2012年2月20日。
『ロバート・キャパ 魂の記録』、青年館千秋楽。

みーちゃんとちーちゃんは一緒に、青年館の楽屋から出てきました。

みーちゃんの、宙組ほんとうに最後の、楽屋出です。


みーちゃんが一歩先を歩いて……って言うか、ちーちゃんは意図的に(笑)みーちゃんの後ろへ後ろへ回ったんだと思うのですが。

先を行くみーちゃんの背中に向かって、ちーちゃんはものすごくデカい声で、いきなり叫びました。

ちー「みーちゃんっっ!!!」

みー「うわ゛あああっ!」

みーちゃんはギクーーーっ!として振り返りました。
あたかもコントのように(笑)。いや本気で驚いてたんだろうけど…リアクション、激しすぎ!
さすがなんにでも「激しい」人だけのことはあります。

ちー「みーちゃんの門出を祝してっ!」

ここでちーちゃんは隠し持っていた扇子を取り出し、さっと広げました。
ふたつの扇子には、いっこずつに「春」、「風」、と大きく書かれています。

ちー「三三七拍子ーーー!はじめっ!!ぴっぴっぴっ!ぴっぴっぴっ!ぴっぴっぴっぴっぴっぴっぴっ!」

あ、ちーちゃんは別に笛を吹いていたわけではありません。
口で言ってました、「ぴっぴっぴっ!」って(笑)。

ちーちゃんの先導で、楽屋口前にいたファンの皆から、ファン会の人もそうじゃない人もそこにいた皆から、三三七拍子がみーちゃんに贈られました。
ちーちゃんは「ぴっぴっ」言いながら、ひらひらと扇子を振りかざして踊ってました。アホかわ(笑)。

みーちゃんはぴょんぴょん跳ねて喜んで、最後はちーちゃんに飛びついていきました。びば88期!
三三七拍子を無事に終えたちーちゃんは、みーちゃんの背中越しに、手にした扇子を高く掲げてビシっ!とポーズを決めてくれました。

ええ。左手には「春」の扇子を。右手には「風」の扇子を。
どうやらちーちゃんは自分から見て「春風」となるように扇子を持ってしまったらしく、みーちゃんの頭上にはこんな文字が、燦然と輝いていたのです。

「風 春」

誰(笑)。


みー「ありがとうございます!がんばります!」

そこへ、凰稀さんが楽屋から出てこられました。いや、実はそのちょっと前に出て、このパフォーマンスを片隅で見守ってくださっていたようです。

三三七拍子で皆の祝福を受けたみーちゃんに向かって、凰稀さんが大きく両手を広げてくれました。
そんな凰稀さんに向かって、みーちゃんも大きく両手を広げながら、ガガガガっっ!って駆け寄っていきました。
まるで、仔犬のように。ぶんぶんしっぽ振りながら。

デカい仔犬だけどな。


みーちゃんが凰稀さんの腕の中に飛び込んで、二人はガシっ!って抱き合いました。固く、強く。
アンドレとチーキは、永遠の友。
この公演で培われた二人の絆ってすっごいステキだな、って思いました。


「かなめさん、離れていても心はいつも一緒です!千秋楽おめでとうございました!」
凰稀さんのファン会のかたたちの掛け声です。アンドレとゲルダ。
それに投げkissで応える凰稀さん。もう楽屋口前は、悲鳴の渦です(笑)。

凰稀さんは、みーちゃんとちーちゃんにもにっこりと笑顔を向けて、熱いガッツポーズを。
みーちゃんとちーちゃんも、それに応えて笑顔で熱くガッツポーズを。
すべてを終えた男たちの、すがすがしいまでのこの達成感。
男の友情ってすっごいかっこいいな、って思いました。

あ、女の子か。


みーちゃんは「全部やった中で、今日(の公演)がいちばん大好きです!」って。
で、「なんにも宙組に思い残すことはありま……、、、ん?」
あれ?ちょっと言葉のチョイスを間違っちゃったみたいです(笑)。

みー「って、淋しいですよ!(大慌て)淋しいですけど……今日の舞台は思いきりできたので、ほんとうに悔いはありません!」って。

ほんとうに悔いのないであろう、自分の全力を使ってやり遂げたすばらしい舞台だったと、わたしは思っています。
そして、あの場にいた全員が同じことを思っていたと、わたしは信じています。

今の最大限のみーちゃんを、宙組集大成となるみーちゃんを、魅せてもらったと。

その舞台をわたしたちに再認識させてくれるような、自信と誇りに満ちた華やかな、だけど穏やかな顔での、宙組最後の楽屋出でした。


すんんんごい、力入ってたけどね、その舞台。ってやつは(笑)。

そんなところがとってもみーちゃんで、そんなところもまた、とっても好き、かもしれません。
どさくさにまぎれてちょっとコクりました失礼。


「花組に行っても、ずっとみーちゃんについていきます!」
みーちゃんのファン会のかたたちの掛け声です。

みーちゃんの答えはもちろん!
「ついてきてください!」

あ、「大好き!」とも叫んでました。
珍しいな(笑)。


わたしも大好き!みーちゃん大好き!

この日観た宙組最大限のみーちゃんは、それを糧にして、これから花組でもっともっと大きくなるのです。予言むしろ断言。

あ、これ以上、横には大きくならなくていいと思います^^


ところで、ジュンタさんはリアル世界には存在しない人なので、いったいこの光景をどこで見ていたのでしょうね。
ファン会とギャラリーでぎゅうぎゅうだった、さらに表の道路にも人がはみ出していた千秋楽の青年館楽屋口前の、どこかにひっそりと佇んでいたのだ、と思ってください。たとえば、自販機の裏とかね。

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