退団発表された皆の、個人的な思い出語り続き。


えりちゃん。
俺のキムーーー!!!(オマエのじゃないです)

パラダイス・プリンスでヒロ@みーちゃんの彼女だったのが、キム@えりちゃんです。
もおおおおっこのヒロキムがっヒロキムがっがっっどれだけどれだけどれだけ好きだったか!

2人はいつもお手々つないでたの。当時、話題になった恋人つなぎ(笑)ね。そのつながれた手をよくよくオペラでピンどってたわたし(やめてください変態!)
出番の間じゅういちゃいちゃしてるのいやあああん。ピンスポ当たってないとこの小芝居がもう超絶いちゃいちゃなのいやあああん。2人見てるだけではくはくしちゃうのいやあああん。
キムちゃんのほうが、しっかりしてそうだったな。ヒロくん意外と(外見に似合わず?)ぼおっとしてるから(笑)。ヒロくんはわけあってよくお寿司に咽てたんだけど(寿司屋のくせになー)心配そうに背中をさするキムちゃんがめちゃかわいいのいやあああん。
仲良し仲良しぃぃいやあああああんいやああああんいやああああああん!!

……失礼、取り乱しました。

ハロウィンパーティーのヒロキムは、キモチワルイぐらいチェックしてましたね(細かすぎてとてもここ表には書けない変態っぷり)そこがわたしのゼロ番だったから(照明、真っ暗だよ!)
日替わりの、いろんな小芝居を思い出します。「ヒロ大好き!」ってきらきらの顔してヒロくんを見つめてくれてるキムちゃんがかわいくてかわいくてもおでれでれ!(ふじさきえりさんがはるかぜみさとさんを好きかどうかは知りませんが)(キムちゃんがヒロくんをとっても好きでいてくれたことだけは間違いないっ!)
社内コンペのとこでは、意外とべっとりは絡んでなかったんですよね。なのにちゃんと恋人って分かる、2人の空気感が大好きだった。さりげないアイコンとかの中でお互いが分かりあってるのがもうね、もうね、たまらなくときめくの。
それで最後はしっかりと2人手をつないで帰っていくからねいやあああん(戻るな)そこにラルフ@みっちゃんまでが手をつなぎにきたときは(そして3人手つなぎで帰っていったときは)頭真っ白になったけどね(爆)(ほくしょうかいりさんはコケただけです)

当時みーちゃんがお茶会で「彼女がいる役は(本公演では)はじめて」と言っていた記憶があるのですが、その後も「彼女」は無いんじゃないかなあ。奥さんは二度ほどもらいましたが(笑)。
カレシとカノジョのいちゃいちゃ芝居ってそうそう見られないわけです、主役じゃないんだから(笑)。貴重な経験でした。

真面目な話(いやずっと真面目に話してるけど←)、ラストのABMBのヒロキムが(も?)大好きでした。

スチュアート@大和さんの描いたパラダイスプリンスを見つめる2人。
スチュアートの夢が叶った、そのとき。

2人も、その絵の中に、夢を見ていたのだと思います。

つないだ手をさらに、ぎゅっ、と固く握りあって。
お互いを見つめて、にっこりと微笑みあって。
そしてまた、絵を見つめて。

2人の瞳には、大きな夢が、たくさんのしあわせな自分たちの未来が、パラダイスプリンスの中にたしかに見えていたのだと思います。

こんなかわいい彼女に恵まれて、はるかぜさんほんとうにしあわせものだったと思うのよ。

えりちゃんは下級生の頃から図抜けたかわいさで目立ってましたし、新公でも早くから役が付いていたし、期待の娘役さんでした。
わたしの中ですごく印象づいたのはハロー・ダンシングで、えりちゃんはWHAT A FEELINGを歌ったのですね。フィナーレの一場面を、ソロでです。
あれ?なんか違う?と思ったの(おい)
それまでバウのUNDERSTUDYでも、新公で初の大きな役(ですよね?)だった竜馬伝の幾松(本役いづみ)でもそういった違和感を感じたことがなく(どちらも研2かな)、かわいくてできる子!としか思ってなくて。
WHAT A FEELINGは…うーん、合ってない、と思った。
この人はほんとうにほんとうにタカラヅカの娘役らしい人なんだなあと、逆に感心した、というのかな。たおやかで、品があって。歌ウマさんなのに、こういうパンチを効かせるような歌だと、良さが上手く生きてこないものなんだなあと思ったんですよね。
もちろん研2のときの話ですし、今のえりちゃんなら歌いこなせるはずだと思っていますが。

