターへ)・凪七・鳳翔・鳳樹・七海(だと思うけど、下手は同じく見きれてない><)
並び順が変わっているのは、やはり銀橋に乗るときの関係みたいです。
1本の通路に4人だから、大劇では6~7列あたりが停止位置だった先頭の十輝・凪七が、殆ど銀橋前へ。これなら2階席からも、センター悠未含めて3人見えるからいいんじゃないかと。
みーちゃんも通路前から2番目という順番は変わらないのですが、大劇よりかなり前で止まるようになりました。(セクナイの停止位置は重要!)

あと、イケメンオークションのテンポがよくなったと思うんだけど、これは演出の関係なのかオケの関係なのか。オケは全体的に(芝居も)テンポ早くなってるのですが、イケメンに関しては場面のテンポがあきらかによくなってるので、場面としても間を詰めてる感じ。
で、大ちゃんが、また新しい鬘出してきたんですけど(笑)。結局、マイナーチェンジも含めたら何個あるのよ(笑)。

変更点は、ざっとこんな感じでしょうか。

とにかく芝居もショーも温度上がってきてるし、ますますおもしろくなってます。

ほんとうにしあわせな公演なのですよね。うふふふふふ。

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