このミニトーク、あおいちゃんがすごくいい仕事してたと思う。それぞれに話を振って、その中に自分が見たエピソードを付け加えていって。それで話をきっちり進めてくれるんですよね。
主演の凰稀さんが「オレがオレが!」って喋るタイプではなく、むしろボケ?(笑)いやほわんほわんとしててかわいいのーー。横でみーちーがきゃいきゃい騒ぎ、ちやちゃんで落ち、みたいな(笑)。ゆうりちゃんはなんせゲルダ大人気なので(笑)でも横からはさすがに入ってこられなくて、そんな話題を恥ずかしそうに聞いていて。
この皆をまとめてくれたのが、あおいちゃんというかね。出ばることなく、だけどいろいろ話をつないでくれて、よい司会っぷりだったのではないかと。

では、それぞれの役づくり……って今までのも含めてだけど、完全にわたしフィルター通ってます!話も相当飛んでると思うし、その言葉は全部、ニュアンスで捉えていただけますでしょうか。
捏造、とは言わない(おい)。でも、記憶とメモ書きを辿ったものでしかありません。言い回しは事実とは違います、あくまでもニュアンスです。
そんないい加減な自分メモでもよろしかったら、お読みくださいませ。


役づくりについて。
ゲルダの次に、アンリ@ちーちゃん。

アンリさんは実在したフランスの写真家で、最近まで生きていらっしゃったんだそうです。wiki先生によると、1908年生-2004年没。
20世紀を代表する写真家でありながら、ご自分が写真を撮られるのが大嫌いだったとか。

ちー「若い頃の写真が残ってなくて、なかなか資料がなかったんです。
だから、髪型とか化粧をどうしようかと悩みました。
でも、なんか背がヒョロっと高い人だったらしく、そこからイメージして作ってみようかと」

アンリのビジュアル、すっごい綺麗でしたよねーー!
金髪に、不思議なウェーブがかかっていて。娘役さんが髪型作るときみたいな、凝ったまきまきヘアなの。何度もオペラでピンどったけど、仕組みが解明できなかった。
もちろんちーちゃんが醸しだす雰囲気あってこそなのですが、生粋のパリジャンで芸術家肌な、洒落たビジュアルでした。
カフェで新聞を読んでるところなんか、ほんと粋で。
「背がヒョロっと高い」から、あそこまで作りあげたんですねー。

ちー「わたしも個人的にカメラが好きなんです」
あおい「ね、彼女は舞台稽古のときにも、花道からずっと皆の舞台姿を本格的な一眼レフのカメラに収めてくれたんですよ」
ちー「あれは楽しかったですね、皆がすごくいい表情をしてるから。
あと舞台でも振りで写真を撮るので、あのカメラにフィルムは入ってないんですけど、ほんとうに写真を撮ってるときみたいにファインダーを覗いて、ちゃんと皆がいい表情をしてるときを狙ってるんです」

これがファンの間で話題になったわけですよ!
ほんとにフィルム入れて撮って!その写真、売って!

ちー「大好きなカメラを持つ役に出会えてしあわせです」
あおい「撮られるのも好きよね?」
ちー「わたし、撮られるのはあんまり好きじゃないんですよ(苦笑)」
あおい「そうなの?じゃあ、役にぴったりですね(笑)」
ちー「皆で集合して写真撮るときって、どうしても変な顔しちゃうんです」

あ、いますね、そゆ人^^


1人飛ばして(なぜ)、ピカソ@ちやちゃん。
もちろん、かの有名なパブロ・ピカソさんです。

ちや「最初は見た目が……あのう、皆さまもよくご存知の通り……実際のピカソさんは髪の毛が…、、、なかったんですね(笑)」

それをちやちゃんは、どうしてもやりたい!と思ったらしいです(笑)。
ピカソと言えば!まず、髪が、、、だろ!役に成りきりたい!と。

ちや「先生に聞く前に床山さんに行って、あのう、髪の毛なんですけど…(手で頭をつるん!)って。
それならこういうふうにできる、ああしたらいいって、いろいろ相談して。
よし、できる!じゃあ先生に言ってみよう!」
それで、原田先生に相談にいったところ。

泣きそうな声で、原田くんは言ったそうです。

原田「お願いですっ出落ちになるからやめてくださいっ」

今の鬘型はアフロ。の、つぶれた感じ?ピカソさんは常にベレー帽をかぶってたけど、横からもなんとなく分かりましたよね。

ちや「最初はかなり大きいアフロで、それから大阪のおばちゃんになって(笑)、試行錯誤して今の髪型に落ち着きました」

そこに、嬉しそーうに入ってきた人がいました。
みーちゃん。
そう、みーちゃんは気づいてしまったんですね。

みー「(うふふふ)ゲルダと帽子が被るう!(←すっごい嬉しそう)」

あ。言われてみれば(笑)。

ピカソは1幕で、えんじのベレー帽をかぶっています。
ゲルダは2幕で、えんじのベレー帽をかぶっています。

なので芝居なかでは被らないんだけど、このトークのときは(つまりフィナーレでは)、ピカソとゲルダ、ベレー帽丸被り。

ちー「今日は幻の競演ですか(にやにや)」
みー「次の公演から(フィナーレの2人を)見られないーー!(うふふふ)」

なんなんだこの2人。
かわゆ^^

あおいちゃんは、ちやちゃんが足もとにもこだわって稽古の間じゅう靴探しをしていたことや、これは稽古場レポでも出たけど、ピカソの絵を「りか画伯がキュビズム的に描いてくれて」稽古のときはそれを使っていたことも話してくれました。


で、その、りか画伯こと?キャパ(アンドレ)@凰稀さん。

かなめ「私のこだわり。ひとつは、ふさふさ眉毛ね(笑)。
もうひとつのこだわりは髪の毛で、実在のロバートさんはすごい短いんです」

凰稀さん、すごい短髪にされてましたよね。真っ黒で。
またそれがかっこいいんだけどねーー!
でも、髪の毛ってすぐ伸びてきちゃうから、横はご自分で切ってたんだそうです。

かなめ「それが、ここ(と、左横髪に手)を切りすぎちゃって。
舞台では(固めるから)平気だけど、普段はちょっと一円ハゲみたいになっちゃってるの(笑)」

え。ハゲ、て(笑)。

かなめ「実際にアンドレさんの映像を見たときに、どうしよう!眉毛がつながってる!って。
ほぼつながってるんです、これぐらいしか間がなくて(と眉毛の間に指)、ふさふさで(笑)。
でも、この舞台でロバート・キャパという人物をリアルにお伝えしたいと思い、お化粧や髪型にも細かくこだわりました」

凰稀さんのふさふさに描いた眉毛や真っ黒な短髪には、リアルに実在のキャパに近づきたいという、強い思いがこめられていたようです。

かなめ「あのね、今、オペラで見るとほんと眉毛ふさふさ(笑)」

そこにまた、嬉しそうーに入ってきた人がいました。

みー「(うふふふ)皆、見てるう!(←すっごい嬉しそう)」

みーちゃん。たしかに。
わたしもこのとき、凰稀さんの眉毛、オペラでとっちゃってたもん。

一斉にオペラ上がって、舞台から見たらおもしろかったんだろうな、よほど(笑)。

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