ほんとうに気品ある、タカラヅカの娘役然とした人です。
品、はね。もう後づけじゃ無理なんですよね。本人が持って生まれたものだから。
どんな役を演っても、本人が持つ気品は舞台に滲み出ます。だからどの役も、たたずまいが美しかった。歌っていても、踊っていても、ただ立っているだけだとしても、常に美しいんです、えりちゃんという人は。
ジェンヌとしての姿勢が、娘役としての姿勢が、凛とした気品に満ちて、とても美しいの。
わたしがえりちゃんを好きな大元は、そこにあります。

殉情のお蘭、トラファルガー新公のファニー(本役アリス)。キツかったり、ともすればいやらしい部分が出そうな役でも、絶対に下品にはならない。品格は失われない。
(顔が)綺麗な娘役さんはタカラヅカにいくらでもいますが、そこがえりちゃんの秀でた点だと思っています。

舞台とは関係ないんだけど誰鐘プロダクノートの稽古場映像で、出番になったはるかぜさんがくちゃくちゃぽいと椅子に投げ捨てた(笑)シャツを、えりちゃんがさっと拾って綺麗にたたんでいるところが、ほんの一瞬なんですが映っていましたっけ。
それを見て、ああこれなんだな…て思った。えりちゃんのそんな細やかな心遣い、これはもう普段からそういうことが自然にできる人であり、つまりは育ちのよさで、それが舞台にもあらわれているんだなあと。
品格は一日にしてならず(素)。

貴族の令嬢がいちばん似合っていそうでありながら、逆転裁判2のフランジスカやシャングリラの霧で見せてくれたような二次元キャラも得意とする人でした。最近ではむしろそっちのほうが一般的かもしれない。
つくりこむ、のが上手い人なんだろうと思います。普通の女の子より、貴族か二次元、みたいな人。これは真逆なようで、つくりこむ、という意味では近いと思うの。
いくらえりちゃんが貴族の令嬢が似合うと言っても、日常で輪っか着てるわけじゃあるまいしね(笑)。そして日常で鞭を使ってるわけじゃない(はずだ)(ん?)
役を研究してつくりこんでいく彼女の手腕、その成果なのではないかと。

普通の女の子、という意味で、今のえりちゃんでセカンドライフのアイラを見てみたいなあ。当時のえりちゃんは、等身大の女の子が、むしろ大変そうに思えたから。経験を積んだ今なら全然違うと思うんだよね。

芝居良し、歌良し、ダンス良し、そして美貌と気品。
ヒロインとしての資質に恵まれていながら、結局新公ヒロイン一回、カサブランカのイルザ(本役すみ花)だけにとどまってしまいましたね。めぐり合わせとかいろいろあるんでしょうが、もったいなかったなあ。
だけど、たくさんの素敵な役を見せてくれたから。
誰鐘のファニータとか好きだったなあ。かわいかったー。好きな役が多すぎてひとつを挙げるのは難しいけど、やっぱりフランジスカは大好き。あ、キムは別格です(笑)。

黎明で大劇初日の直前にウメちゃんが怪我をする事故があって、急遽、吉田和子(本役たっちん)の代役に入ったことがありましたよね。ヒロイン白洲正子(本役ウメ)に回ったたっちんの玉突き代役で、父・吉田茂@汝鳥さんとのお芝居が主な重要な役で、結局大劇から東宝通しで演じて。
当時、研4。本役だったらリンゴの歌手って話の頃です。ほんとうに大変だったと思う。
あの初日は劇場じゅうがものすごい緊張感につつまれていたけど、特にたっちん、えりちゃんのいじらしいほどの必死さは忘れられません。
東宝最後のほうは余裕でこなしてたけどね(笑)(って見えたよ)大変だったにせよ、よい経験になったのではないかと思います。

そして、えりちゃんのプレ集大成となってしまったけど、仮面のロマネスクのトゥルーベル夫人。

あの藤咲えりを見られて、わたしはしあわせです。

次回の公演でほんとうの集大成を、タカラヅカの、宙組の、歴史に残る娘役・藤咲えりにふさわしい美しい最後を、見せて欲しいです。
ほんと原田頼むよっ!


