卒業される6人。たまちゃん、ともえちゃん、くーちゃん、りんちゃん、さくらこちゃん、こおまい。
全員が中堅以上の、ほんとうに貴重な宙組の戦力です。
それぞれのご挨拶がすばらしく、それはそれはしっかりとした自分の言葉を持っていて、とても感動的でした。

その前にちょっと、お花渡しの話を。

花渡しのメンバーは以下です。

光海←(組から)北翔・(同期から)風羽
琴羽←美風・花音
美影←鈴奈・鳳樹
綾音←野々・春風
珠洲←凰稀・悠未
天羽←大空・悠未

90期は7人中3人が卒業で、3人がお花渡し役に回るというね。淋しいなあ。
長のいっちゃんはしっかりとした笑顔でりんちゃんにお花を渡していたけど、花道に戻ったとたん、涙を拭ってました。

くーちゃんのお花は、大劇場に続いて髪飾りでした。
これを挿すほうは、意外と緊張するみたいです。過去にフェアウェルで(花を挿してくれた同期に向かって)「頭に刺さって痛かったわっ!(笑)」と、ばらされていたかたもいらっしゃるようですし(笑)。

大劇のときのみーちゃんは、時間をかけて丁寧に、くーちゃんの髪に花を挿してあげていました。東宝では、もうちょっと手際よくなってた(笑)。
それよりもおもしろかった、もとい、かわいかったのが、卒業する下級生たちのご挨拶のとき。
お花渡し役で手に花盾を持っている人たちは、もとより拍手は諦めてます。手が塞がってるから、しゃあない。
みーちゃんが持っているのは髪飾りなので、手が半分空いているといえば空いている、わけです。

下級生たちに拍手を送りたい。できなくは、ない。
髪飾りのお花を持ったまま、恐る恐る慎重に拍手をするみーちゃん。
でも、揺すったりしたら壊れちゃいそうじゃないですか、髪飾りって。
拍手したい、拍手する、でも手の中の髪飾りが気になる気になる(笑)。そろそろと拍手しては目線を下に落とし、髪飾りをじーーっと見て点検に怠りのないみーちゃん。
その繰り返し(笑)。

みーちゃんの苦労あってか?髪飾りは壊れることなく無事くーちゃんの髪に挿され、輝いておりました。よかったよかった。

83期の3人は、今回たまちゃん、ともえちゃんの2人が卒業し、ともちんが1人残るわけです。
上級生になればなるほど同期が減っていくのはタカラヅカの定めではあるのかもしれませんが、一度に2人が去って自分1人残るともちんの淋しさは、計り知れないものがあるのではないかと思うのです。
1人で2人に、お花渡さなきゃないし……。

それでもともちんは懸命に笑顔になって、ともえちゃんにお花を渡し、そしてたまちゃんにお花を渡し。
ここでもう、ぐわああっときちゃったのかもしれません。

「ぷんっ!」って押し付けるように、たまちゃんにお花を渡すだけ渡したら、すたすたとその場から逃げた(笑)。

花盾を押し付けられたたまちゃんは(笑)、自分でそれを(組からのお花と)合わせるというね。そこまでは普通、同期が残りますよね(笑)。

自分の立ち位置まで逃げた(笑)ともちんは、そこから堰を切ったように涙を流しはじめました。


……ともちん。………。

哀しい、よね。



去る人も淋しいだろう。

でも、残る人も淋しいだろう。もしかしたら、去る人以上に。


ご卒業の6人と、残る宙組子たち皆に、これからももっともっとしあわせがありますように。

コメント