ももち。
ネバセイ初舞台の、純正宙組っ子。
初舞台から主席で、当然口上も見ています。その後もずっと組内主席の、優秀な人。歌の人のイメージが強いですが、ダンスも踊れる、芝居もできる人です。

童顔で小柄で、最初は定番通り子役から付いていったけど、実はキャラが子役向きというわけでもないと思うんですよね。
成績優秀な、特に娘役のさだめなのか、貫禄が(笑)。いつも同期の面倒ばっか見てるんじゃないのかと(笑)。
童顔ではあるけど、むしろ大人びた役のほうが似合っていたように思います。薔薇雨新公の公爵夫人(本役ゆっちゃん)の凛とした美しさには驚かされたし、美しき生涯新公のおね(本役美穂さん)も気高く、また銀橋ソロもすばらしかったですし。
クラシコ新公のトレイシーは本役がいっちゃんで男役だったのですが、ももちも出来る女、切れ者として好演していました。かっこよかったー!
最新では、キャパの質屋の女房。ちょっと恐い(笑)でもかわいくて憎めないおかみさん。
子役ばっかり演ってたあのももちが、こんなに大きくなって…よよよ…(母か)。
本役以外でも、デモ隊の迫力ある歌手や、フラメンコダンサーとして、歌にダンスに本領発揮!といったところでした。

でも、好きな役っていうとJe Chanteの子シャルル!(えええ)(今までの話、ダイナシ)
ほんとうに一場面…というか一瞬なんだけど。愛する人を失くして、哀しみの中でそれでも歌い続けようとするシャルル@カチャの原点、しあわせな子ども時代。
ももちの笑顔に、すべてが救われる思いでした。

代役といえば、ウメちゃんのときのようなおおごとではないにせよ、パラプリダンシンでちっすーが舞台中の怪我で休演したときの代役はももちでした。芝居の秘書もショーのパリも、ほぼ全部ももちが入ってたなあ。
ぶっつけ本番に近いぐらいの急な代役で、ほんとうは緊張してたんじゃないかと思うんだけど、本役ですがなにか?みたいに見えるのがすごかったわー。

DSでの活躍も多く、大和さんのサヨナラDSであるGracious Pinkや、みっちゃんDSのALL OF MEで、いろんなももちを見せてもらいました。
Gracious Pinkは「歌ウマでかわいい女の子ちゃん集めましたー☆」みたいな、りんちゃん、えりちゃん、ももちというお花畑のようなひたすらかわいいコーラスチームだったなあ。でも、ゆうがさんの最後を盛り上げようという気概に満ちた、かわいくも頼もしい3人でした。
ALL OF MEはちーちゃんとももち2人だけのコーラスチームで、任せられている部分も多く、やりがいのあるDSだったのではないかと思います。ももちの男役も見られたしね(笑)。衣装ぶかぶかだったけど(笑)。ほんと楽しそうだったー。

DSではないですが、これもえりちゃん、ももち、ともに“R”ising!!というのも大きな意味を持つ公演だったのではないかと思います。
思いっきり歌えて踊れて、それぞれに見せ場があって、やりがいがあって。
えりちゃんも、ももちも、ほんとうに輝いてた!

歌の上手さは言うまでもありませんが、いわゆる「鈴を転がすような声」と(ベタに)言うの?やわらかくてふくよかでとてもとても好きな声です。
エリックが聞いた「天使の歌声」とは、ももちみたいな歌声を言うんじゃないかとわたしは思ってるんだけど。
ショーでもコーラスの抜擢は早かったし多かったのですが、ももちにとって不運だったのはもしかしたら、一期下にりりこが入ってきたことかもしれない。
どっちが上手いとかではなく、これはもう好みの問題になってしまうんだけど、ただ、りりこちゃんの歌の上手さってすごく「一般的に分かりやすい上手さ」なんですよね。
ソロ枠は殆どりりこちゃんが持っていってしまったからなあ。ももちの歌での活躍の場が限られてしまったのは事実だと思います。
りりこちゃんが先に卒業され、前回のナイスガイではももちがはじめてのエトワール。耳福としか言いようのないその美しい歌声!さあ、ももちこれから!

ってときに、なんで退めちゃうの……ぐすんぐすん。

これから歌でももちろん、本公演の芝居でもどんどん活躍の場が広がったはずだろうに。あああもったいない。
ももちにはももちの事情があり、本人が決めた道なのだから笑顔で見送りたいです。
ただ、厳しいことを言ってしまうと、せめて新公が終わるまでは残れなかったのか……とは、思います。もちろんももちにはももちの事情がある!分かってる!それでも、そう言わせて。貴女は残るべき、ではないのかと。

……つまり哀しいんだよわたし。ももちがいなくなってしまうことが。

最後にまたその天使の歌声で、劇場をやわらかく包んでくれることを願っています。


誰が退めるにしても哀しいものではあるけれど。こうやってあらためて考えてみると、今回の退団者って皆、一芸に秀でた貴重な人材ばかりだなあと、ほんとうにせつないです。
そしてもちろん、この公演で、大空さんとすみ花ちゃんが、宙組のトップコンビが、タカラヅカを去ってゆくわけで……。

はああああ……。


良い公演になりますように!すばらしい公演になりますように!
心から、それを祈るばかりです。

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